オックス 「真夏のフラメンコ」(「ロザリオは永遠に」B面)
私を形成しているもの
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
1969
オックス 「真夏のフラメンコ」(1969年発売「ロザリオは永遠に」B面)
※この文章は、2020年に他SNSに投稿したものを加筆修正して掲載しています
TVマンガの主題歌ソノシートを聴きまくっていた幼年期から、次の段階に進んだのが1968年、小学校2年生の時。
(もしかしたら1969年のお正月)
初めて歌謡曲のシングル盤を買いました。
それも2枚!!
忘れもしない、飯能銀座通り商店街の一番奥の方、広小路交差点の近くにあったレコード屋さん。
買ったのは
黛ジュン「夕月/愛の奇蹟」
タイガース「青い鳥/ジンジン・バンバン」
黛ジュンは、とにかく「天使の誘惑」が大好きだったのだけど、その時、一番新しかったのが「夕月」だったので、うっかり買っちゃった感じ。
ちょっと演歌よりの曲だったけど、でも、これはこれで大好き。
タイガースも、その時一番新しいのを買ったのですが、これも大好き。
どちらも聴き込んでいくうちに好き度が増していくような曲でした。
そこから歌謡曲~グループサウンズのレコードにも手を出し始めた小学2年生。
続けざまに買ったのが
オックス「スワンの涙/オックス・クライ」
これ以後、オックスのシングル盤は、出れば買う!
という小学生になりました。
と言っても、その後買ったのは2枚だけ。
「僕は燃えてる/夜明けのオックス」
「ロザリオは永遠に/真夏のフラメンコ」
ここまででした。
オックスは、当時、東京12チャンネルで、(たぶん木曜日の夜7時から)バラエティー歌謡ショー的な番組をやっていて、とてもとても楽しみに観ているような小学生でした。
でも、「ロザリオは永遠に/真夏のフラメンコ」の頃から、テレビに出る事も少なくなっていきます。
このシングルは、B面の「真夏のフラメンコ」が特に好きで、今でも、気分が良い時には、ついつい
♪オー・ビバビバ・オーレ・オレ♪と歌ってしまうレベル。
イントロからものすごく高まります。ストリングスのアレンジに絡むフラメンコ風のカスタネットがすごくかっこいい。
そして、ここぞという時に前面に出てくるフラメンコギターの響き。音色。
間奏の管楽器がまたすごくかっこ良くて、何度でも聴きたくなる曲。とにかく全体のアレンジが素晴らしいし、ハスキーな歌がまた絶妙にマッチしていて最高。
小学生の時は、特にそんな事は考えずに聴いていましたが、とにかく大好きで、何度も何度もレコード盤に針を落としていました。
子供の頃からこういうエキゾチックな音、アコースティックギターの音色が好きだったんだな、と今になって思います。
しかし、テレビであまり観られなくなると、徐々に小学生の興味は、また、別の方向へと向かっていくのでした。
(ここからの文章は初出)
それから数10年後、2016年頃の話。
PANTAさんとGSの話になりました。こんな会話。
「どるたんはその頃GSとか聴いてたの?」
「オックスが好きで、シングル盤は何枚か持ってました。」と答えたら
「おっ!!オックスか!」
と妙に嬉しそう。面白がって、色々と裏話を教えてくれました。
PANTAさんもオックスも当時ホリプロだったんですね。(知らなかった)
それから少しして、オックスのギター岡田志郎さんが主催する「大人の音楽祭」にPANTAさんが出演した際。
岡田さんに「友達でシンガーソングライターのどるたん。オックスの大ファンだったんだってさ。」と紹介してくれました。
すごく嬉しかったのですが、当時は、小学2~3年生。
オックスの歌は大好きだったけど、正直メンバー全員の名前までは知らなかったのです。
それが申し訳なくて「シングル盤、何枚か買ってました~」ぐらいの話しか出来ませんでした。
「大人の音楽祭2016」でのPANTAさん、右端が(オックスの)岡田志郎さん。
もう8年も前になるのか・・・