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2022まとめ(どるたんのInput編その2)

インプット編その2を。

音楽鑑賞

今年発売された新譜で、文句なしに一番聴いたのはこれ。
LOVE PSYCHEDELICO – A Revolution

このブログでも発売前日に取り上げましたが > 『A Revolution』
その後、何回聴いたか分からないほど聴き込みました。
これほどしっかりと全曲憶えてしまうほど新譜を聴き込んだという経験は、2002年のRed Hot Chili Peppers 『By The Way』以来かも知れない。20年ぶり!
私にとって特別なアルバムが1枚増えました。

他には、ENOの新譜『FOREVERANDEVERNOMORE』は、けっこう聴いたかな。
あとは、ほとんどSpotifyのお世話になっています。

The Beatlesの『Revolver』とかDavid Bowieハンキー・ドリー期の『DIVINE SYMMETRY』など、未発表テイクやリマスターなどは、聴きたいのだけど、最近とんと物欲がなく聴くことが出来ればOKと思ってしまうのです。
というわけで、リマスターやアウトテイクはSpotifyで。
あと、最近はSpotifyさん、私の好みを良く分かってきて、とんでもなくマイナーな、全く聴いた事のないようなのをお勧めしてくるので、けっこう仲良く真剣にお付き合いしています。


TV、配信ドラマ、アニメ

TVドラマは、色々観てきたけはずなのだけど、つい最近終わった10月期の作品以外、ちょっとすぐに思い出せない。
そんな今期すごく好きなのが2本ありました。

それは『アトムの童』と『エルピス』

アトムの童

私の場合は「(鉄腕)アトムの子」ですが、アトムに育ててもらった感はすごく持っているので、アトム玩具に育ててもらった「アトムの童」たちの話はとてもそそられるものでした。

エルピス

こちらは始まる前からツイッターで情報が入ってきていたので期待感半端なかった。
そして期待を上回る作品でした。


今年の大河『鎌倉殿の13人』は、すごく面白かった。
出来る事なら、ラストに生き残ったキャスト+αと今回の制作陣で、北条泰時の時代も描いてもらえないだろうか。すごく観てみたいのだが。


アニメは、やはり10月期に観ていた3作が印象に残っている。というかそれ以前の記憶が薄い。(記憶力!)
『SPY+FAMILY』『チェンソーマン』『ぼっち・ざ・ろっく!』

(ちょっと思い出したので追記)1年を通して一番好きだったアニメ作品は『リコリス・リコイル』。(追記終わり)


配信ドラマは、MCU関連一通り観ていましたが、『ミズ・マーベル』が一番好き。
映画『マーベルズ』への展開が楽しみ。

そして長年見続けてきた『ウォーキング・デッド』がついについについに(シーズン11で)最終回を迎えました。

ウォーキング・デッド

いったいどう終わらせるのかと思っていたのですが、まあまあ、ひとつ問題が多少は片付いたのかな?って所で終わりました。
けっきょく今後もスピンオフやら映画やら観続けなければいけないのかい!?と。


とこんな感じで書いてきましたが、ラジオの事をまだ書いていない。
今年、今までの人生で一番たくさんラジオを聴いた年だと思うのです。

まあいいか、とりあえずインプット編その2はここまで。

『A revolution』

明日、10月5日、LOVE PSYCHEDELICOの8枚目のアルバム『A revolution』が発売になる。
少し前に、たまたまカーラジオでタイトル曲を聴いてから、アルバムの発売を楽しみにしているのだ。

LOVE PSYCHEDELICO – A revolution

アルバム、そして1曲目のタイトルが『A revolution』。
このタイトルを聞いただけでも、何かこのアルバムに対する思いを感じ取ることが出来る。
カーラジオで聴いた時には、歌詞をちゃんと聞き取る事は出来なかったのだけど、断片的に心に届く言葉だけで、涙が出そうになる瞬間すらあった。

今、この時代に『A revoltion』というタイトルのアルバム、そして曲を世の中に送り出す覚悟を感じるのだ。
タイトルこそ『A revoltion』ではあるけれど、声高に革命や、社会的、政治的メッセージを叫ぶわけではなく、極めて自然な形で、平和な世界、美しい世界を希求する心を伝えているように思う。

ロシアのウクライナ侵攻をはじめ、戦争というものが身近な現実として迫っている今、それは表現者の心にも大きな影を落としていると思う。そんな状況下で聴いた『A revolution』は、ただ反戦を歌うよりも深く、平和を希求する心を私に伝えてくれた。

それこそが、(暴力的な意味ではない)革命につながっていくただひとつの正しい道なのかも知れない。お花畑と言わば言え。

そして『A revolution』という言葉を聞いて、私の頭に最初に思い浮かぶのは、ビートルズの『Revolution』。
英単語の意味も分からない頃にはじめて聞いた何やらかっこいい響きを持つ英単語、それが『Revolution』という英単語との出会いだったから。

それもまた『A revolution』への期待感を高めている要因のひとつ。

思えば、LOVE PSYCHEDELICOとの出会いもまた、ビートルズだった。
時は2000年、ラジオ番組の制作会社で仕事をしていた私は、届いたばかりのたくさんの見本盤の中から、LOVE PSYCHEDELICOのデビューシングル『LADY MADONNA ~憂鬱なるスパイダー~』を発見。
LADY MADONNAといえば、ビートルズの曲。そして、(Appleのレーベルを思わせる)青リンゴがデザインされたジャケット。
めちゃくちゃビートルズを押し出してくるけど、何これ!?
とものすごく気になって、聴いてみたところ、一発ではまってしまったという経緯。

LADY MADONNA ~憂鬱なるスパイダー~

ただ、ビートルズが好きというバンドはこれまでにも多々あったけれど、彼らLOVE PSYCHEDELICOの音楽は全く別物。
これまでに聴いたことのないタイプの音楽。言葉の乗せ方や歌いまわし、言葉のチョイス、すべてが新鮮で彼ら独自の物だった。

それ以来、2007年のアルバム『Golden Grapefruit』(これもビートリーなタイトル)までは、しっかり買って聴いてきた。
それ以後は、別に興味がなくなったわけではないのだけれど、熱心に追いかける事はしなくなっていた。(申し訳ない)

そんな時を経てまた、ぐっと心を引き寄せてくれたのが、『A revolution』という(またビートリーなタイトルを持つ)アルバムだったのだ。

とりあえず、タイトル曲は、今、配信でも聴くことが出来るので、ぜひ歌詞を読みながら聴いてみて欲しい。

そうすれば、なぜ私がこれほどの期待をもってアルバムを待っているのか、分かると思う。

音にも、歌詞にも、ビートルズを感じる。でも、やはりそれは彼らLOVE PSYCHEDELICOが作り出した、彼らだけの世界。
ビートルズが蒔いた種は色々な形で世界中に花を咲かせているけれど、今、この荒れた地に、気高く美しい花が咲き誇っているという僥倖。