Bob Dylan『Desire』
私を形成しているもの
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
1976
Bob Dylan – Desire 「欲望」(1976年発売)
初めてオンタイムで買ったBob Dylanのアルバム。
確か発売日に購入したはず。
ある日、深夜のTV番組(たぶん11PM)を見ていたら、冤罪で投獄された黒人ボクサー、ルービン・カーターのエピソードと共に、Bob Dylanがそれに抗議する意味で作ったという曲、「Hurricane」がオンエアーされた。
早口で吐き出される言葉の迫力、歌に負けじと熱を帯びていく演奏にぶっ飛んだ。
それから発売を待ちかね、手にしたのが、この「Desire」
それ以来、とにかく聴きまくった。
特に「Hurricane」は、歌詞と訳詞を比べるように読みながら、何度も何度も聴いた。
このアルバムで、特に目立つ活躍をしているのが、スカーレット・リヴェラ。
「Hurricane」においても、曲の勢い、迫力を増しているのは間違いなく彼女が弾くヴァイオリン。
他の曲でも、実に印象的な演奏を残している。
大好き。
このアルバムは、全曲大好き。
1曲目の「Hurricane」からラストの「Sara」まで、曲の並びも素晴らしい。
Bob Dylanのアルバムで一番好きなアルバムは?と聴かれたら・・・若干はその時の気分に左右されると思うのだけど、このアルバムをあげる可能性が高い。
アルバムを夢中で聴いていた頃の自分自身が音と共に蘇る。
これは、そんなアルバムのひとつ。
※コロナ禍巣籠り中に他SNSに投稿した物を加筆修正して転載したものです
※ジャケット画像はネット上から拝借