ただこの曲だけは、ちょっと意識した物があります。 それはMott The Hoople 曲を具体的に真似したわけではないのだけど、Mott The Hoopleの「All The Way From Memphis」とか「Roll Away The Stone」とか、ああいうノリの曲を書きたいと意識して作ってみました。 あまり成功しているとは思わないけど。まあ、そういう気持ちで書いた曲。 長い活動歴の中でただ1曲だけ、何かを意識して作った曲。
「本棚」
もしも今スグに遠い世界へ行きたくなったら
ぼくの本棚を旅してごらん
まばゆい光が見えるだろ? そうさあれが
『ブライト・ライト・ビッグ・シティ』の灯りさ
『中国行きのスロウ・ボート』に乗って、
『西方の音』に『耳をすませば』
『深夜特急』のレールの音と共に
『亡命旅行者は叫び呟く』
ほんの少しだけ 知らない街を歩きたいのなら
ぼくの本棚を歩いてごらん
その坂道を登った所にあるのが
『夢の木坂分岐点』さ
『コルシア書店の仲間たち』に会ったら
『見知らぬ旗』の下に集おう
『燃えつきた地図』は『花ざかりの森』へと
『微熱少年』を連れて行く
『夢の浮橋』を渡り
『夢の駅』に着いたら
『キルヒャーの世界図鑑』を広げてごらん
『争いの樹の下で』『「救い主」が殴られるまで』
『アリスの穴の中で』眺めていればいいさ
Book is Real
Book is Illusion
Book is My Life
もしも 心の闇を覗いて見たくなったら
ぼくの本棚を覗いてごらん
『赤い部屋』の中で『踊る一寸法師』が見えるかい?
『蠢く触手』が『芋虫』みたいだろ?
『押絵と旅する男』と一緒に
『海底の魔術師』に会いに行こう
『幻影の城』から『暗黒星』を見上げて
『人でなしの恋』もたまにはいいさ
Book is Real
Book is Illusion
Book is My Life
Roger Watersは、コロナのロックダウン期間中にLockdown Sessionsというリモートセッションの動画を何本かあげていて、そのどれもが素晴らしくジンと感動してしまいます。 中でも大号泣レベルだったのが「The Gunner’s Dream」
Roger Waters – The Gunner’s Dream
好きなアルバムTOP3に入る「ファイナル・カット」からの曲。 Roger Watersのピアノ弾き語りで淡々と始まる歌い出しから、ちょい涙。 曲の骨格を支えるように、ベース、キーボードが入り、ジワーンと感動が続く。 曲の中盤、「And hold on to the dream」の「dre~am」で、ドラムやコーラスがドカンと入ってきた所で、全身ゾクッとくるような衝撃波が走り涙が溢れ出す。 その後ずっと感動に包まれるように聴き進み、Roger Watersのヴォーカルに集中。 そして「And no one kills the children anymore」という歌詞が搾り出された瞬間に、また少し涙。 直後「Night after night」で再度、全員ドカンと入ってきた所で、涙の堤防大決壊。 静かにエンディングを迎え、余韻でさらに涙。