今日で11月が終わり。今年も残すところ、あと1か月になりました。2024年の「観た映画」もあと2回!
さて、この期間に観た映画は9本。ここのところずーっと少な目だったけど、やっと、それなりに落ち着いて映画を観るペースが戻ってきたかな?って感じです。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
20日『エクソダス:神と王』(Amazon)☆☆☆☆
リドリー・スコット監督作品。観ているうちに「あれ?これってもしかしてモーゼの十戒?」と気づく。とはいえ、あの有名な海が割ける超常現象的シーンはなく、凄めの自然現象的な感じで処理されていて、それはそれで多少の現実感もあり良い見せ方。独裁、圧政、苦しむ民、さまよえる民族、今に至るまで変わらず続いている(ひどくなってさえいる)人の世の無情を感じつつも、楽しめました。
21日『ルックバック』(Amazon)☆☆☆☆
マンガ、絵を描く事に情熱を傾ける、対照的な性格を持つ2人の少女の物語。クリエーター周りですごく評価が高く、「泣いた」という話もよく聞いていたのだけど、涙腺緩めの私がなぜか泣かなかった。良い映画だとは思ったけど、私の生き方とはちょっと心の距離があったのかも知れない。また良いタイミングで観直したいと思った。
22日『線上のフェア・プレイ』(Amazon)☆☆☆
社会主義時代のチェコでの女子陸上選手の話。国家のため、自分の地位のため、勝手な大義をもって若く才能のある選手に違法薬物を注射する医師、コーチ。言うことを聞かざるをえない閉塞的な状況の中で、自分を貫くためにどう生きるか。見応えのある映画でした。
24日『TAR/ター』(Amazon)☆☆☆☆☆
これは公開時に劇場で観たかった。今更やっと初見。音楽の本質をとらえ音楽に敬意を抱き表現しようとするTAR。それは性癖や人種などすべての物を超えた確固たるものであって、インタビューや講義、南米への旅などを通じて、その思いは明かされているのだけれど、それを分からない者、本質が見えない者たちによって貶められてゆくTARにどうしても感情移入してしまう。ラスト近くに流れるバーンスタインの(公開リハ的な)レクチャービデオで泣きました。
25日『忍びの国』(Amazon)☆☆☆
ふつうに面白かったけど、伊賀者(というか忍び)って本当にこういう感じ(金さえもらえば仲間でも平気で殺すみたいな)だったのだろうか?話として面白いからいいんだけど。
26日『キネマの神様』(Amazon)☆☆☆
なんだろうな、「良い映画でした」という気持ちもあるのだけど、なんだかモヤモヤする。色々と「好き」が詰まっているんですよ、ジュリーとか映画の現場とか映画館とか、でも、なんだか素直に喜べない。こんなんでいいの?感。これでいいのだ!と思う事が出来れば素直に感動したと思うのだけど、これでいいのだ!とは思えなかった。
27日『エターナルズ』(Disney+)☆☆☆☆☆
MCU映画の中では、かなり不人気らしいこの作品が私は大好きで、何度も観返しています。観るたびに理解度は深まり、好き度はましてゆく。なんで不人気なのかよく分からない。まあ、世間の評価と私の評価が乖離しているのはよくある事なので今更「なんで?」でもないのだけれど。つづきを予感させるポストクレジットシーンに関して今のところ全く動きがなくて、どうなることやら。
28日『ガス燈』(Amazon)☆☆☆☆
1944年のアメリカ映画。初見。こういう古い名画もいっぱい観たいのだけど、観たい映画がありすぎてなかなか手が出ない。アマプラが「おすすめホラー」ですすめてきたので「え?これホラーなの?」と観てみました。結論ホラーではなくて、心理サスペンス的な話で、面白かった。ポーラ(イングリッド・バーグマン)が、見るからに犯人のグレゴリー(シャルル・ボワイエ)と結婚して、心理的に追い詰められてゆく所が本当に胸糞悪くて、どうにかして!って気持ちになりました。それがあってのラストのカタルシスなんだけど。
29日『ラスト・ムービースター』(Amazon)☆☆☆☆☆
これは本当に良い映画!歳をとったバート・レイノルズが実に良い。『キネマの神様』に感じたモヤモヤと正反対の気持ち。かつての映画スター、今は歳をとり、豪邸にひとり暮らし。そこへ某映画祭から功労賞受賞の知らせと招待状が届くが、それは格式ある映画祭ではなく、素人がバーでプロジェクターを使って上映するようなトホホ映画祭。はじめは憤慨するのだが……良い話でした。
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