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幸運な邂逅(Maddy Prior)

昨日のブログ投稿「MADDY PRIOR & THE CARNIVAL BAND LIVE」(2003年)に対して「来ていたの知らなかった」という反応が数人の方からありました。

実は、私も全く知らなかったのですが、偶然の巡りあわせで観る事が出来たのです。
今日は、そのことを。

(マディさんの音楽色々聴いてきたけど、これが一番の愛聴盤「Silly Sisters」)

2003年のある日、武蔵境駅にほど近い、ある分野では有名な会社へ、WEB制作案件の打ち合わせにバイクで出向いた私。
武蔵境に何かの用事で行くのは初めて、そして、その後、一度も行っていません。(付近を通過する事はある)

すると、その会社のエレベーターホール掲示板に、地元開催イベントのポスターが何枚か貼ってあり、見るともなしに見ていたら「マディ・プライア」の文字が目に飛び込んできました。

ほどなくエレベーターが来てしまったので、打ち合わせに向かったものの「マディ・プライア」が気になって仕方ありません。

打ち合わせ終了後に、じっくりとポスターを見ました。

東京の夏 音楽祭 2003
2003年7月28日(月)
武蔵野市民文化会館 小ホール 
マディ・プライア&カーニバル・バンド

と情報確認。
やはり「マディ・プライア」は見間違えではなかった!

しかし、当時、音楽雑誌を毎月数冊は買っていたのに、来日情報を見た憶え全くなし。
武蔵野市のためだけのお忍び公演だったのか!?今でも謎です。

ポスターには、手書きで近くの公民館(的な場所)でチケットを取り扱っているという案内が別紙で貼り付けてあった(ような気がする)。
はじめて行く武蔵境で土地勘ゼロなんだけど、添えられていた簡易的な手描き地図を見ると、割と簡単に行けそうな場所。

すぐにバイクにまたがりチケット取り扱い場所へと向かう。

無事購入!
現金持ってた。

そして幸運にもマディ・プライア&カーニバル・バンドを(なんと2列目で)観る事が出来たのです。

それにしても私、こういう「偶々、あの時、あのタイミングで、あの場所にいなかったら巡り合えなかった」的な幸運に出会う事が、とても多い気がします。
同じぐらいアンラッキーな目にもあっているような気もしますが、そっちはまあ置いておいて、実感としては、すごく幸運な人生。

MADDY PRIOR & THE CARNIVAL BAND LIVE

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


2003

2003年7月28日 武蔵野市民文化会館 小ホール マディ・プライア&カーニバル・バンド

マディ・プライアといえば、スティーライ・スパンやシリー・シスターズで美しい声を聴かせてくれた女性ヴォーカリスト。
マイク・オールドフィールドの『INCANTATIONS』にも参加していると言えばピンとくる方も多いかと思います。

そのマディ・プライアが、80年代から活動を共にしているザ・カーニヴァル・バンドと共に2003年に来日。

このコンサートは『東京の夏音楽祭 2003』という催しの一環として行われたものです。

音楽祭のテーマが「儀式・自然・音楽」という事もあると思いますが、選曲は、教会音楽を中心とした様々な古楽曲。
かといって、堅苦しい曲というわけではなく、思わず踊りだしたくなるようなキャロルも演奏されました。

カーニヴァル・バンドの面々は、実に腕達者で様々な古楽器を自在に操り、包み込むような音空間を作り出してくれます。
その音にマディの澄んだ声が重なった時に生まれる空気を何と例えたらいいのでしょうか、何か自然の風の中にいるような澄んだ空気感、と同時に家族の団欒のような気の置けない温かさ、とにかくこの場にいられて良かった、という幸福感を胸いっぱいに味わう事が出来ました。

またカーニヴァル・バンドは、演奏だけではなく、声も素晴らしい。
アカペラの部分では、鳥肌が立つほど美しいハーモニーを聴かせてくれました。
(「鳥肌が立つ」の本来の使い方ではないのはわかっていますが本当にぞわっとしたので)

途中、子守唄を一曲披露してくれました。これが、えもいえぬ安らぎ感。
寝不足気味だったせいもあり、この子守唄を聴きながら実際に少しの間眠りに落ちてしまいました。
「もったいない。」という気持ちもありますが、なんとも幸せな時間でもありました。