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映画『幸せはシャンソニア劇場から』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


2010

『幸せはシャンソニア劇場から』(2008年 フランス・チェコ・ドイツ合作)

『幸せはシャンソニア劇場から』

初見は、2010年1月飯田橋ギンレイホールにて。

簡単に言っちゃうと、不況で閉館となった劇場をかつての裏方達が中心となって再建する話。(簡単すぎ?)

見終わった後の気持ちは、なんとなく『ニュー・シネマ・パラダイス』を観た後と似たような気持ち。
この映画には、もう少し色々と悲劇的な面もあるので、似た映画というわけではなく。

それでも、似たような気持ちになった正体が何かあるとすれば、それは、「場所に対する愛情」という物かも知れない。
片や映画館、片や劇場。
そういう場所を愛し、心から必要としている人たちがいる。
そこにものすごく心を寄せてしまうのです。私。
心の中の大切な部分をギュとつかまれるような感覚。
切なく愛おしい、何か特別な感情。

この映画は、その後も配信などで何度か観ているのだけど、初見が映画館だったというのは、自分の中でこの映画の印象度をさらに高めているポイントかも知れない。

そして、この映画を観た飯田橋ギンレイホールも今は無い。
(過去ブログ「さようならギンレイホール」参照)


下の写真は、上記ブログ投稿「さようならギンレイホール」に掲載したものの再掲。
当時使っていたギンレイ・シネ・パスポート(年パス)と、ギンレイホールで買ったパンフレット

さようならギンレイホール

少し前の話になりますが、11月27日をもって飯田橋の映画館ギンレイホールが閉館となりました。
それほど足蹴く通ったわけではないけれど、とても思い出が多い映画館。

子供の頃から、飯田橋周辺のエリアには何かと縁があり、後楽園やお茶の水、小日向や本郷、なぜかそういうところを1人でブラブラしている子供でした。その辺の話はいつかまた別の機会に何か書くかも知れませんが、ギンレイホール。

その頃から何度かギンレイホールで映画を観ています。
いやちょっと盛りました、たぶん小学生時代には1回か2回観ています。

その後、中学生、高校生ぐらいになると、積極的にギンレイホールに足を運ぶようになります。
というのは、ロック系の音楽映画をよくかけてくれたから。

「ウッドストック」パンフレット
「ウッドストック」パンフレット

「ウッドストック」は、初めて観たのは高田馬場パール座だったけど、ギンレイホールでは「バングラデシュのコンサート」との2本立てを観たような記憶があります。

「ラスト・ワルツ」「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」パンフレット
「ラスト・ワルツ」「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」パンフレット

「ラストワルツ」は、ロードショー公開時に日比谷みゆき座で観て、その後、ギンレイホールでおかわりした記憶。

「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」は、一発目どこで観たか忘れちゃったけど、同じくここでおかわり。

手元にパンフはないけど「ロックショウ」や「トミー」もここで観ているはず。

音楽映画以外にも「時計じかけのオレンジ」や「太陽を盗んだ男」など、気になる映画がかかると、ここに足を運びました。

10代後半には御茶ノ水の学校に、20代前半には飯田橋のソフトウェア会社に少しの間通っていた時期があり、その頃にも何度かぶらりと立ち寄っていました。

その後しばらくご無沙汰の時期を経て、2010年代の一時期は年パス会員になっていた事もあります。

「幸せはシャンソニア劇場から」パンフレット

この頃、ギンレイホールで観た映画の中で一番のお気に入りが、「幸せはシャンソニア劇場から」
当時、あまりパンフを買っていなかったのだけど、これは2度目に観にいった時に購入。

この頃、観た映画がいっぱいある中、パンフを買ったのはこれだけかも。
他にも良い映画はあったけど、これは、なんだか個人的な琴線に触れる大好きな映画。

「ニュー・シネマ・パラダイス」の映画館もそうだけど、この「シャンソニア劇場」も何というか、「場」としてグッとくるものがあるのです。

飯田橋ギンレイホールも私にとって、グッとくるものがある「場」でした。
さようならギンレイホール。どうもありがとう。