日: 2024年3月6日

映画『猿の惑星』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1973

『猿の惑星』(1968年 アメリカ映画)

『猿の惑星』(1968年 アメリカ映画)

『猿の惑星』(1作目)が公開されたのは、1968年。
当時7歳の私は、残念ながら映画館では観ていない。

では、いつ観たのかと言えば、テレビ初公開時。
今、調べたら、それは1973年12月24日の『月曜ロードショー』
ノーカットでの放送だった。

当時12歳。
そうだった!すっかり忘れていたけど、クリスマスイヴの放送だった。
食い入るように観たのを憶えている。

とにかく面白かった。
知能の発達した猿たちが支配する惑星。
そこでは、人間は奴隷以下、家畜のような扱いをされている。
そこに不時着した(地球の)宇宙飛行士。
船長役は、チャールトン・ヘストン。

そこで宇宙飛行士たちに襲い掛かる理不尽で衝撃的な出来事の数々。
ドラマとして最高に面白い。

そして何より、「あの」有名なラストシーン!
あれを、前知識なしで観る事が出来たのは、本当に幸運だった。
思わずテレビの前で「あっ!」(そういう事か!)と声が出た事を感覚としても憶えている。( )内は心の声。

映画雑誌もまだ買っていなかったし、今のようにSNSもない。
映画の感想を語り合うような友人も(まだ)いなかった。

何につけても、情報が少ないのだけど、逆に余計な雑音もなく、良い時代だった、とも思う。

その恩恵で、「あの」ラストシーンをしっかりと味わえたのだから。

70年代の『猿の惑星』シリーズは、全部で5作。
たぶん全部テレビで観たはず。
その後、見返していないので、はっきりとは憶えていないけど、どれも全部面白かった印象。(がっかりした記憶がない)

特に2作目『続・猿の惑星』の設定~ラストは、衝撃的でかなり好き。

このシリーズは、いつか全部、しっかりと見返したいと思っている。

のちのリメイク作品、2001年の『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は、観ていなくて、最近になってDisney+で少し観たのだけど、なんとなく途中でやめたまま。
いずれちゃんと観ます。

2011年からの三部作『猿の惑星: 創世記』(2011)、『猿の惑星: 新世紀』(2014)、『猿の惑星: 聖戦記』(2017)は、どれも映画館で鑑賞。
ここから70年代の『猿の惑星』に至る壮大なドラマなのだろう、と気づく。
リアルで迫力あるCG(VFX)映像も素晴らしいし、猿と人間の関係を描いたドラマとしても実に面白い。

ただ、リアルなCG猿もいいのだが、70年代の特殊メイクによる人間らしい猿たちの味わい深さも捨てがたい魅力がある、と改めて感じる。

今年5月に、このシリーズの最新作『猿の惑星/キングダム』が公開されるとのこと。
1973年に12歳の少年の心を鷲掴みにし、2024年に新作公開を楽しみに待つ『猿の惑星』
間違いなく「私を形成している映画」のひとつ。