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「パレードに雨を降らせないで」Japan

「パレードに雨を降らせないで(Don’t Rain On My Parade)」という曲がある。

この曲を初めて聴いたのは、Japanの1stアルバム『苦悩の戦慄(Adolescent Sex)』に収められているカヴァーヴァージョン。
その時は、カヴァーという事は知らずに聴いていた。

Japanの1stアルバムは、日本盤が出て少ししてから、1,000円以下で売っていたアメリカ盤を発見して飛びつくように購入。
日本盤は高かったから、半額以下で買えたのが嬉しくて良く憶えている。

聴いてみたら一発で夢中になり、かなり聴き込みました。
(そのうち「私を形成しているもの」音楽部門でも取り上げるつもり)

翌年(1979年)、Japanの初来日公演があって、東京では日本武道館で1回だけの公演。
これには行けなかったのだけど、MLか音楽専科に載っていたコンサートレポを読んで、オープニング曲が「パレードに雨を降らせないで」だったと知る。

それを読んだ瞬間「うわ~!!行きたかった!!!」という感情が湧き上がった。
1stアルバムは全体的に好きだったので、その時点では「パレードに雨を降らせないで」が特に好きという気持ちはなかったはずなのだけど、コンサートの頭に、この曲が流れた瞬間を想像すると、ものすごく気持ちが高まったのだ。不思議だけど。

それ以来、この曲には、ちょっと特別な感情があって、たまに猛烈に聴きたくなる事がある。

前述のように、1stアルバムは全体的に好きなので、アルバムを通して聴きたくなる事もあって、そんな時はA面1曲目「Transmission」から、しっかりと全部聴くのだけど、それとは別に「パレードに雨を降らせないで」を猛烈に聴きたくなるのだ。
今日は、そんな日だったので、ブログに書いたというわけ。

はじめに書いたように、この曲は、カヴァー曲で、元曲は1964年のミュージカル『ファニー・ガール』で使われた曲だったそうな。後に映画版でバーブラ・ストライサンドが歌ったものが有名らしい。

それを知ってからバーブラ・ストライサンド版も聴いてみたけど、正直あまりピンとこなくて、それよりもJapan版のアレンジのセンスの良さ、しっかりと自分のものにしている歌唱スタイルなど、Japanの力を再認識して、Japanの「パレードに雨を降らせないで」に対する特別な思いが自分の中でさらに大きくなった。

この曲、そしてJapanというバンドは、これからも私にとって特別なものでありつづけるでしょう。


アコースティック音楽嗜好 ‐66‐

珠玉の小品、隠れた名曲 その35

David Sylvian The Devil’s Own

David Sylvianは、全キャリアを通して聴き続けているアーティストの1人。
エレクトロニックな音作りや、インプロ的表現のアルバムも多いのですが、1987年に発売されたソロアルバム『Secrets Of The Beehive』は、全編アコースティックな音作りで、とても好きなアルバム。
なんとなく、毎年今頃の時期には何度か聴いているような気がします。

David Sylvian – Secrets Of The Beehive
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