日: 2024年1月12日

20230119 埼玉 入間郡毛呂山町 新しき村

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2023年1月19日 埼玉県 入間郡毛呂山町 新しき村

ちょうど1年ほど前、昨年の1月に行ってきたのが、毛呂山町にある「新しき村」。

子供の頃から、この辺りを車で通ると「新しき村」の小さな手描きの看板を見かけ、一体何があるのか気になっていました。
が、この道を通る時は、大体どこかに行く用事があって通るので、なかなか「ちょっと寄ってみよう」という事にはならなくて、看板を横目に通り過ぎるだけ。
あとは、ちょっとあやしい雰囲気がなくもないので、寄ってみる勇気が出なかった。

今は新しい道に「武者小路実篤記念」「新しき村美術館」と書かれた大きくてきれいな看板があるので、随分と入りやすい雰囲気にはなっています。

確か当時の看板にも「武者小路実篤」の文字はあったので、そんなに変なところではなさそうだけど・・・

そんな具合に何十年も気になっていた場所に行ってきました。

看板の案内にしたがって、細い道に入りしばらく進むと出てくるのがこれ

(Wikipediaより)

この入口のポールは今はもっと色褪せています。
なんとなく、怖くないですか?
書いてある事は怖くない(むしろ素敵)のだけど、ここから先は、異世界みたいな。
ちょっとカルト的な生活共同体みたいな。
独自のルールで暮らしている村的な。
治外法権的な。
まあ、そんな想像も大きな意味では間違いではない、という事がこの後分かるのですが。
しかし、それは決してカルト的な物ではなく、閉鎖的な物でもなく、門柱にあるような素敵な理念を持った「村」「生活共同体」でした。

武者小路実篤が唱えた「新しき村」という考えに沿った生き方をしている方々が暮らす村。
簡単に言ってしまえば、共産制的な生活共同体。
数年前に100周年を迎え、今も存続している(が存続の危機にある)「村」。

100年前、暮らし始めた人たちは、こういう小屋に暮らしていたそうです。
これは復元された小屋。

美術館には、かつてこの村で暮らした(または外部の協力者としての)、画家、彫刻家、陶芸家たちの作品が。

「新しき村」とても興味深く、美しく、素敵な場所でした。

しばらく「新しき村」の中でのんびりとした時間を過ごし、展示物を色々見たり読んだりしてみたけど、とても過ごしやすい空気感があり、その理念は本当に素晴らしいと思うし、出来る事ならこういう暮らしをしてみたいという気持ちもあります。こういう暮らしに対する考え方は私なりに持っていました。今も持っています。まあ、私の場合は、これほどしっかりとした「村」ではなく、気が合う人たちとの自給自足的な共同生活レベルですが。

でも、本当に気が合って、考え方や価値観が近い人ってそれほどいないから難しいかな。
ただ、いつか、(否応なく)そんな暮らしをする時がきそうな気がしなくもない。


(2024.2.1 画像追加)



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