例えば、私が運転する時。 PANTAさんの家まで、自分の車で行き、そこでPANTAさんの車に乗り換え、私の運転で2人で出発!というパターンが多いのですが、大体スタートの1曲目にはビートルズがかかる。 しかも「Got to Get You into My Life」とか「Lovely Rita」とか、なかなか渋く、そして高まる選曲。 その後も、けっこうな頻度でビートルズが流れます。
オープニングは当時の最新アルバム『Hail to the Thief』からのシングルカット曲「There, There」 何か呪詛的な物でもはじまるかのような太鼓のリズム。 と同時に大歓声。 トム・ヨークの歌が入るとさらに歓声が大きくなる。 トムも、初めから飛ばしている感じで、充実した表情が見て取れる。
実験的な2枚のアルバム『KID A』『Amnesiac』からの曲と、それ以前の比較的ポップな曲、そしてその両方を併せ持ったような最新アルバム『Hail to the Thief』からの曲が何の違和感もなくつぎつぎと演奏される。
ものすごい盛り上がりの中、『KID A』からの「Everything in Its Right Place」 大きな余韻を残したまま本編終了。
そして、ほどなくアンコール。
「Pyramid Song」「A Wolf at the Door」とつづく 夜風の中、音に身を任せ、体が自然に揺れる。疲れを忘れ、心地良さに酔う。 すると3曲目、きました!大好きな曲。 「KARMA POLICE」 イントロを聴いただけで、涙目に。 この日、ここで、聴く事が出来て本当に良かった。 「This is what you get♪」ジーンとしながら一緒に歌う。 そしてエンディングを迎え曲が終わる。余韻を噛み締め、これでコンサートも終わりか。
と、誰もが思っていたはず。 もちろん私も。
すると、なんと、ななななななんと「Creep」が!!!!
「うぎょわーーーーー!!」とわけのわからない歓声を上げながら隣にいた人と顔を見合わせ、抱き合う。
この曲は、ある時期からライヴでは封印されていて、一生、生で聴くことは出来ないのだろうと思っていたのだ。 トムは、何もかも受け入れそして吹っ切ったのだろう。 『Hail to the Thief』は、そのきっかけになるアルバム。 「There, There」の太鼓の音は、呪詛の音ではなく、呪詛から解き放つ音。