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ロゴデザインの話

私、子供の頃から、ロゴやトレードマークのデザイン、図案が大好きでした。
幼稚園から小学生低学年の頃には、PAN AMやJALやALITALIA、ナショナルや日立など気に入ったロゴマークを真似して新聞広告の裏や自由画帳に描いたりしていました。

その頃、JISマークがとても気になっていて、これもよく描いていたのですが、はじめのうちはJISマークの意味も何も分からずに、形だけが気になって描いていました。

旧JISマーク


その頃は、漠然と、子供の顔(首をかしげた斜めの感じでJISが前髪、左側が頭、右側が顔)なのかな?なんて感じていました。ある日、JISマークの意味を知り、それまで前髪だと思っていた部分がJISと描いてあるのだと、気づいた瞬間の小さな喜びは今でも忘れられません。


なんで突然、こんな話をはじめたのかというと、これ!
このロゴにちょっと衝撃を受けたから。

NHK 大河ドラマ「どうする家康」ロゴマーク

私が受けたロゴマーク2ndインパクトかも知れません。
(ちなみに、1stインパクトは中学生時代、映画「未来惑星ザルドス」のロゴ)

実際のデザイン上のインパクトもありますが、それ以上に大きな意味があるのが、これが「NHK 大河ドラマ」のロゴであるという事。
「これは、完全に時代が変わったのだな。」という感慨。
完全にと太文字で書いたのは、実は、前作の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のロゴを見た時にも、少し時代が変わったと思ったからです。

NHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ロゴマーク

明朝系の字体に、数字で「13」ですよ。
これだけでも、時代の移り変わりを感じていたのです、私は。

これまでの大河ドラマのロゴといえば、お決まりのように筆文字、筆文字でなくても和のテイストがあるものでした。

いくつか載せてみました。それぞれに個性はありますが、全部和テイストと言って間違いないと思います。
それがここに来て、筆文字でもなければ和も感じない「13人」。
からのこれ。

このモダーンなデザイン。
大河ドラマのロゴとして、これをデザインした人もすごいし、これを採用した人もすごいと思います。
時代の変革者と言っても間違いないでしょう。真に新しい物。これまでとは全く違うもの。
デザイン的にも線の太さ、カーブ、全てのバランス、非の打ち所がないと思います。
本当に感服いたしました。


少し話は戻りますが、ロゴデザイン1stインパクトの映画「未来惑星ザルドス」
中学生時代に購読していた映画雑誌で、はじめて見た瞬間から、文句なしにかっこいいと思っていました。方眼紙に定規を使って真似して描いていました。

これデザイン的にかっこいいのはもちろんですが、オリジナル英語版からの日本語版への置き換えが素晴らしいと思っていました。

英語(アルファベット)と日本語(カタカナ)では、文字の形も文字数も違うので、かなり苦労したのではないかと思うのですが、見事にオリジナルのテイストを損なわずにデザイン化されている事に中学生の私は感動すら憶えていました。真ん中上下を飛び出させるデザインにこだわらずに、下を平らにしカタカナの特性を活かしている点もすごいなと感心しました。


好きなロゴの話をはじめるとキリがなくて、例えば、私たちのようなロック系音楽人種にはおなじみの「Gibson」「Fender」や「JBL」「BOSE」、リンゴのドラムヘッドに描かれたThe Beatlesなどなど、あちらにもこちらにも、素敵なロゴが溢れています。

私、自然の景色をずーっと見ているのも大好きですが、例えば電車に乗れば、中吊り広告や駅の看板のロゴ、のみならず目に入る全てを観察し、時には感動しています。
なので、生まれてから今日まで一度も「退屈」を感じた事がありません。


そんな具合に生きてきた私なので、実際に自分でもいくつかロゴをデザインした事があります。
中には、プロジェクトが終了したり、会社自体がなくなってしまったりと現在見られる物は少ないし、著作権ごと売ってしまう事が多いのですが、公表しても問題ないと思われる企業ロゴをひとつ。

もう20年ぐらい前にコンペで優勝したもので、自分でも気に入っている作品。現在でも使ってもらえている事にとても感謝しています。
でも、もし将来的にリニューアルなどで違うロゴになったとしても、それは新しい時代の始まりでもあるので、喜ばしい事かと思います。


あ、そうそう、最近デザインしたものだと、こんなロゴもありますね(笑)


※ここに載せたロゴは、ネット上で拾ったものです。各ロゴには著作権などあると思いますがデザインの話なので、こういう形で使わせていただきました。問題ありましたら削除いたしますのでご一報ください。

『鎌倉殿の13人』と『平家物語』を観て余計な事を思う

今期、放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と、フジテレビのTVアニメ『平家物語』

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
フジテレビ『平家物語』

この2つが、とても面白くて、毎回かかさずに観ています。

現在どちらも第4話まで放送されているのですが、面白い事に、どちらもこれから源平合戦に突入していこうとしているのです。
『鎌倉殿の13人』は、源氏側から、『平家物語』は、平家側から、描いていて、どちらにもある程度心を寄せたい人物が描かれている。もちろん、どちらも史実を元にしたフィクションなので、しっかり距離をとって観なければいけないわけで、その点は、心得ております。

『鎌倉殿の13人』は、三谷幸喜脚本なので、現代風の台詞回しや、おふざけが過ぎるような部分もありますが、それが良い方向に働き、見ていて飽きないテンポ感を生み出しているように感じます。
「うまいなぁ~」と思うことしばしば。

これまで教科書や歴史本などから、頭の中に思い描いていた頼朝像は崩壊しましたが、それもまた良しといたしましょう。


『平家物語』は、とにかく絵の美しさに魅かれます。
パキっとしたよくあるアニメ風の彩色ではなく、どこか淡く微妙にくすんだような和風の色合いが、儚い美しさを醸し出しています。吉田博の版画を思わせるような背景が時折出てくるのですが、その色合いの美しさがたまりません。

(↑こういう色合いやグラデーションに吉田博の版画味を感じます)

話としても面白く、平重盛に拾われた孤児、架空のキャラクターびわが狂言回し的役割を担っています。びわの目は片目だけ緑色で、その緑色の目だけで見ると未来が見えるのです。

びわをはじめ、キャラクターも魅力的だと感じていましたが、スタッフロールに、キャラクター原案、高野文子という文字を見つけ、納得。


さて、この2つの作品、どちらも大好きなのですが、今、このタイミングで、源氏側と平家側、それぞれの立場からみた源平合戦が描かれる作品が、同時に世に出たのは、偶然なのでしょうか?

100%近い確率で偶然だと思うし、この作品を作り出した人たちの作品にかける思いに邪心は全くないと思っています。

ただ、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ、何かがあるのだとしたら、それがNHKとフジテレビで放映されているという事。


NHKで、ごく最近思い出されるのが「歴史戦チーム」という言葉。

これは、佐渡金山を世界遺産に登録申請する事に対し、韓国から朝鮮人強制労働があったと反対されている、それと戦うのが「歴史戦チーム」!的に紹介されたものです。
これ、突っ込みどころ満載過ぎて、これを公共放送であるNHKがかっこいい事のように紹介しちゃっているのが、なんとも世も末というか、ヤバイ(危ないという意味で)世界になっていますよ、という気配を感じます。

しかもこの「歴史戦チーム」、「第二次安倍内閣で発足」「政権の歴史認識に基づき」って書いてあるの、ここ突っ込みどころですよね?かっこいい所じゃないですよね?

史実に基づきとか、各国歴史学者の共通認識に基づきとかじゃなくて「政権の歴史認識」に基づいちゃってる。しかも発足時の政権が安倍政権。
これは、分かりやすくいうと「安倍さんの頭の中にある認識(妄想?)に基づいて歴史を改竄するチーム」って事じゃないのですか?安倍さんの得意技ですよ、ウソと改竄。

「歴史戦チーム」に関しては、色々な論調があるので、Twitterで「歴史戦チーム」を検索してみると面白いと思います。どの意見に納得するのかは、あなた次第という事で。

この番組は、本当にNHKのとんでもない状況が浮き彫りになっていると思いますが、NHKの全てが毒されているとは思っていません。色々な番組の端々にNHKの良心も感じています。
しかし、その「端々に感じる」というのもまた、NHKが全体的には、おかしくなっているという事の表れでもあるのでしょう。


そしてフジテレビでごくごく最近思い出されるのが、アベノマスク関連の報道。

なんだか書くのめんどくさくなっちゃったから「アベノマスク」「大人気」とか検索してみてください。

フジは、「アベノマスクが大人気」とニコニコと上機嫌で語る安倍元首相の映像を(なんの検証もなく)真っ先に流していました。

これもまた安倍さんのウソによって事実を曲げた報道をしているのではないでしょうか?

“アベノマスク”配送料に10億円…全廃棄は6000万円(Yahooニュース)

その後、配送料金に10億円かかるとか、批判的な論調に流されて若干報道のトーンも変わってきましたが、この局は、これまでも、常に安倍元首相寄りの報道姿勢を続けてきています。
モリカケサクラ、広島河合夫妻、公文書改竄などなど、さすがにいくらなんでもかばいきれない事案も多々あるので、それなりの報道はしていますが、やはり隠し切れない立ち位置を感じてしまいます。

だからといって、フジテレビの全てにNOを言うつもりはありません。
今期もこのアニメ『平家物語』や、ドラマ『ミステリと言う勿れ』など、楽しく視聴しています。


せっかく面白く観ている2作品の話から、不愉快な話へと流れてしまいましたが、この2作品がどちらも日本の歴史を扱った作品である事から、最近話題となった「歴史戦チーム」という言葉が思い出され、このような事を書いた次第。

安倍元首相による、歴史や事実の修正(というより改竄、捏造、正しくしているわけではないので)に手を貸している(と思われる)2つのテレビ局が放送している『鎌倉殿の13人』と『平家物語』。

そこに何かしらの意味があるのか、ないのか。

私自身「ない」と思っていますが、常に、色々な事を考えながら、色々な角度から物を見るのは、子供時代からの私の性質でもあります。ご勘弁ください。

役者二態(志田彩良さんのこと)

今季、いくつか見ていたテレビドラマの中で『ゆるキャン2』『ドラゴン桜』の両方に出ていた志田彩良という役者がいる。

『ゆるキャン2』のいつもニコニコ、あどけない笑顔が印象的な斉藤恵那ちゃん。
『ドラゴン桜』の成績優秀なれど家庭に問題を抱え暗い表情の小杉麻里さん。

この2人を演じているのが志田彩良さんなのですが、何度見比べても、同じ役者さんだと思えないのです。

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なんとなく繋がった?

大河ドラマ『青天を衝け』を見ていて、井伊直弼の羽織にある家紋が、うちの家紋と同じだな。
と、ぼんやりと思っていた。

以前も同じ事を、思った事があったような気もする。
それは、きっと『おんな城主 直虎』の時?

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