投稿者: Dorutan

John Lennon「真夜中を突っ走れ」

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1974

John Lennon「真夜中を突っ走れ」(1974年発売)
John Lennon「真夜中を突っ走れ」(1974年発売)

1961年2月に生まれた私。

残念ながらビートルズには、間に合わなかった世代。

小学生の頃からビートルズの存在はもちろん知っていたし、有名な曲は聴いた事もあった。
しかし、しっかりと聴くようになった時には、彼らは既に解散。

残念ながらビートルズ解散後に、ビートルズファンになった世代です。

でも私(達)、ビートルズに乗り遅れた世代の中ではかなり幸せな時代を過ごせた、と思っています。

というのは、ラジオで洋楽ヒット曲を聴くようになった中学生の頃、元ビートルズの4人が、それぞれにシングルヒットを飛ばしていたから。

ラジオを聴けば必ずジョン、ポール、ジョージ、リンゴのヒット曲が流れていたのです。

ポールは「ジェット」「ジュニアズ・ファーム」「あの娘におせっかい」等、ジョージは「ディン・ドン」「二人はアイ・ラヴ・ユー」リンゴは「オンリー・ユー」「スヌー・カルー」などなど、などなど。

そんなある日。
「ジョン・レノンの新曲!」と紹介され、ラジオから流れて来たのが、この曲。
「真夜中を突っ走れ」

この曲がラジオから流れた時の興奮ときたらなかった。
まさに、胸躍るとは、こういう時に使う言葉。

この歌に触発され、真夜中に自転車で突っ走る中学生。

「ふぁればげっちゅっちゅじゃな~い」と大声で歌いながら。
(そして補導される)



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

どるたん(幻のソロアルバム用音源)の事

最近「どるたん(幻のソロアルバム用音源)」と題した動画を、5本ほどYouTubeにアップしました。

この音源は、2014年頃、当時のバンド、不思議軍での活動が若干滞るようになってきた時期に、「だったら自宅で音源でも作ろう」と思い立ち、Pro Tools(購入当時はLE 8)と、多少の周辺機器を買い揃え、1人コツコツと録音したものです。

80年代に音楽活動をはじめてから、その頃(2014年頃)までに作った曲を、この辺で1度ソロアルバムの形でリリースしておこうという気持ちが多少あり、そのためのデモというか、もう少し踏み込んだプリプロ音源に出来ればと思って作りはじめました。

本当は、この音源のイメージを元に、各楽器ミュージシャンに演奏してもらい、さらにイメージを膨らませていければと思っていたのですが、やはりスタジオにミュージシャンを呼んでのレコーディングとなると、かなりしっかりとした金額が発生する事もあり、資金面で挫折。

とりあえず、この音源をもう少ししっかりと作りこみ自主制作盤でリリースしようとも考えるようになりました。
そこで、その頃、一緒に演奏する機会が増えてきたしゃあみんに協力してもらい、何曲かチェロを入れてもらう事に。さらに、やはりその頃、何度か共演したいいじまあけみさんにフルートも入れてもらいました。(今回アップした5曲にはフルート入りのものはありません)

そうやって完成させた曲が、8曲程度は出来たでしょうか。


他にも、島田篤さんと遠距離コラボした「電気のダンス」

同じく遠距離コラボで、バックトラック全てをKazma Tamakiさんが作ってくれた「孤高の幸福」

この2曲もあわせて、なんとなく自主制作アルバムを出せる程度の音源は揃ったのですが、資金面とやる気面が足りずに結局きちんとした形でのリリースは出来ないまま本日に至っています。

まあ、主にやる気面の欠如でしょう。
やる気があれば、資金調達、もしくはレーベルに音源を持ち込んでの売り込み、といった行動が出来るのでしょうが、根っからのステイホーム気質、人見知り、セールス下手。
作る事は時間も忘れて一所懸命がんばれるのですが、それ以外の事はがんばれないのです。

それと、この音源を作っている間に、どるしゃあでの活動が本格化してきたというのもあります。
簡単に言うと
「そっちの方が面白くなっちゃった。」

新しい曲もどんどん増えていき、古い曲に対する愛着も(元々あまりないのですがさらに)薄れがちに。
今では、LIVEで演奏する曲は、全曲、どるしゃあ結成後に作った曲という事も珍しくありません。
この音源の事も、いつのまにかどうでもよくなってしまったのです。

その頃、ソロで弾き語りをやる時に、何度か、この音源からの数曲をCD-R化したものを物販で出した事があるので、全国に何人かは、持っている人もいるかも知れませんが、まあほぼ「幻」。

そんな音源を今更YouTubeにアップした理由は簡単に言うと
「暇だったから」

いや、もう少し、ちゃんとした理由もあって。
3月のライヴが1本中止になり、次のライヴまで2ヶ月以上、若干心も沈みがちという日々があり、そんな中、少し前向きに考えたのは、過去音源をアップする事で、どるしゃあを知ってもらうきっかけ、間口を広げる一助になればという思い。
せっかく作った音源だし、この機会に聴いてもらい、興味を持ってくれる人が1人でも増えればという気持ち。

まあ、そんな事も考えつつ、また一人コツコツと動画化作業をしていたというわけです。

今回、アップした5曲、アップ順に
「森」「明るい未来」「baby」「レミング」「顔」
この中で、80年代不思議なバレッツ活動時に作ったのが「森」「レミング」「顔」の3曲。
「明るい未来」「baby」は2010年代に作った曲。

さて、今後のどるしゃあLIVEで改めて演奏される曲はあるのでしょうか?
まずは、今週の土曜日、5月20日、Goodstock Tokyoでのワンマン公演。そこで何が演奏されるのか・・・
まだ本人たちもはっきりわかっていないのですが、80年代曲にも出番があるかも、ないかも。

という事で、最後は告知です。
よろしく~

2023年5月20日(土)

大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.26
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみん ワンマン公演

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ

12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,000円/当日 3,500円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,000円
有料配信詳細・チケット購入
https://www.staglee.com/events/7405/
http://www.goodstock-tokyo.com/

〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396

2023年5月前半に観た映画

2023年、5月が半分終了。5月3日には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』公開!という事で、久しぶりに映画館鑑賞。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年5月前半に観た映画
2023年5月前半に観た映画

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『半島を出よ』村上龍

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


2005

『半島を出よ』村上龍 2005年 幻冬舎

※画像は私の蔵書

本の話。
これまで主に10代の頃までに読んだ本の事を書いてきたけど、時代は一気に2000年代。
私、40代になっています。

とりあげるのは、『半島を出よ』村上龍。

村上龍の長編小説は、ほとんど読んでいるのですが、その中でも、これはかなり好き!

村上龍(の著作)との出合いは、高校生の頃。
1976年、デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』が、芥川賞をとり話題になっていましたが、少しブームが落ち着いた頃に読みました。

高校3年生ぐらいの頃かな?
読後感は、ちょっとどんより。

馴染みのある場所(福生)が舞台という事もあり、とても読みやすかったのですが、内容的には、正直あまり好きではありませんでした。
「セックス、ドラッグ、ロックンロール」的な世界が苦手(というかちょっと嫌い)なのかも知れません。

どちらかというと私「音楽、文学、寺社仏閣」的な世界が好きなのです。
あ!!今、これ適当に書いたんだけど、偶然韻を踏んでますね!

ドラッグどころか、タバコも咥えた事すらない(というか大嫌いだ)し、お酒もあまり飲まないからなぁ・・・
乱痴気騒ぎも興味なし。というよりも嫌い。
あと落ちていく感じが苦手なのかも。
変な上昇志向はもっと苦手だけど。

でも、なぜかその後も気になって、ずーっと読み続けています。
村上龍。

『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』は、2、3回読んだかな。

『5分後の世界』『ヒュウガ・ウイルス』は、今手元にないんだけど、あれば、(コロナ禍の)このタイミングで読み返してみたい。

『69』は、それまでの村上龍作品的な空気感と違って、さわやかな読後感。笑いながら読みました。そしてラストに納得の一言。

そんな風に10代の頃から、村上龍作品と付き合いつづけてきました。
という事で、本題。

『半島を出よ』

簡単に言っちゃうと、北朝鮮の特殊部隊が福岡ドームを占拠!どうしましょう!?って話。(簡単すぎ?)

これが実にリアルで、緊迫感あり、北朝鮮の特殊部隊、日本政府、自衛隊など、様々な視点から書かれているので、常に様々な角度からこちらの思考を促してくる。

スリリングで面白い。
ぐいぐいと引き込まれるように一気に読了。

筆力!!

これ実際に起こっても不思議じゃない。

北朝鮮の物らしき船が日本に漂着しているニュースをたまに見るけど、その度に、この『半島を出よ』を思い出してしまいます。

今思ったけど、このリアル感は『シン・ゴジラ』にもつながりますね。


(他SNSに投稿したものを若干修正しての再掲です)

Lou Reed『BERLIN』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

Lou Reed『BERLIN』
Lou Reed『BERLIN』(1973年発売)

Lou Reedのアルバムで一番初めに聴いたのがこれ。

時は、1976年。
私、高校1年生。

Lou Reedのアルバムで「1番多く聴いた物は?」と問われると『Coney Island Baby』と『Transformer』が双璧なのですが、「一番心に残るアルバムは?」と聴かれたら、それはこの『Berlin』

ではなぜ、その2枚に比べて聴く回数が少ないのかと言えば、それは「聴くのに覚悟がいる」から。

「なんとなく聴く」という事が出来ない種類の音楽なのです。
例えば、天気の良い休日の昼下がりに紅茶でも飲みながら、ちょっと音楽流しますか~
なんて時には、間違っても流せない、音楽。
友達と酒でも飲みながら音楽流しましょう、なんて時にも絶対無理。

これを聴く時は、絶対に一人で音楽に向き合う事が出来る時。
出来れば夜。

「よし聴くぞ!」と覚悟を決めて聴かねばなりません。

冒頭のうめき声みたいに加工された男の声(ホラーか!?)からの、寂しげなピアノ、唐突なHappy Birthday to you~♪

ここでもう心は不安定。

ピアノは、そのまま長めのイントロを奏で、1曲目タイトル曲「Berlin」へと。
低めの独特な声でゆっくり静かに歌われる。
伴奏はピアノのみ。

完全に心を持っていかれます。
今、聴いても同じ。

このアルバム、全体を通して、男と娼婦の物語を歌っているコンセプトアルバムなのだけど、歌詞が分からなくても、その不穏で不安定で悲しい世界が伝わってきます。

娼婦やクスリなんかとは全く無縁の高校生の心にも。(今でも無縁)

2曲目「Lady Day」では、バンドの演奏も加わり、少しロック的な音になるけど、どこか何かがこれまで聴いてきたロックとは全く別の物。

サビの
♪And I said no, no, no Oh, Lady Day♪
ここで、また心は不安定に揺れるのです。

まだ、クルト・ヴァイルもジャック・ブレルも知らない高校生の心に、この直撃はかなり応えました。

1曲、1曲書きたい事があるけど、とりあえずは、そんな衝撃の出合い。

このアルバムには美しい曲、(本当の意味で)優しい曲が多く、サウンドも(個人的に大好きな)アコースティック楽器が良い感じで響き、もしかしたら聴きやすい部類の音なのかも知れないけど、やはり覚悟が無いと聴けないな、と、今でも思います。

アコースティックギターで始まり優しく歌われるB面2曲目「The Kids」
「ああ、いいなぁ~」と油断していたらエンディングで突然聞こえる赤ちゃんの鳴き声。

初めて聴いた時にはメチャメチャ驚いた。
そして怖かった。

歌詞を理解している今では、怖さだけではなく、胸を締め付けられるような痛みもある。
しかし、そこからラストへ向けての「The Bed」「Sad song」の素晴らしさ。

歌詞は救いようが無いほどに哀しいけど、音楽はどこまでもやさしく包み込んでくれる。

このアルバムの締め括りへと向かうにふさわしいB面の流れ。

静かに流れるストリングスのフレーズに、優しく絡む低い管の音、少しの癒しと共に、ゆっくりとリットしてアルバムは終わる。

このままでいよう。

しばらく他の音は聴きたくないし、何もしたくない。

そんなアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

Kate Bush『Lionheart』

私を形成しているもの

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※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1978

Kate Bush『Lionheart』
Kate Bush『Lionheart』

1978年に発売されたKate Bushの2ndアルバム『Lionheart』

1stアルバムは、友人の家で何度も聴いて(聴かされて?)いて、その良さは充分に承知していたのですが、私がはじめて手に入れたKate Bushは、この2ndアルバム。

そして一番思い入れが深いのが、この2ndアルバム。
ジャケットも大好き。
(正直言って、1stアルバムの日本盤ジャケットはあまり好きではなかった)

この『Lionheart』特にA面は、全曲大好きで何度聴いたか分からない程聴いたし、今でもKate Bushのアルバムで一番聴くのがこのアルバムのA面。

サウンド的にも、アコースティック楽器が絶妙に気持ち良く鳴っているこのアルバムのサウンドが一番好き。

1曲目、「Symphony in blue」(ブルーのシンフォニー)イントロから優しく引き込まれ、そのメロディ、歌声、ピアノの音色、曲を構成する全てに魅了されてしまう。

その後展開する曲の並びも見事で、A面ラストにしてタイトルチューンの「Oh England My Lionheart」(ライオンハート)までがひとつの大きな流れのようで、一気に聴き終えてしまう印象。

A面2曲目「In Search of Peter Pan」(ピーターパンを探して)そしてA面ラストの「Oh England My Lionheart」、この2曲の歌詞に、ピーターパンが登場する事も、A面に大きな流れがあるように感じる理由のひとつ。

小学1年生の頃、ディズニーの絵本「ピーターパン」にすごくはまっていた事もあり、この2曲には特に郷愁を掻き立てられるのです。

「Oh England My Lionheart」の歌詞♪Peter Pan steals the kids in Kensington Park♪とか、もうたまらんのです。

ケンジントンパークの光景が目に浮かぶのです。(行った事ないけど)

それはきっと、緑と茶色がしっとりと美しく輝くイングランドの風景。

B面が良くないわけじゃないけど、A面に対する思い入れが強すぎて、B面を聴く頻度はかなり低め。
ついついA面ばかりを何度も聴いてしまのです。

まあ、そんなこんな、色々な意味で偏愛してやまないアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

Ringo Starr 『Goodnight Vienna』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1974

Ringo Starr 『Goodnight Vienna』
Ringo Starr 『Goodnight Vienna』

ビートルズにはまり、ビートルズ全曲コンプリートを目指していた中学生時代。
しかし・・・ジョンの『イマジン』を買ってしまってからは、ビートルズ関連のソロ作品をあれこれ買うようになってしまった私。

ビートルズをコンプリートするという夢は、ちょっと置いておくことにしました。

なぜなら、この時代、4人それぞれが魅力的なヒット曲を飛ばし、素敵なアルバムも出していたから。
やっぱり旬の物は美味しいし身体に良い!(?)

という事で、出てすぐに買いましたリンゴのアルバム『グッドナイト・ウィーン』
リンゴのソロアルバムの中では、これが1番始めに買った1枚。
それゆえに、聴き込んだ時間も一番長いし、その分だけ思い入れも深いのです。

リンゴの事は、なんとなく存在そのものが大好きでした。
そして、このアルバムからの先行シングルで発売されていた「オンリー・ユー」がとにかく好きでした。
情感こもりまくりのプラターズのオリジナル「オンリー・ユー」と違って、リンゴは、サラっと鼻歌でも歌うような、ちょっとぶっきらぼうな感じすらする歌い方なのに、逆に優しさに溢れているように感じて、いつ聴いても泣きそうになります。

そして、このアルバム、実に良曲揃い。
A、B面通して全部聴く事が多かったですね。

ノリの良い「グッドナイト・ウィーン」や「スヌーカルー」
すっとぼけた感じがなんとも素敵な「ノー・ノー・ソング」
ほんわりと暖かい「ハズバンズ・アンド・ワイブス」
優しく力強い「オール・バイ・マイセルフ」

等々、大好きな曲が詰まっています。

そして、中学生の頃は、このありがたみがあまり分かっていませんでしたが、参加ミュージシャンのすごさよ!
それ故に、当然の事ながら、演奏の良さ、音の良さ!

Wikiから参加ミュージシャン、全部コピペするから、ひれ伏してくれたまえ!

  • リンゴ・スター – ボーカル、ドラムス、パーカッション
  • ジョン・レノン – ピアノ、ギター、アコースティック・ギター
  • ロン・ヴァン・イートン – ギター、アコースティック・ギター
  • ジェシ・エド・デイヴィス – ギター
  • スティーヴ・クロッパー – ギター
  • ヴィニ・ポンシア – アコースティック・ギター、バッキング・ボーカル
  • ドクター・ジョン – ピアノ、エレクトリックピアノ
  • ビリー・プレストン – クラビネット、エレクトリックピアノ
  • クラウス・フォアマン – ベース、バッキング・ボーカル
  • ジム・ケルトナー – ドラムス
  • カール・フォンティナ – アコーディオン
  • ザ・ブラックベリーズ – バッキング・ボーカル
  • ハリー・ニルソン – バッキング・ボーカル
  • トレヴァー・ローレンス、スティーヴ・マダイオ、ボビー・キーズ、ルー・マックリーリィ – ホーン
  • リチャード・ベネット – エレクトリックギター(on 4.)
  • トム・ヘンズレー – エレクトリックピアノ(on 4.)
  • ロビー・ロバートソン – ギター(on 5.)
  • エルトン・ジョン – ピアノ(on 5.)
  • ジェイムズ・ニュートン・ハワード – シンセサイザー(on 5.)
  • アルヴィン・ロビンソン – ギター(on 6.)
  • デイヴィッド・フォスター – ピアノ(on 7.)
  • ニッキー・ホプキンス – エレクトリックピアノ(on 8.)
  • リンカーン・メイヨーガ – ピアノ(on 10.)

そんなこんなで、大好きなアルバム。

一生聴き続けます。



※画像はネット上から拝借
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藤 真利子『狂躁曲』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1982

藤 真利子『狂躁曲』
藤 真利子『狂躁曲』

1982年発売のこのアルバム、その頃の個人的心象風景を象徴するようなアルバムです。
そして、その時から今日まで、頻繁に聴き続けているアルバムでもあります。
最低でも年に1回は、必ずターンテーブルに乗るレコード。
そして聴くたびに切ない気持ちになったり、時には落涙したりする特別な存在。

このアルバムについて、よく語られるのは、豪華な作家陣、ムーンライダーズ全面参加、そういった部分が大きいのだけれど、私にとっては、やはり藤真利子の歌と表現。
まず第一にそれが無ければ、これほど特別な存在にはなっていないと思う。

とはいえ、作家陣と演奏陣がこの人たちで無ければ、これほどまでに特別な存在にはなっていないでしょう。
というのも、藤真利子のアルバムは出れば必ず手に入れてきたのですが、他のアルバムには、これほどまでに深い思い入れを持ってはいないから。
豪華な作家陣による素晴らしい作品、ムーンライダーズによるアレンジと演奏、そして藤真利子の歌と表現。そしてさらに言えば時代の空気。
このすべてが高いレベルで結びついたからこそ生まれた奇跡。
私にとって真に特別な作品なのです。

では、どんな方々が曲を作ったのかというと・・・全曲見てみましょう。

  1. 薔薇
    作詞:山口洋子 / 作曲:沢田研二 / 編曲:岡田徹
  2. 花がたみ
    作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一
  3. 花まみれのおまえ
    作詞:赤江瀑 / 作曲:大村憲司 / 編曲:白井良明
  4. 真利子 うらみうた
    作詞:吉原幸子 / 作曲:微美杏里 / 編曲:鈴木慶一
  5. 野ざらし百鬼行
    作詞:赤江瀑 / 作曲・編曲:鈴木慶一
  6. 折鶴秘唱
    作詞:寺山修司 / 作曲:微美杏里 / 編曲:岡田徹

  7. 作詞:辻井喬 / 作曲:大村憲司 / 編曲:岡田徹
  8. それがどうしたの
    作詞:山口洋子 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:岡田徹
  9. どんな春が
    作詞:辻井喬 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:鈴木慶一
  10. メルヘン
    作詞:吉原幸子 / 作曲・編曲:鈴木慶一

どうですかみなさん!?
ってプレゼンしているわけじゃないけど。

1曲目から沢田研二作曲!
作曲は、他に、鈴木慶一、高橋幸宏、大村憲司、さらに微美杏里(これは藤真利子のペンネーム)

作詞は、寺山修司に赤江瀑に辻井喬!さらに吉原幸子、山口洋子といった詩人たち。
この5人が二篇ずつ提供しているという、とんでもない世界。

編曲は、ムーンライダーズのメンバーが分担してるようです。
これだけ個性ある人たちが作った物が、不思議と統一感があり、ひとつの世界を作り出しています。
しかもどれもが不思議な響きと広がりを持った幽玄の世界。

これから藤真利子が作り出すであろう世界に対して、誰もが共通のイメージを持って作りあげた(またはそれにふさわしい作品を提供した)という事かと思います。

それでいて、全ての詩が、曲が、それぞれの個性を醸し出しているという凄さ。
音が、また独特の世界を醸し出す。
この音じゃなければ、これほどには嵌らなかった。

和楽器(三味線演奏は藤真利子)も交えて、赤江瀑や寺山修司らが描き出す日本的な陰の世界を表現し紡ぎ出していく。
それにしても、この作品の音の世界は、他では感じた事の無い世界。

好きな曲を考えてみると、全ての曲がそれぞれに好き過ぎて、全曲と答えるしかありません。

とにかく全部大好き!



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

「隠された十字架 – 法隆寺論」 梅原 猛 著(新潮文庫)

私を形成しているもの

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※ただの思い出話です。


1981

※画像はネット上から拝借

この分厚い文庫本が本屋さんの平台に積まれているのを見た瞬間、飛びつくように手に入れました。

子供の頃から、奈良大好き、法隆寺大好き、夢殿大好き、聖徳太子大好きでした。
そして「日出処の天子」大好きなので。
(調度この文庫本が出た時「日出処の天子」連載中)

固い本版の『隠された十字架』は、中学生の頃から何度か本屋さんで手にとり立ち読みしていたので、文庫版が出たのが本当に嬉しかった。
目次を追うだけでそそられます。

小学生の頃、お城やお寺のプラモデルを作る事にはまっていた時期があるのですが、同じ趣味を持つ同級生の家には夢殿のプラモデルがありました。
その美しい八角形のお堂、夢殿というロマンチックな名前に魅了されました。

子供の頃、その夢殿は、聖徳太子の書斎的な場所だと思っていました。
確か「日出処の天子」でも、夢殿にこもる場面があったような・・・(今、手元にないので確認出来ず)

しかし、この本によると、聖徳太子の死後、太子の怨念を鎮めるために建てられた、という説。

他にも意外な説が次々と展開され、若干興奮気味に一気に読み終えた(と言っても分厚い本なので数日かかりました)のですが、今は、あまり憶えてないかも・・・この手の本は、手元に置いてたまにパラパラと目を通したいですね。

いつかまた手に入れよう。

そんな中でも、特に記憶にあるのは、秘仏とされ数百年の間、人目に触れる事なく閉ざされていた救世観音を、アメリカ人東洋美術史家フェノロサが強引に開けさせる場面。

その話はなんとなく知っていたのですが、フェノロサの、仏罰を全く恐れずに、強引に開けさせた態度に若干憤慨しながら読みました。
「罰あたればいいのに!」と。

救世観音といえば、ちょっと本の話からはズレますが、約20年ほど前、1人バイクで天川へ行く途中、法隆寺へ寄りました。

朝早く着き、開門と同時に中に入ったのですが、夢殿の前に行くと、なんと普段は拝む事の出来ない救世観音がその時偶然にも開帳中!!

狂喜しながら、しばし救世観音の前に佇み、救世観音と対峙し濃密な時間を過ごす私。

そこに修学旅行の集団。
バスガイドさんがよく通るハッキリとした声で救世観音の説明をしている。
フェノロサが強引に開けさせた話もしている。

そうそう、救世観音、今日は開帳中、まさにここにいらっしゃるのですよ。

するとガイドさん
「その救世観音ですが、秘仏ですので、現在も観る事は出来ません(キッパリ)」
と言い、救世観音と対面中の私の後ろをすたすたと通り過ぎてしまいました。

「え~~~~~~~!!!!」

せっかく開帳期間中に来たのに、なんと!!
かわいそうな学生達、そして情報知らずのガイドさん。
いつもは開いてないかも知れないけど、そんなぁ~
ルーティンどおりに行動しちゃダメでしょ!

今思えば、追いかけて行って教えてあげれば良かったのかなぁ(人見知りなので無理)
というお話でした。(事実です)


※最近は救世観音けっこうな頻度で観られるみたいですね。WEBサイトには「春秋の特別な期間だけ開扉されます。」とありました。


(他SNSに投稿したものを若干修正しての再掲です)

「不思議の国のアリス」

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1980

今回取り上げるのは、東京図書から刊行された「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の2冊。

※画像はネット上から拝借

「不思議の国のアリス」石川澄子訳
「鏡の国のアリス」高山宏訳
ルイス・キャロル著、マーチン・ガードナー注
(1980年 東京図書)

この2冊のアリス本は、1980年に刊行された時に、即買い。
当時、書店でアルバイトをしていたので、アリス関連の本はその時に随分と揃えました。

その時、買った中に「不思議の国のキャロル」という大判のハードカバー写真本があり、これは、ルイス・キャロルが撮影した少女写真集みたいな本で、これも取り上げようとネット検索したのですが、全くヒットしませんでした。
(※記憶に間違いがありました。本当のタイトルは「キャロル・イン・ワンダーランド」ふつうに検索出来ました。勝手に訳してしまった。)

あとは「ルイス・キャロル詩集」「スナーク狩り」他、色々と買ってたな。
物心ついた頃から、不思議な物、ナンセンスな物、異形の物に魅かれ続けているのです。
(自分でやっていたバンド名も不思議なバレッツに不思議軍)
アリス好きもその流れからかな。
あと、テニエルの挿絵にも強く魅かれています。

さて、この2冊、とても特徴的な事は、ものすごくたくさんの注釈がついている事。
これが実に面白かった。
ジョーク的な物って、出典が分からないと「なんのこっちゃ?」ってなってしまうのですが、そういう所全部こと細かに解説してくれています。
注をつけているマーチン・ガードナーという方は、数学者という事で、数学者的な凝ったイタズラ的解説なんかも盛り込まれています。
(そういえば高校生の頃「四次元の国のアリス」という数学的物理学的文庫本も読みました)

また、この本、装丁が実にシャレているのです。
ソフトカバーで、紙質、インクの色などとても好きでした。
軽くて持ち運びしやすいので、当時よくバッグの中に入れて持ち歩き、電車の中、公園、喫茶店などでパラパラと開いては、楽しんでいました。どこから読んでも面白いので。

ところで、この本と出合ったのは、もう40年以上も前?
ちょっと信じられません。

(他SNSに投稿したものを若干修正しての再掲です)