シーナ&ロケッツ『真空パック』

シーナ&ロケッツ『真空パック』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1979

シーナ&ロケッツ『真空パック』(1979年発売)

このアルバムは発売直後に入手し、以後、今日までどれだけ聴いたか分からないほど聴いています。
間違いなく1番多く聴いているシーナ&ロケッツのアルバムなのだけど、ただ「私を形成しているもの」と考えた時に『#1』とどちらを選出するか、若干迷いました。

私が初めに買ったのは、『真空パック』で、当初これがデビューアルバムだと思っていたのですが、これを聴きまくっている時期、シーナ&ロケッツのライヴにも何度か通っていた頃、「実はもう1枚『#1』というアルバムが出ている。泉ピン子のレコードを出しているエルボンレコードという所から。」という情報を入手。

鮎川さんから直接聞いたのか、鮎川さん~(シーナ&ロケッツの追っかけをしていた)友達経由で聞いたのか、なんとなく鮎川さんの語り口が脳内再生されるので、直接聞いたのかも。

しかし、そのアルバムなかなか置いてあるレコード屋さんがない!のだけど・・・さほど探し回る事もなく、神保町の中古レコード屋さんでなんなく入手!レコードの神様ありがとう。

それからは『#1』も、『真空パック』と同じぐらいの頻度で聴くようになり、今では「あれ「涙のハイウェイ」はどっちに入っていたかな?」ぐらいの混乱を生じるほど。

とはいえ、この2枚のアルバム、音的にはまったく傾向が違います。
『#1』は、ストレートなパンクロックに近い音。
『真空パック』は、ご存知YMO参加で、テクノポップ的なサウンドとの絶妙な融合を見せている。
どちらもそれぞれに魅力ある音。

『#1』のストレートなロックこそ、これぞシーナ&ロケッツ!
という思いもあるのだけど、『真空パック』は、一聴しただけであの時代の空気が蘇る、そんな魔法を持っている、自分にとって特別なアルバム。
当時の風景や、友人と過ごした日々をも心の中のスクリーンに投影させる力を持っている。まさにあの時代の空気を『真空パック』したように。
超ポップでキャッチーなサウンド&メロディーなのに、聴いていると切なくなる、そんなアルバム。

やはり、「私を形成しているもの」として1枚選ぶなら『真空パック』に決定!
今朝(鮎川さんの一周忌ですね)は『真空パック』を聴いて、ちょっと泣きながらこれを書いています。


※画像はネット上から拝借

Dorutan


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