私を形成しているもの
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
1975
『哀しみの街かど』
1971年 アメリカ映画
この映画は、中学生の時(1975年頃か?)に偶々テレビで観て、ものすごく印象に残っている映画。
だけど、その後、一度も観ていないので漠然とした印象でしか語れません。
主演はアル・パチーノ(確か初主演作)
私が、アル・パチーノを深く意識するようになったのは、同じ頃に観た「ゴッドファーザー」でも「スケアクロウ」でもなく、この映画。
その後「狼たちの午後」「セルピコ」「ジャスティス」などアル・パチーノ主演作を追うようになっていきます。
しかし!
この「哀しみの街かど」を観てから、今日まで、この映画を観たという人と出会った事がないのです。
映画好きな人と、アル・パチーノの話になると必ず「哀しみの街かど、観た?」と訊ねるのですが、「観た事ない」どころか「知らない」という人ばかり。
(のちにカルメン・マキさんがこの映画が好きで3度も観ているという話を聞きました)
なぜか日本語版wikipediaの情報もとても薄い。TV放映情報など一切なし。
この映画って、私周辺のふつうの「映画好き」レベルでは知らない映画?
「映画マニア」レベルじゃないと分からない映画なのでしょうか?
私のように偶々テレビで観たという人だけが知っている映画なのかも知れません。
その後、レンタルビデオ屋さんでバイトをしていた時にも、この映画「哀しみの街かど」がショップに並ぶことはありませんでした。
内容は、(印象だけで)簡単に言ってしまうと、ニューヨークの街かどで、麻薬におぼれ、堕ちていく、不幸せな境遇の若いカップルの話。
最初から最後までつらく悲しい事ばかり。
とにかくヘヴィーでやるせなくて、子供心にたまらなく深く暗い印象を残した映画なのです。
でも、なぜか、というかそれだけに、忘れられない映画、今でも心に残る映画。
そしてアル・パチーノ好きを決定付けてくれた映画。
※追記
町山智浩さんがこの映画について語っている動画がありました!(ネタバレあり)
当時感じた印象と同じ!
※画像はネットからのひろいもの