4月も半分終わりました。最近少し映画を観るペースが戻ってきたようで、今回はここ数回の中では多めの11本。しかも☆5つが5本という豊作。
どれも面白かったのだけど、特に心に残ったのは『星の旅人たち』と『大河への道』でした。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
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4月も半分終わりました。最近少し映画を観るペースが戻ってきたようで、今回はここ数回の中では多めの11本。しかも☆5つが5本という豊作。
どれも面白かったのだけど、特に心に残ったのは『星の旅人たち』と『大河への道』でした。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
今日で3月も終わり。3月後半もあまり映画を観ていなくて6本だけ。
17日に青梅アトリエよぎでのイベントがあり、その前後完全に音楽モードになっていた事もあるけれど、韓国映画『アンダードッグ』を観てから、暴力的なものに辟易としてしまい、少し映画を観る気持ちが萎えていました。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
『リトル・フォレスト』夏・秋 2014年 日本
『リトル・フォレスト』冬・春 2015 日本
まったくなんの前知識もなく、ネット配信で観た映画。
特に何を期待して観たというわけではないのだけど、自分にとって大切な映画のひとつになりました。
自然豊かな場所が舞台という事、橋本愛が出ている事、それだけをタイトルと画像から感じ取り、説明文などは全く読まずに適当に夏・秋編をはじめに観たのだけど、これ、実は順番があった。
この映画『夏』『秋』『冬』『春』の順番。
4部作でそれぞれが1時間程度の映画になっている。
公開時には、夏・秋編、冬・春編、として2本一組で上映されたとの事。
たまたま、順番通りに観る事が出来て良かった・・・と、春編のラストを観た時に思うのだけど、それまではさほど話の展開など気にならなかった。
というのは、この映画、自然豊かな北国の小さな集落で一人暮らす女性、いち子(橋本愛)の日々を、(特に食べ物に焦点をあてて)淡々と描いているような作りになっているから。
田畑を耕し、野山で山菜や果実を採り、自給自足に近い生活をしているいち子。
作物を育て、収穫し、料理し、食べる。
料理方法を本人のモノローグで解説する。
ちょっと田舎暮らし料理紹介のドキュメンタリー映画みたいな作りで、なんとなくそれだけを描いているような感じもしてくるのだが、いち子の母が突然失踪した事、いち子は一度都会に出たのだが都会の生活に疲れて田舎に戻った事などが、徐々に明かされていく。
そんな感じ。
まあなんというか、とにかく、美しく愛おしい映画でした。
それぞれの季節ですっかり表情を変える野山、田畑の風景がとにかく美しく愛おしい。
農作物や果実、それを使って作られる料理の数々がとにかく美しく愛おしい。
そこで暮らす人々の姿がとにかく美しく愛おしい。
そしていち子が美しく愛おしい。
いち子が友人キッコ(松岡茉優)と過ごす時間も好き。
この映画には、美しく愛おしいもの、好きが溢れています。
悲しさや切なさも描かれていますが、それを抱えて生きる姿がまた愛おしく思えてきます。
この映画を観ると、何か心が少しだけきれいになるような気がします。
日々の生活で体と心にまとわりついた汚れを落としてくれるような、そんな感覚。
※この文章は、2020年に他SNSに投稿したものを加筆修正して掲載しています
4月7日から、TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』が放送開始されるらしい。
このTVシリーズは、以前TOKYO MXで放送されていた時に全部(録画して)観ていた。
今、調べたら1作目『響け!ユーフォニアム』が2015年4月8日 – 7月1日、2作目『響け!ユーフォニアム2』が2016年10月6日 – 12月29日放送。
京都アニメーション制作の精緻で美しいTVアニメ作品。
女の子の集団ならではのモジモジ感など感情表現も巧みで、実はその辺ちょっと苦手だったりもするのだけど、それがあるからこそ、それぞれの感情を抱えての合奏場面が生き生きとし、こちらも音の中に気持ちを感じとる事が出来る。素晴らしい作品。
1作目から、9年経っている。
『響け!ユーフォニアム』には、このTVシリーズ以外に劇場版があることは知っていたのだが、これまで未見。
出来れば『響け!ユーフォニアム3』放送開始前に観ておきたい、と思って配信をチェックしたところ
『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』
『劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜』
『リズと青い鳥』
『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』
の4本がAmazon Prime Videoの見放題プランで観られる事が分かり、2月後半頃から一気に観た。
劇場版には、もう1作『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』という60分弱の作品があるのだけど、この作品だけは、当時、見放題になっていなかった。
どうしたものか、と思っていたのだが、つい先日、めでたくこれも見放題で観られるようになったので、さっそく鑑賞。
『響け!ユーフォニアム3』放送前に、ひととおり観ておいて下さいね、という配慮が感じられてありがたかった。
というのは、TVシリーズ1作目、2作目は、主人公のユーフォニアム奏者、黄前久美子(以下久美子と表記)が、高校に入学してからの1年生時代を描いている。
劇場版の1作目、2作目は、TV版1,2それぞれの総集編的なものなので、わざわざ観なくても、話的には大きな問題はない。
しかし、これからはじまる『響け!ユーフォニアム3』は、久美子の3年生時の話、しかも吹奏楽部の部長になっている。
2年生時代は、丸っと劇場版でしか描かれていないのです。
これを観ないで、TV版3に突入していたら、久美子の成長についていけなかった事でしょう。
特に『アンサンブルコンテスト』で描かれている、3年生部活引退~久美子部長就任後のあれこれを見ずに、いきなり部長久美子の姿を見る事になるわけで。
『響け!ユーフォニアム3』をしっかりと楽しむためには、『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』の2作は必見!
『リズと青い鳥』は、スピンオフなので物語の大筋には関係ないけど、良い作品なので『響け!ユーフォニアム』好きなら観ておいて損はなし。
『アンサンブルコンテスト』以外の劇場版4作品については、とても短い感想を、以前ブログに書いています。良かったら参考までに
『2024年2月後半に観た映画』
『2024年3月前半に観た映画』
この劇場版1作目の感想に「TV版を1期から通して観返したくなった」と書いてあって、さすがにそれはちょっと大変と思っていたのに、今、TV版2の6話あたりまで観返しました。きっとTV版3放送前に全部観終える事でしょう。
と言う事で『響け!ユーフォニアム3』放送開始前の簡単なガイド的な役割を果たせればと思い、書いてみました。
楽しみです!
この期間も、あまり映画は観ていなくてペース的には2日で1本弱。何かと行動制限されていた時期には1日1本以上のペースで観ていたから、ひと月に2回更新していたけど、そろそろ月1更新にしようかな、と思案中。でも1回に5~9本程度取り上げた方があまり長くならなくて良いか、とスグに思い直した(笑)
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
『2001年宇宙の旅』(1968年 アメリカ映画)
この映画も『猿の惑星』と同じ1968年公開。
私はまだ7歳だったので公開当時には観ていません。
ただ、いつの頃からか「すごい映画」との噂というか評判が耳に入るようになる。
しかし当時は観るすべもなく「観たい!」という思いだけが募っていく。
そして思いが募りまくっていた1978年、ついにリバイバル・ロードショー公開!
その時、私、17歳。
もちろん観ました、確かテアトル東京で。
この映画、難解とか訳が分からないとか、おっしゃる方々もいるようですが、面白かったし、ドキドキしたし、感動しました。
小さな頃から、手塚治虫を読んでいれば、それぐらいの下地はあります。
まあ、確かに
「あの石板はなんなんだ!?」とか
「なんで宇宙船のまま部屋の中に入っちゃうの?」とか
「あの部屋はなんなんだ!?」「なんで老人が胎児に!?」「なんで胎児が宇宙に!?」とか
色々な疑問に明確に答えられるわけではないけれど、ミクロとマクロ、過去と未来、進化、神的な存在、輪廻転生、などなど、色々な事を考え合わせた時に「もしかしたら、こういうことかしら?」という考えが浮かぶし、明確な答えはなくても観た人それぞれに答えを出せば良い事なのかと思います。
また、そのほうが面白い。
ふつうに宇宙でのドラマ部分を見ても、HAL9000暴走(?)からの闘いなど、とてもスリリングで面白いと思うし、映像のすばらしさも何度見ても目を奪われます。
これは、LDも買ったし、DVDも買ったし、たまに無性に観たくなってしまう映画なのですが、またいつか映画館で観たい。そんな気持ちにさせてくれる映画です。
キューブリック監督の映画は、DVDで出た作品は(たぶん)全部買って観ているのですが、一番何度も観てしまうのは、これかな・・・
『アイズ・ワイド・シャット』も意外と好き。
※この文章は、2020年に他SNSに投稿したものを加筆修正して掲載しています
※パンフレット画像は自分のものを撮影
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
『猿の惑星』(1968年 アメリカ映画)
『猿の惑星』(1作目)が公開されたのは、1968年。
当時7歳の私は、残念ながら映画館では観ていない。
では、いつ観たのかと言えば、テレビ初公開時。
今、調べたら、それは1973年12月24日の『月曜ロードショー』
ノーカットでの放送だった。
当時12歳。
そうだった!すっかり忘れていたけど、クリスマスイヴの放送だった。
食い入るように観たのを憶えている。
とにかく面白かった。
知能の発達した猿たちが支配する惑星。
そこでは、人間は奴隷以下、家畜のような扱いをされている。
そこに不時着した(地球の)宇宙飛行士。
船長役は、チャールトン・ヘストン。
そこで宇宙飛行士たちに襲い掛かる理不尽で衝撃的な出来事の数々。
ドラマとして最高に面白い。
そして何より、「あの」有名なラストシーン!
あれを、前知識なしで観る事が出来たのは、本当に幸運だった。
思わずテレビの前で「あっ!」(そういう事か!)と声が出た事を感覚としても憶えている。( )内は心の声。
映画雑誌もまだ買っていなかったし、今のようにSNSもない。
映画の感想を語り合うような友人も(まだ)いなかった。
何につけても、情報が少ないのだけど、逆に余計な雑音もなく、良い時代だった、とも思う。
その恩恵で、「あの」ラストシーンをしっかりと味わえたのだから。
70年代の『猿の惑星』シリーズは、全部で5作。
たぶん全部テレビで観たはず。
その後、見返していないので、はっきりとは憶えていないけど、どれも全部面白かった印象。(がっかりした記憶がない)
特に2作目『続・猿の惑星』の設定~ラストは、衝撃的でかなり好き。
このシリーズは、いつか全部、しっかりと見返したいと思っている。
のちのリメイク作品、2001年の『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は、観ていなくて、最近になってDisney+で少し観たのだけど、なんとなく途中でやめたまま。
いずれちゃんと観ます。
2011年からの三部作『猿の惑星: 創世記』(2011)、『猿の惑星: 新世紀』(2014)、『猿の惑星: 聖戦記』(2017)は、どれも映画館で鑑賞。
ここから70年代の『猿の惑星』に至る壮大なドラマなのだろう、と気づく。
リアルで迫力あるCG(VFX)映像も素晴らしいし、猿と人間の関係を描いたドラマとしても実に面白い。
ただ、リアルなCG猿もいいのだが、70年代の特殊メイクによる人間らしい猿たちの味わい深さも捨てがたい魅力がある、と改めて感じる。
今年5月に、このシリーズの最新作『猿の惑星/キングダム』が公開されるとのこと。
1973年に12歳の少年の心を鷲掴みにし、2024年に新作公開を楽しみに待つ『猿の惑星』
間違いなく「私を形成している映画」のひとつ。
2月後半は、ものすごく暑い夏日だったり、とても寒くてがっつり雪が降ったり、とんでもない強風が吹き荒れたりと、気温や気圧に体が翻弄されたのか体調崩し気味で、あまりしっかりと映画を観る事が出来ませんでした。頭痛が軽い時を見計らって、布団の中でタブレットで映画を観るとか・・・そんなわけで「観た映画」史上最小本数となりました。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
※この文章は、2020年5月(安倍総理大臣時)に他SNSに投稿したものを加筆修正して掲載しています
※画像は自分の持ち物から
『シン・ゴジラ』(2016年 日本)
この映画は、劇場で2回観て、ネット配信でも既に何度か観ています。
観るたびに発見がある、というか、観るたびに(自分なりの)理解が深まる、そんな映画。
あと、なんというか、業が深いとでも言ったら良いのか、色々とつらい気持ちが込み上げてくる映画。
もしかしたら、ラストシーンの事やネタバレ的な事を書くかも知れないので(今の所、無計画に書き始めています)、これから観てみようと思う人は、この先は読まずに映画を観てみましょう。話はそれからだ。
はじめは、怪獣映画を観に行ったつもりだったので、シン・ゴジラの形態に目を奪われたりもしたのですが、これは、なんというか非常に政治的な、国のあり方をも問うような映画。
今、シン・ゴジラならぬ、シン・コロナに対して次々と愚作を繰り出している政府、新型コロナウイルス感染症対策本部やら専門家会議やら、加藤厚労相、西村経済再生相、八割おじさん、尾身会長、色々と役者は出てくるけど、常に迷走している。
迷走の元凶は、総理大臣の意向。
何を提言したところで、そこでおかしな方向へ行ってしまうのだから、どうしようもない。
と余計な事書きましたが、そんな事にまで考えを巡らせてしまうような映画でもあります。
翻ってシン・ゴジラ。
政府が立ち上げた「巨大不明生物特設災害対策本部」(巨災対)にすべては任せられる。
総理は、弱腰ながら国民の事を考えているし、現場を信用している「総理大臣でございますから、森羅万象すべて担当しております」なんて頭のおかしな事は決して言わない。
巨災対の報告を聞いて、判断し、(迷いながらも)決断し、責任をとる。
それが総理のお仕事。
後の総理代理も国の事を考えて(弱腰ながら狡猾にしっかりと)外国との交渉をやりとげ、現場は巨災対に任せる。
そうじゃなければ、専門家を集める意味がない!
この国の政府は、原発再稼動時においても、さんざん専門家に「断層の上だ」って指摘されているのに、最終的に政治家の判断で「断層の上とは認められない」って言い出す。
なんのための専門家だって事ですよ!
ああ、ごめんなさい、いちいち話がそれてしまいます。
この国が、全てにおいておかしな国になってしまったものですから。
この「巨災対」が、また色々な分野で、はみ出し者的な研究者だったりするわけですが、そういう人間だからこそ緊急時に誰にも忖度せずに冷静な思考と判断が出来るのだと思います。
以前「大脱走」を取り上げた時に「昔から烏合の衆的な群れは(反吐が出るほど)嫌いなのですが、(ひとりひとりは一匹狼的な)個性豊かなスペシャリスト達が力を合わせて何かを成し遂げる話は大好き」と書いたのですが、この巨災対もまた、そういう集団でした。
さて、そんな政治的な面での面白さ、はみ出し者の群像劇的な面白さに加えて、業の深い部分、ここを考え始めると軽く戦慄すら覚えます。
元々初代ゴジラは、水爆実験が元で生み出されたわけですが、シン・ゴジラの出自はともかく、この映画がフクシマ後に作られた事に(政治面を描く上においても)大きな意味があるような気がします。
そして、映画冒頭で、船の上に靴をそろえて(自殺を思わせるように)消えた博士の存在。
どこへ消えたのか?なぜ消えたのか?
(博士の持っていたものに込められたメッセージなど色々考えさせられる)
シン・ゴジラの細胞は人のDNA情報も持っているという話。
ラストにズームアップして映し出されるシン・ゴジラの尻尾(そこには人間のような造型が)。
そんなところを考え合わせて、導き出されていくもの・・・いやはや怖い・・・デビルマン的怖さ(ジンメンのトラウマよ)。
もちろん政治的な話や、怖い話というだけではなく、わくわくポイントも多々あります。
自衛隊や米軍の最新兵器、無人新幹線爆弾、無人在来線爆弾などの作戦、民間の特殊車両を動員しての作戦などなど。
そして各場面で流れる音楽!
特に、ヤシオリ作戦決行!無人新幹線爆弾発車と同時に流れる「あの音楽」は、何度観ても涙が出るほど心が高まります。
この映画は怪獣映画という枠には全くおさまらない、パニック災害映画、ポリティカルフィクション、ミステリー、人間ドラマ、様々な角度から何度でも観たくなる映画。
きっと子供の頃に観たとしても、(難しかったり、怖かったりするけど)子供なりに楽しめて、大人になって見直した時にまた色々な気づきを与えてくれる、そんな映画かと思います。
今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。
『あの胸にもういちど』(1968年 イギリス・フランス合作)
これを観たのは、まだマリアンヌ・フェイスフルが何者なのかも知らない頃。
だから、小6か中1か、大体その頃。(という事で、とりあえず体験した年は1973にしておきました)
渋谷東急名画座で一人で観たはず。
確か300円。
観た理由は、その日、やっていた映画がこれだったから。
あとは、アラン・ドロン!
テレビで「太陽がいっぱい」を観て以来、ずーっと好き。
この映画は、簡単に言っちゃうと、かっこいいお姉ちゃんが皮ツナギを着てバイクに跨り、恋人に会いに行く話(簡単すぎ?)
というかね、正直に言ってしまうと、バイクかっこいい!皮ツナギのお姉ちゃん、かっこいい!そしてエロい!
以外の記憶が全然無いんです。
今でも、恋愛感受性に欠ける部分のある私が、12歳ぐらいの時に観たわけですから、この映画に描かれた(であろう)恋愛の機微なんて、全く理解出来ていません。(キッパリ)
でも、なんだかすごく魅かれる映画だったのは、確か。
多少の恋愛なども経験してから読んだ原作小説『オートバイ』は、それなりに楽しめたし。
後にマリアンヌ・フェイスフルの事を色々と知り、特に歌手としてのマリアンヌ・フェイスフルは大好きになって、かなりの音源を聴いてきたので、改めて「この映画をもういちど」観たい!と思いつつも、観ないまま今日に至る。
いつかちゃんと観なければ。
(今、Amazon Prime Videoで観られるみたいだけど・・・)
この映画が描いている男と女の世界は、まだまだ理解出来ないお年頃に観てしまった映画だけど、それなりに心に残り、今の自分を形成する一部になった事は確かです。
※この文章は、2020年6月に他SNSに投稿したものを加筆修正して掲載しています
※画像はネット上から拝借