2024年3月前半に観た映画

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2024年3月前半に観た映画

By Dorutan 2024年3月15日

この期間も、あまり映画は観ていなくてペース的には2日で1本弱。何かと行動制限されていた時期には1日1本以上のペースで観ていたから、ひと月に2回更新していたけど、そろそろ月１更新にしようかな、と思案中。でも1回に5～9本程度取り上げた方があまり長くならなくて良いか、とスグに思い直した（笑）

☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ＝大好き、☆4つ＝好き、☆3つ＝ふつう、☆２つ＝ちょっと苦手、☆１つ=苦手
という感じ。

2日『劇場版響け！ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』（Amazon）☆☆☆☆

劇場版3作目は、TV版の総集編的だった前2作とは違って、完全新作！久美子は2年になり、1年生の新入部員も入り、とゆう展開。1年女子の間での嫉妬的感情やら男子の恋愛的感情やら、丁寧に描かれているんだけど、ひじょうにもどかしい。人によっては、そこがドラマとして面白いのだろうけれど、私、嫉妬的感情の薄い人間なのでどうにも心を寄せられない。ただやはり演奏シーンはさすがで、音と絵だけでも感動する。

3日『リズと青い鳥』（Amazon）☆☆☆

『響け！ユーフォニアム』シリーズのスピンオフ映画で、3年生のオーボエ担当みぞれと、フルート担当希美が主役。2人の友情のもつれ、進学の悩みなどが描かれている。上記『誓いのフィナーレ』感想で、もどかしいって書いたけど、これはさらにイジイジとした気持ちの描写が多くて、途中疲れて2人とも好きになれないな、と思ったけど、終わってみれば気持ち良かったし、最後は多少好きになれた。絵も美しくて好き。

8日『BLUE GIANT』（Amazon）☆☆☆☆

劇場で1度観たのだけれど、改めて配信で観てみると、落ち着いてゆっくりと観る事が出来るせいか、なんとなく違う見方が出来て良いですね。演奏シーンやバックに流れる音楽にもより集中出来て楽しめた。映画館でもっと集中しろ！って話でもあるんだけど。

10日『トップガンマーヴェリック』（Amazon）☆☆☆☆☆

前作は、特に思いれもなく、周りが盛り上がるほどには、盛り上がれなかったのだけど、これは感動した。前作に思い入れはない、といいつつも、マーベリック（トム・クルーズ）がNinjaにまたがった瞬間に気持ちが高まってしまった。結局前作の、若い戦闘機乗りたちにはさほど心を寄せられなかったけれど、今作の年を経て立場も変わったマーベリックと若い戦闘機乗り、そのドラマには心を寄せられる部分が大きかったという事か。これは『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の新作に感動したのと似ているかも。

11日『川っぺりムコリッタ』（Amazon）☆☆☆☆

前科持ちの男（松山ケンジ）の、心の再生物語。日々淡々とイカをさばくだけの水産加工工場での勤務。奇妙な隣人たちとのアパート暮らし。そんな中で幸せのかたちを見つける話。なかなかにシュールな展開もあり、楽しめた。川っぺりでギターを弾く（ホームレス風の）男が知久くんだった。そういえば石川さんが、パスカルズが音楽を担当したと以前書いていたのを途中で思い出した。この映画だったか。

12日『市子』（Amazon）☆☆☆☆☆

市子（杉咲花）は、同棲していた恋人に結婚を申し込まれた翌日に失踪してしまう。という所から物語はスタート。その理由は段々と鮮明になっていくのだけれど。明かされていく過去のなんとヘヴィーな事よ。その描き方が見事で引き込まれるように最後まで観た。それにしても杉咲花のすごさ。感情表現の豊かさ。観るたびに驚かされる役者さん。しかしこの悲劇は「自助、共助、公助」なんて馬鹿な事を言う馬鹿な政治家たちが生み出しているのだ、と思うのです。

14日『ヴァチカンのエクソシスト』（Amazon）☆☆☆☆

私、この手の映画に、怖いという感情をあまり持てない人間だという事は『エクソシスト』で痛感したのだけど、怖いと思えなくても話としては大好き。これもなかなかに面白かった。スペインの古い修道院の修復にやってきたアメリカ人家族、息子に悪魔が憑りつくという話で、舞台が素敵だし、ドラマもしっかりしている。つづきがありそうなラストも良かった。