感じる所は人それぞれ
各人、気持ち良いと感じる所は、色々あると思うのですが、それって、やっぱり人それぞれですよね。
という、至極当たり前の事を、最近改めて感じたので、ブログに書き留めておきます。
これまでも何度かこのブログで取り上げてきたNHK FMの番組「夜のプレイリスト」
少し前に、ケイ・グラントさんがパーソナリティーで、高中正義『SEYCHELLES』を取り上げました。
私もこのアルバムを持っていました。
18歳頃に買った、初めての高中正義がこのアルバム。
中古レコード屋さんで500円程度で買ったような憶えがあります。
当時の私は、プログレやパンク的な音を好んで聴いていたのですが、周りにはけっこうクロスオーヴァー、フュージョンといわれるような音を聴いている友人たちもいて、私も、たまには、こういう音も聴いてみようかなという軽い気持ちで買いました。
もちろん高中正義がサディスティックスでギターを弾いていた事も知っていたので、触手が伸びたわけです。500円だし。
ただ、聴いてみたところ、どうも私にはあまりフィットしなかったので、数年後に手放してしまったのです。
それ以来、かれこれ30数年の間、一度も聴いていなかったので、久しぶりに聴いてみたらどう感じるのだろうか、という好奇心と、パーソナリティーの言葉を聞きながらアルバムを聴くと、印象が変わるかも知れない、という思いで、この番組を聴いてみました。
さて高中正義『SEYCHELLES』を久しぶりに聴いてみた印象ですが、やはり当時、10代後半から20代前半の頃に聴いていた時とあまり変わりませんでした。
とはいえ、全曲しっかり憶えていて「あまりフィットしなかった」とはいうものの、全曲憶える程度には聴き込んでいたのだな、と。
パーソナリティーのケイ・グラントさんにとっては、特別なアルバムなので、思い入れたっぷりに紹介してくれます。
「1曲目と2曲目のつなぎが最高にかっこいい!」「来るぞ、来るぞというワクワク感」と言われたので、しっかり意識して聴くと、「なるほど」とは思いました。確かにそういう感じは分かりました。
きっとケイ・グラントさんのツボには、ビシってヒットしたのであろうという事は感じます。しかし、私のツボには、さほど・・・・・・
その後の曲も、ずっとそんな感じでした。
ケイ・グラントさんにとっては、特別なアルバムを聴かせてくれているわけなので、数曲ごとに「いかがでしょうか?」と問いかけてくれるのだけど、私は、そのたびにちょっと申し訳ない気持ちになるのでした。
番組の中盤、ケイ・グラントさんが「その頃から髪の毛をリーゼントにして原宿で遊ぶようになり、テディーボーイの仲間入りをしたのかな」というような話をされていたのですが、私にはまったくそういう属性がなかったので、音楽のツボも違うのかしら?なんて事を考えつつ最後まで聴きとおしました。
最後にケイ・グラントさん「インストゥルメンタルでギターサウンドがずーっと続くというのはなかなか耐えられない、高中さんぐらいかな(あとチャーさんとか)」というような事も言っておられました。
私もあまりインスト系得意じゃないのですが、インスト(特にギター系)だと、Mike Oldfield、Jeff Beck、あとJan Akkerman、この辺は、けっこう好きです。
当時から聴き込んでいたし、飽きずに今でも聴いています。
私が気持ちよく感じるギターインストは、そんな所でしょうか。
ツボが違うというか、気持ち良いと感じる所(性感帯的な?)が違うというか、やはり人それぞれですね、という話でした。