Category Archive : LIVE REPO.

ありがとう川越、ありがとう音楽食堂

昨夜は川越、大黒屋食堂にて、久しぶりの「音楽食堂」
どるたん+しゃあみん、loach、2組の出演でした。

私たち、どるしゃあは、コロナ禍以後出演していなかったのですが、調べてみたら最後の出演が2020年の2月2日。その時も、どるしゃあ、loachの2組でした。
その時は、音楽食堂-第19夜-
2年10ヶ月ぶり、約3年ぶりの出演です。

私たちが出演していない間、コロナ対策のため食事をしながらという形は取れなくなりつつも「音楽食堂」はしっかりと継続していて、今回が音楽食堂-第27夜-

本当に久しぶりの川越、久しぶりの大黒屋食堂でのライヴです。
が、さほど久しぶり感がないのは、ラジオ川越の番組『ナックルヘッドのハッピーMONDAYエンタメアワー』の収録で、大黒屋食堂には何度か訪れているから。

とはいえ、やっぱりライヴと収録では、随分と精神状態が違うもの。
久しぶりにお会いする客席の方々、初めて来てくれたお客様、お店のスタッフ、共演者、そして場の空気、そういう諸々が作り出すバイブレーションの高まりと共にこちらの気持ちも高まり、とても良い気の中で楽しく充実した演奏が出来ました。

先月、11月のGoodstock Tokyoワンマン公演で初披露した新曲「戦禍の街」「混乱の街」に続き、今回も出来立ての新曲「月影のダンス」を初披露いたしました。
特に誰からも感想聞いてないけど、どうだったかな、新曲。

どるしゃあのセットリストは

  1. 明るい未来
  2. 電気のダンス
  3. 滅びの街
  4. 戦禍の街
  5. 混乱の街
  6. 月影のダンス(新曲)
  7. Emiliani
  8. Caffè Florian
  9. Brescia
  10. boy
  11. (秘密のカヴァー曲)

かなり暗め、重めの選曲で1時間ちょっとのステージでした。

演奏後、loachのステージは、客席から堪能。
やっぱりいいね、loachが作り出す世界観、空気感。
そういうものをしっかり持っている音楽が私は好き。

loach

ラストにloachとどるしゃあで、ビートルズ曲とストーンズ曲を1曲ずつセッション。
楽しゅうございました。
しゃあみんはあまり馴染みのない曲に対応するの大変だったみたいで、ごめんなさい。

左からしゃあみん、どるたん、loach

来年は、コンスタントに音楽食堂にも出演させてもらおうと思っています。
コロナ禍等で延期になっている企画もあるし、呼びたいアーティストもいるし、という事で川越の皆様(川越以外の皆様も)お楽しみに!

2022年、どるしゃあの演奏活動は、これで最後となります。
皆様どうもありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


そして、来年一発目はこれ!

2023年1月22日(日)

大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.24
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみん ワンマン公演

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ

12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,000円/当日 3,500円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,000円
有料配信詳細・チケット購入
https://www.staglee.com/events/7045/
http://www.goodstock-tokyo.com/
〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396


よろしくお願いいたします。

10年前(旅のはじまり)

これまで、どるたん+しゃあみんOfficial WEB SiteのBiographyにおいて、どるたんとしゃあみんが初めて一緒にステージに立ったのは、2013年2月28日の渋谷La.mamaと記載していましたが、間違っていました。

どるしゃあ史研究家の報告によると、その前年、今から調度10年前!
2012年12月1日(土)前橋CoolFoolでの「前橋アートフェスティバルvol.2」において、どるたんのバンド、不思議軍としゃあみんの共演が確認されているとの事。

この前橋アートフェスティバルはしゃあみんが企画、主宰を務める素敵なイベント。
どのような経緯で不思議軍が参加することになったのかは、定かではありませんが、確かにCoolFoolでの印象、このツアーの印象は鮮明に残っています。思い出がいっぱい。
(ただ時系列がよくわからなくなっている)

しかし、なんと、この時の事が不思議軍WEBサイトには一切記載されていないのです。
確認をとりたくて、どるたん関係のWEBサイトやSNSなど調べてみたところ少しだけど、決定的な証拠が見つかりました。某SNSサイトのどるたん投稿より。


(2012年12月SNS投稿より)
不思議軍前橋遠征LIVEでは、最後の曲「光」に、イベントの主催者でもあるしゃあみんさんがチェロで参加してくれました。
不思議軍と音を出すのは、これが始めてにも関わらず、見事に不思議軍と共にひとつの景色を描き出してくれました。

不思議軍 with しゃあみん
不思議軍 with しゃあみん(見切れていますがジェンベの奈桜さんも参加)

「しゃあみんさん」なんて書いてあるところが、いかにも人見知り同士の初共演っぽさが滲み出ています。でも、音は、はじめからすごく一体感がありました。

この「前橋アートフェスティバルvol.2」出演者がとにかくすごかった。

アリア/胡舟ヒフミ/母檸檬/ラスティノート/茂木潤バンド/吉原炎上/愚弁/不思議軍/鏡花

ですって!
ただ、これだけ出演者が多いと、出演者だけでもCoolFoolの空間に入りきらない。
お客様優先になるので、必然的に出演者は出番までどこかで待機していなくてはいけない。という状況だったので、他のバンドをちゃんと見る事が出来なくてそこがちょっと残念でした。

そして終演後は、初の民宿しゃあみんへ。
他のバンドからも大勢が民宿しゃあみんでお泊り。
やはり人見知りなので、それほどしっかり交流できたわけではないけど、それでも本当に楽しい一夜でした。
みんなが寝静まった後も、不思議軍の3人だけは朝まで飲んでいました。ごめんなさい。
そして民宿しゃあみんの朝ごはん、とてもおいしかった。感謝。

翌日、われら不思議軍3人+マネージャー、ジェンベの奈桜さんの5人は、四万温泉、積善館へ。
入浴後、四万ダムへとドライブ。

実は、先月末に作ったまだ未公開の新曲「月影のダンス」は、この四万ダム周辺の風景をイメージして作ったもの。

その時は、まさかこんなブログを書くとは、まったく思っていなかったので、とても不思議。

調度10年前、これがどるしゃあの旅のはじまり。


前橋にて 不思議軍with奈桜

Goodstock Tokyoワンマン公演を終えてetc.(しゃあみん編)

18日(金)久し振りに川越大黒屋食堂へ。
ナックルヘッドにお呼ばれして、どるたん+しゃあみんのラジオ収録。
収録前に私はご飯ご馳走に。

演奏もお互いのソロとどるしゃあ2曲で計4曲収録。
私中心と、どるたん中心で二本録り。
さすが、ナックルヘッド。
どるしゃあの二人は「1+1=2」では無く、「1+1=1と1」なのを良く分かってらっしゃる(笑)
楽しく収録、私はお花と詩の話しました。

19日(土)は池袋でフェザーストールのリハ。
ここのところずっと谷山浩子の練習だったのでオリジナルは久し振りにやりました。
一通りと次回の12月10日(土)APIA40ライヴ用の曲を演奏。
2時間弾きっぱなしでしたね。
帰ってから夕食は1人居酒屋めし(笑)
定食メニューが無かったのでぶり刺身とアジフライ、メンチカツに焼きそばって変な夕食なっちゃった。


20日(日)は大岡山GoodstockTokyoでのどるたん+しゃあみんワンマンライヴ。
11時入りで新曲を作りながらの音合わせ。
本番は13時から。
この日はずっと逢いたかった人にも数十年振りに逢えて本当に嬉しかったです。
演奏は16曲。

1.ぼくはただ生きている
2.滅びの街
3.戦禍の街(新曲)
4.混乱の街(新曲)
5.湖の街
6.Emiliani
7.Vivaldi
8.Caffè Florian
9.Museo
10.Brescia
11.紫陽花アナベル
12.本棚
13.boy
14.ばるぼらの歌
(アンコール)
15.ハレルヤ
16.東京

新しく街シリーズが(笑)
どるしゃあはやはり、旅が似合うバンドなので来年くらいからはまた、色んな街へ行ってみたいな。
今回のライヴでは初めて演奏中に泣いてしまいましたけど、それも自然な流れの涙なのでいいかなと我慢もしなかったです。

帰りはファミレスでご馳走なっちゃった。
えへへ♪ヽ(´ω`)ノ
昔みたいにいっぱいお話し出来てとても幸せな日でした。
帰りの電車でうとうと。
雨もほとんど止んでたので、お行儀悪くお菓子食べながら帰り道。
遠くに住んでる者には昼のライヴは楽でいいですね。

次回は1月22日(日)の昼の部にまた、GoodstockTokyoで。
ありがとうございました。
みなさま、お疲れさまでした!


Goodstock Tokyoワンマン公演を終えて(どるたん編)

本日、11月20日(日)Goodstock Tokyo 23回目のどるたん+しゃあみんワンマン公演、無事終了いたしました。
昼の部、13時開演なので、もう家に帰りゆっくりと過ごしています。
昼公演の方が好きかも。
昼公演だったからこそ、来てもらえたお客様もいたし。

さて、そんなどるしゃあワンマン公演。
今日は、久しぶりに新曲を2曲披露いたしました。


これはどるしゃあ恒例なのですが、新曲が出来たからといってスタジオであわせたりはいたしません。ライヴ当日合わせで、いきなり初演。
あとは、じょじょに形を変えたり成熟したりと自然に育っていくに任せます。
1曲はちょっと拍子のとり方や展開が変(?)な曲なので、珍しく、あわせる箇所、雰囲気などをどるたんが軽めのレクチャー(?)、そしていつものようにしっかりと感じ取ってくれたしゃあみん。
初演にしては、まあまあ、いい感じでまとまったように思います。
もう1曲は、昭和40年代のアングラフォーク的匂いのする曲、これはあまり展開もない簡単な曲なので問題なく演奏できました。
まあ、そういう曲もやっていくうちに、色々な表情が出てくるので、これからが楽しみです。

今日のセットリストは

  1. ぼくはただ生きている
  2. 滅びの街
  3. 戦禍の街(新曲)
  4. 混乱の街(新曲)
  5. 湖の街
  6. Emiliani
  7. Vivaldi
  8. Caffè Florian
  9. Museo
  10. Brescia
  11. 紫陽花アナベル
  12. 本棚
  13. boy
  14. ばるぼらの歌
    (アンコール)
  15. ハレルヤ
  16. 東京

以上16曲でした。本編終わりで、一回、集中力が切れてしまったようで、アンコールがぐだぐだになってしまい申し訳ありませんでした。(言い訳)

会場でも、配信でも、しっかりとどるしゃあの音楽を受け止めてくれる方が、増えてきました。
ありがとうございます。歩みは遅くても必ず今後、全国に推定3,000人いるという潜在的どるしゃあリスナー全員に届く事でしょう。これからも2人の音楽を紡ぎつづけていきます。

そうそう、今日は、会場に来てくれたお客様から、こんな嬉しい手土産をいただきました。

ミニチュアのBOSSのエフェクターPH-1
これは嬉しい!!こういうガチャがあるそうな。自分ではガチャやったことないのだけれど、見ると欲しくなる物けっこうありますね。でもやらない。欲しいけどやらない。だから今日もらえたのは本当に嬉しい。ありがとうございました!

さて、次のどるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演、既に決まっています。来年2023年1月22日(日)の昼の部です。ぜひとも今から予定に入れておいてください。

そんなに待てないという方!大丈夫です!!

来月、12月18日(日)川越大黒屋食堂でのライヴが決まっています。
loachとの競演、どうぞお楽しみに!
当日は配信なしで、予約限定20名までとなっています。
すでにチラホラと予約が入っているとの事ですので、なるべくお早めに申し込んでください。
こちらもどうぞよろしくお願いします。

大黒屋食堂 
TEL 049-227-3290
E-mail daikokuya-meshi@uspot.jp


12月18日(日)

川越 大黒屋食堂
『音楽食堂』-第27夜-

【出演】
どるたん+しゃあみん/loach
OPEN 17:00/START 18:00
3,000円+オーダー(ドリンクのみもOK)
川越 大黒屋食堂
埼玉県川越市仲町5-2
049-227-3290


9/11、Goodstock Tokyo公演を終えて

9月11日(日)
どるたん+しゃあみん、GoodstockTokyoワンマン公演無事終了いたしました。
ありがとうございました。

今回は、昼の部13時開演という事で、会場入りは11時。

早めに会場入りして、しっかりとサウンドチェック&リハーサル。
セットリストは、事前に大体の流れは考えていましたが、リハ後の打ち合わせで正式決定。
以下のようになりました。

  1. スケッチ
  2. 電気のダンス
  3. 明るい未来
  4. Emiliani
  5. Aeroporto
  6. Motoscafi
  7. Vivaldi
  8. Caffè Florian
  9. Museo
  10. Stazione
  11. 紫陽花アナベル
  12. 湖の街
  13. Brescia
  14. 本棚
  15. ばるぼらの歌
    (Encore)
  16. boy

この日は、9月11日。
9.11という事で、MCの時に、しゃあみんにニューヨークの思い出話を振ってみました。
というのも、しゃあみんは9.11の後にアメリカへ行き、CBGB他何ヶ所か演奏ツアーをしていたから。
以前その話は聞いた事があったのですが、改めて聞いてみると、しゃあみんがグランドゼロへ行ったのは、9.11からまだ1ヶ月しか経っていない時、そこでの生々しい体験談、感じた事などを聞くことが出来ました。

そういう特別な場で感じたとても重い体験、のみならず、今、世の中で起きている事、人の心、歴史。
または季節の移ろい、風や雲、心象風景。地球、宇宙、そのすべてに思いを馳せ、感じたもの。
そういった事を音楽として表現する、そんな側面がどるしゃあの音楽にはあると思っています。
その思いは、この数年、活動を続けてきて、音楽を作り出し、紡ぎ出してきて実感したものです。

この日、演奏したすべての曲を通して、改めて、自分の中にそういった感情が流れ込んでくる、そして音楽として溢れ出す、そんな感覚があり、ちょっと感情を制御できなくなりそうな瞬間がありました。

9.11という特別な日がそうさせたのか、また、この日、コロナ禍以後なかなか会う事が出来なかった、どるしゃあの音楽を深く理解してくれている方々が会場に来てくれていた事もあるのか。
いくつかの要因が重なって、この日の音になったのかと思います。

なかなかに歩みの遅いどるしゃあではありますが、これからもしっかりと活動を続けていきたい、その時々に感じた事、感じた想いを表現していきたい、と改めて思います。

年内に、あと1回はワンマン公演を開催します。(次のGoodstock Tokyo公演は11月頃になる予定)

改めて、2022年9月11日、どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。






7/3、Goodstock Tokyo公演を終えて(どるたん編)

7月3日(日)
どるたん+しゃあみん、GoodstockTokyoワンマン公演無事終了いたしました。
ありがとうございました。

通常、Goodstock Tokyoでのワンマン公演は、90分程度という暗黙の了解、いや暗黙ではなくて軽い決め事(?)的なものがあるのですが、今回、途中休憩もなく、2時間弱やってしまいました。

セットリストを決めた時に90分では収まらないような気はしていました。
なので今回は、長尺になりがちな「スケッチ」をカットしたのですが、それでも全く90分には収まりませんでした。

歌いたい歌、伝えたい言葉、なんだか分からないけど内側から湧き出してくる何か、そういうものが今の私にはあるのです。
もし長すぎたらごめんなさい。

こんな私(私達)についてこられる方だけ、これからもお付き合いください。

さて、今回のセットリストは

  1. 電気のダンス
  2. 明るい未来
  3. ぼくはただ生きている
  4. 紫陽花アナベル
  5. 湖の街(仮)
  6. Emiliani
  7. Vivaldi
  8. Caffè Florian
  9. Museo
  10. Stazione
  11. 滅びの街
  12. 本棚
  13. ハレルヤ
  14. boy
  15. Brescia
  16. ばるぼらの歌
    (アンコール)
  17. 東京(Take Me Home, Country Roads)

カヴァー2曲を抜かすと、ほぼ、どるしゃあ結成後に作った曲ですが、今回、不思議軍の「明るい未来」、不思議なバレッツの「本棚」という古い曲を取り上げました。

古い曲と言っても、2曲とも2010年前後に出来た曲なので、活動歴40年ぐらいの中では新しい曲か?(笑)

「明るい未来」は、これまでも取り上げた事があるけど、「本棚」は不思議なバレッツ解散後は、1度も演奏した事のない曲。
基本的に常に新しい曲が好き、新しい曲をやりたい、そういうタイプの人なので、あまり古い曲はやらないのだけど、別に変なこだわりがあるわけではないので、気分次第でこういう曲を取り上げるのもありかと思っています。
今回やってみて、この曲は、どるしゃあで育てていきたいかも、って少しだけ思った。

まあ、そんなこんなで、充実した時間を過ごせました。
やる側だけ充実していても仕方ありません、2時間つきあってくれた方々は、どうだったのでしょうか?
感想なり「長すぎ!」とかクレームでも、何か、どこかで聞かせていただけると嬉しいです。


改めまして、どうもありがとうございました。
つぎのワンマンは9月!(たぶん)

7/3、Goodstock Tokyo公演を終えて(しゃあみん編)

7月3日(日)大岡山GoodstockTokyoでの、どるたん+しゃあみんライヴ、ありがとうございました。


2時間程の長い時間でしたが、演奏の中で幾つもの気付いたこと、思い出したことなどがあり、本当に貴重な一時を過ごさせていただきました。

ありがとう。

歌について思ったのですが、「滅びの街」や今回もカバーした「ハレルヤ」もある日突然失われてしまった日常について歌っています。

ただ、どるたんの歌詞はどんなに踏みにじられた世界の中に居ても、必ずまた歌が甦る事を決して疑わない強さがあります。

今回特に「ハレルヤ」では、2008年の6月にポール・マッカートニーが、ウクライナの独立広場で歌ったジョン・レノンの「平和を我等に」を歌っていますが、ベトナム戦争終結に沢山の人達の心を動かしたこの歌こそが、今の僕達の願いそのままの姿でした。

この歌詞を見て日本人の皆さんが思うことは、多分みんな一緒だと思います。

僕達が知っているのは連日テレビで流れた、破壊されたアパートや劇場、広場での亡くなられた人達への嘆き。
それくらいな物なのです。

でも、僕達は沢山の願いを込めた歌が決して途切れぬように、嘆きの声に消えて終わらぬように。

忘れないで。

僕は信じてる。

また、いつか必ず歌が甦りますように。


「ハレルヤ」

10 階建てのアパートの
6 階の右から 3 番目に
君は家族と住んでいたよね
学校に向かう途中で
見上げると君はベランダの
花に水をあげていた
ハレルヤ 
ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ

夕暮れ時の子供達
お母さんが呼ぶ声を無視すように
いつまでもサッカーボールを追いかけていたよね
いつかはスペインやイングランドの
大きなクラブでプレイするって
みんなで夢を語り合った
ハレルヤ

2008 年の 6 月には
独立広場で君と一緒に
ポール・マッカートニーのライヴを観たよね
あの日、ポールが歌ってくれた
ジョン・レノンの「平和を我らに」を
みんなで一緒に歌った
ハレルヤ

とても古いけれど
いつもきれいなこの劇場が
ぼくたちは大好きだったんだよね
崩れ落ちてしまった劇場に
あの日鳴り響いた歌よ
いつかまた響き渡れ
ハレルヤ

10 階建てのアパートの
たくさんの部屋のひとつひとつに
それぞれの暮らしがあったはずだよね
今、崩れ落ちた瓦礫の中にある
写真たてやぬいぐるみやスケッチブックが
語りかけてくる声が聞こえるか
ハレルヤ
ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ


『この世界は終わらない』を終えて

報告が遅くなりましたが、去る6月12日(日)APIA40にて、Atsushi Shimada Presents『この世界は終わらない』無事終了いたしました。

この日のもようはAPIA40のYouTubeチャンネルから生配信されましたが、あと2日間ぐらいはアーカイブが公開されているようです。
まだ観ていない方は、こちらからどうぞ。

さて、このライヴですが、本来なら2020年の6月に開催される予定だったものです。
コロナ禍により丸2年延期となり、先日やっと開催されました。
その2年の間に、出演者それぞれにこのイベントにかける思いは強く大きくなっていったように思います。
そしてその思いがしっかりと結実したのが、この日のライヴでした。

出演は、どるたん+しゃあみん with 島田篤、Fire Pass(小池真司/アベヒロシ/石原謙/しゃあみん)with 島田篤、高井つよしクインテット (高井つよし/浅井永久/小林洋/真理/石原謙)with 島田篤

どるたん(撮影:烏賀陽弘道)
しゃあみん(撮影:烏賀陽弘道)
島田篤(撮影:烏賀陽弘道)

それぞれのバンド、ユニットに島田さんが数曲参加するという形式でしたが、どるしゃあには全曲参加してもらいました。2017年の関西ツアー時同様、音合わせは当日のリハのみという無茶振り、しかもどこでどう変わってしまうか分からないどるたん節(?)に合わせるという過酷なミッション。さらに当日に急遽アコーディオンも弾いてもらうというさらなる無茶振りも、サラっとこなす島田篤さん。

はじめて一緒に音楽を作った時から、感じていましたが、島田さんとは感性があうというか、(まあ、こちらに合わせてくれる力量があるという事なのでしょうが)感覚が素晴らしくフィットするように思うのです。なので、やっていて楽しい事このうえない。

(APIA40配信より)
(APIA40配信より)
(APIA40配信より)

今後も一緒にやる機会を作っていきたいと強く思っています。

どるたん+しゃあみんのセットリストは以下のとおり

  1. 明るい未来
  2. スケッチ
  3. 滅びの街
  4. Emiliani
  5. Museo
  6. Caffè Florian

私達は、1番手で演奏したのですが、良い形で会場をあたため、次につなげられたように思います。
2番手のFire Pass、ラストの高井つよしクインテットと、さらにヒートアップしていく、良きプロレスの興行のように、イベント全体を通して大きなうねりを生み出せたような、そんな満足感を得られました。

小池真司の生み出す、圧倒的な孤独、荒涼たる風景、その中に灯る優しさ。
それがバンドによってさらに力強く鮮明に描き出される。
正直、何度もゾクっとする瞬間がありました。

Fire Pass 小池真司 (撮影:烏賀陽弘道)

高井つよしの豪快な強さの中にある繊細な優しさ、愛。
それがバンドによって増幅されて圧倒的迫力をもって伝わってくる。
高井つよしの音楽には、何度も泣かされてきたけど、この日もやはり泣かされてしまった。

高井つよしクインテット(撮影:烏賀陽弘道)

私達も含めてこの3組、あまり音楽的共通点がない、というかまったく違う音楽性を持っているのだけれど、(たぶん)お互いにリスペクトしあっているようなところがあり、良い形で意識しあい高めあい、それが良い空気を生み出し、イベント全体の大きなうねりを生み出していったように思います。
(自分で言うような事ではないかも知れないけど、実感として)

なかなか一緒にやる機会はないけど、また一堂に会する日が来ることを願っています。

最後に改めて、島田さん、本当におつかれさまでした、ありがとう。

4月10日、Goodstock Tokyo公演を終えて(しゃあみん編)

4月10日(日)大岡山GoodstockTokyoでの「どるたん+しゃあみん」ライヴ。

4月になってから前橋ツアーや氏家さんとの鏡花スタジオ、しばらく花粉症で休んでたFeather stoleの再開など慌ただしく楽しい日々にちょっと浮かれ気味と言うか躁状態なので、このままだと身体の疲労と気持ちの上がりすぎに後からきっとダメージが来るだろうと。

どるたん+しゃあみんはその時々の自分の最も生々しい姿になるので、ひとつの自身のチューニングにもなっていると思います。
相変わらず自分でめんどくさい人間だなとは自覚してますので(笑)

今回はいきなりベースから。
どるたんは立ちの演奏。
それも、当日リハ中に決めたと言うか決めずにそうなった感じです。
今回も知らない曲を数曲演奏(笑)
知らない曲の方が、どるたんの演奏だけが頼りなので雑念も無く集中できる感じがして。

この世界中にたった二つの孤独だけが存在している様な感覚になります。


最近、親しくさせていただいてるラパンナジールのドラムMIMEさんや先週一緒に温泉・・・いや、ライヴツアーに行った丹野創輔くんも来てくれて、そんな影響も大きかったかな。
今回は本来の「どるたん+しゃあみん」らしい演奏だったと思います。

終わりの見えない旅路は、まだまだ続いて行くように思えました。

4月10日「どるたん+しゃあみんリサイタル」評(森次郎)

昨日のどるしゃあGoodstock Tokyo公演に来場されていた、音楽ライター、森次郎氏が某所にコンサート評を書いてくれました。
出来たら、どるしゃあファンの皆様や、どるしゃあになんとなく興味を持っている方々にも読んで欲しいと思い、転載許可を求めたところ、快諾いただき、ここに掲載いたします。


2022.4.10 大岡山 Goodstock Tokyo
どるたん+しゃあみん リサイタル Vol.20
急に夏のような暑さになった日曜日、久しぶりに大岡山へ。一度は見ておかないと、と思っていた、どるたん+しゃあみんのワンマンはいつの間にか20回目だそうで、時間が経つのが早いのは年齢のせいだけではなくコロナの影響が大ということにしておく。
配信があるせいか、定刻になるとどるたん作のインストが途切れてふたりがステージに現れた。これまでのイメージとは異なり、どるたんは立ったままギターを抱え、しゃあみんはチェロではなくベース。最初は噛み合っていないところもあったが徐々に気にならなくなってくる。決してガッチリとハマッたグルーヴではないのに、というところが不思議というかこのデュオの特性というべきか。
しゃあみんがチェロに持ち替え、どるたんが椅子に座るとすっかりふたりの世界になっていった。どるたんの歌詞というのは情景は描くんだけど、物語が進むわけではない。ロックンロールな定型句も出てこないし、私小説的なシンガーソングライター/フォークのそれとも異なる、言ってしまえば俳句にも似た、聴き手にぶん投げる不親切さ(わかると思うけど、悪いと言ってるわけではないよ)があるなあ、と再認識していると、谷川俊太郎の詩に小室等が曲をつけた「いま生きているということ」をカヴァーしたので驚いた。それはともかくとして、歌詞で全部説明しなくても、音楽なのだから言いたいことを伝える術はほかにもいろいろあるわな、ということだ。
時勢を反映した表現にカヴァーを使うやり方は上手いというか卑怯というか(笑)、聴く側にスッと入り込みやすいという点で効果的なわけで、問題はどれだけ再構築できているかに委ねられるのだが、この上なく粘っこいPANTAの「ナハト・ムジーク」と、日本語詞にしたレナード・コーエン/ジョン・ケイル(どちらかといえばこっち寄りかな)の「ハレルヤ」はその点で成功したと言っていいだろう。
本編最後はどるたんオリジナルの「boy」できっちりと締め、アンコールはストーンズの〝定番〟「悪魔を憐れむ歌」からの「カントリー・ロード」。人間が誰しも持っている狂気を前者で、極私的な設定を借りた普遍を後者で描いてみせたところも実に見事だった。

(森次郎)