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Kate Bush 1979 Christmas BBC TV Special

1979年、BBCがクリスマス特番として放送した、Kate Bushのスタジオ・パフォーマンス。

これまでに、断片的に見たり聴いたりしてきたのだけど、(それなりに)しっかりとした画質の物が最近YouTubeにあがっているのを発見。
はじめて全編通して、それなりの大画面でそれなりの音質で、集中して観る事が出来ました。

中でも嬉しかったのは、Peter Gabrielのエレピ弾き語りによる「Here Comes The Flood」

この番組にPeter Gabrielが客演している事は知っていましたが、1人で弾き語りをしているシーンがある事も知っていたような気がしますが、そして、さらに言えば、この場面を観た事があるような気がしますが、なんとなく失念していました。(老人力)

この失念した事、実はまったく悪い事ではなくて、むしろ良き事。
「おお!ピーターさんの弾き語りでHere Comes The Floodを観る事が出来るとは!!」
という軽い驚きと喜び。
でも、少ししてから「なんとなく、観た事あったかも」とも思うのだけど「まあ、いいか」みたいな。

それでも、この番組自体を、ちゃんと通して観るのは初めてなので、やはり、その中で、この弾き語りを観る事が出来た喜びは大きなものでした。

『Peter Gabriel(1)』に収められた「Here Comes The Flood」も好きだし、Robert Fripp『Exposure』に収められた「Here Comes The Flood」も大好きだけど、この「Here Comes The Flood」は、正真正銘ピアノだけの弾き語り。
よりピュアで(良い意味で)プリミティヴ、心に残る演奏と歌でした。

もうひとつ、とても心に残ったのは、Kate Bushのグランドピアノ弾き語りによる「The Man With The Child In His Eyes」

こちらも、ピアノだけによる弾き語り。大好きな曲をこういう形で、聴かせてもらえるのは、本当にありがたい。スタジオアルバムでの完成されたアレンジももちろん素晴らしいのだけど、歌本来の力みたいなもの、この曲が生み出された時の形、そういうものがストレートに心に伝わってくる。

このクリスマス・スペシャル、興味深い、面白いパフォーマンスは色々観られたのだけれど、何よりも心に残ったのは、この2つの弾き語りだったというのは、私らしいというか何というか、そういう感受性なので仕方ないっすね。
せっかく凝ったパフォーマンスを色々披露してくれたのに、なんか、ごめんなさい。

しかし、この動画をYouTubeにあげてくれた人に、ひとつだけ言いたい事がある。
せっかく(BEST MASTER)と謳っているのに、画質が480Pなのよ。
しかも、アップしたのは、つい最近。
ずーっと前にアップされたものなら480Pでも仕方ないと思うのだけど。
HD 1080Pぐらいには、ふつうに出来たのでは?

まあ、でも、大画面で観ても、それなりに観られたので、良しといたしましょう。
ありがとうございました。

Kate Bush『Lionheart』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1978

Kate Bush『Lionheart』
Kate Bush『Lionheart』

1978年に発売されたKate Bushの2ndアルバム『Lionheart』

1stアルバムは、友人の家で何度も聴いて(聴かされて?)いて、その良さは充分に承知していたのですが、私がはじめて手に入れたKate Bushは、この2ndアルバム。

そして一番思い入れが深いのが、この2ndアルバム。
ジャケットも大好き。
(正直言って、1stアルバムの日本盤ジャケットはあまり好きではなかった)

この『Lionheart』特にA面は、全曲大好きで何度聴いたか分からない程聴いたし、今でもKate Bushのアルバムで一番聴くのがこのアルバムのA面。

サウンド的にも、アコースティック楽器が絶妙に気持ち良く鳴っているこのアルバムのサウンドが一番好き。

1曲目、「Symphony in blue」(ブルーのシンフォニー)イントロから優しく引き込まれ、そのメロディ、歌声、ピアノの音色、曲を構成する全てに魅了されてしまう。

その後展開する曲の並びも見事で、A面ラストにしてタイトルチューンの「Oh England My Lionheart」(ライオンハート)までがひとつの大きな流れのようで、一気に聴き終えてしまう印象。

A面2曲目「In Search of Peter Pan」(ピーターパンを探して)そしてA面ラストの「Oh England My Lionheart」、この2曲の歌詞に、ピーターパンが登場する事も、A面に大きな流れがあるように感じる理由のひとつ。

小学1年生の頃、ディズニーの絵本「ピーターパン」にすごくはまっていた事もあり、この2曲には特に郷愁を掻き立てられるのです。

「Oh England My Lionheart」の歌詞♪Peter Pan steals the kids in Kensington Park♪とか、もうたまらんのです。

ケンジントンパークの光景が目に浮かぶのです。(行った事ないけど)

それはきっと、緑と茶色がしっとりと美しく輝くイングランドの風景。

B面が良くないわけじゃないけど、A面に対する思い入れが強すぎて、B面を聴く頻度はかなり低め。
ついついA面ばかりを何度も聴いてしまのです。

まあ、そんなこんな、色々な意味で偏愛してやまないアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です