Category Archive : MUSIC

Oh By Jingo!

先日のGoodstock Tokyo公演へ向かう車中での事。
この日は、土曜日の昼公演と言う事で、家を出たのは朝8時。
という事は、NHK FMでピーター・バラカンの「ウィークエンドサンシャイン」放送中。
その後、9時からはゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」という流れ。

ふだんは家で聴いている番組を車で聴くのは、なかなか良い感じ。

さて、バラカンさんの方は、途中からでしたが、David Crosby関連の音源をいくつか聴く事が出来ました。
ちょっとセンチメンタルな気持ちになりつつも、土曜日の朝、これからライヴ演奏に向かう車中で聴くのには、とても良い。

その後は「世界の快適音楽セレクション」。
実は、今までのは、前置き。
このブログを書こうと思ったのは「世界の快適音楽セレクション」で聴いた音楽が素晴らし過ぎたから。
音楽も素晴らし過ぎたけど、知的大興奮(?)みたいな感じで脳内に変な汁が出まくり、途中からは笑いながら運転しつつ聴いていました。

「世界の快適音楽セレクション」は、ほぼ毎回聴いていて、とても面白い音楽に巡り合える事が多いのだけど、今回は、その中でも特に当たり回!!というか個人的なツボに直撃回でした。

テーマは「ジの音楽」。
曲名や、演奏者の名前に「ジ」がつくもの、という何とも大雑把なテーマ。

そのなかで、衝撃的にツボったのが、灰田勝彦「真赤な封筒」。
どこにも「ジ」がつかないんだけど、たぶん、元の曲のタイトルに「ジ」がつくから選曲されたような気がします。曲(とそれにまつわる情報)が衝撃的過ぎて、その辺の説明ちゃんと聞いてなかった。

出だしの不穏な感じのドンドコドンドコという、ちょっとアフリカ系(個人のイメージです)太鼓音で、早くもちょっと変な世界に惹き込まれてしまいます。好きかも。
そしてどこかアラビックな香り(個人のイメージです)のするイントロでクラっとします。好き。
さらに歌が始まると、男声追っかけコーラス隊の「ん~ん~こりゃさのさ」と変にムーディーなコーラス。この辺で脳内に変な汁が出ます。大好き。
実は、この辺で、David Bowieの「After All」を想起していたのです。全然違うんだけど。
それが、この後で、知的大興奮につながっていく布石。そして不思議。

この曲、出だしこそ、こういう不思議な雰囲気なんだけど、割とスグにふつうに明るくなっていきます。その辺から「あれ、なんとなく聴いた事あるような気がする」と気づくのだけど、それは後述するとして。

とにかく、出だしから歌い出し最初のヴァースあたりまでが、個人的には大好き。David Bowie的ですらある(個人のイメージです)。

なんて事を思いながら、曲が終了。
そして、曲の説明を聴いているうちに、(個人的に)超驚きの展開が。
この曲は、洋楽の日本語カヴァーで、原曲のタイトルは「Oh By Jingo!」だという話。

ここで、「えっ!!」だか「はっ!?」だか、とにかく大きな声が出ました。

Oh By Jingoって!?
マジか!?

さっき頭の中に浮かんだDavid Bowie「After All」のなんだか不穏な男声コーラスが歌う呪文のような言葉なのです。Oh~B~y Jingo~♪

もしかして、この曲名が出典なのですか!?
それを知らずにたまたま、私は「After All」を思い浮かべていたのでしょうか!?

ちゃんとした学究的なDavid Bowieファンというかマニアならそんな事周知の事実だったのかも知れませんが、私はそういうタイプのファンではないので、ただただ「呪文的な言葉」だと思っていました。

でもそれゆえに、たまたま巡り合った偶然の情報に、声が出るほど興奮できるのです。
こういう瞬間、これまでにも何度となくあったけど、大好きです。

いやはや、それにしても、本当に驚き興奮しました。

さて帰宅後に「Oh By Jingo!」の事、「真っ赤な封筒」の事など調べて、YouTubeで色々聴いてみたけど「聴いた事ある」と思ったのは、たぶんドリフ版、なんとなく憶えています。なるほど。

しかし「Oh By Jingo!」にしても、「真っ赤な封筒」にしても、灰田勝彦版の出だしのような不穏なムード、David Bowie「After All」を想起させるような雰囲気は一切ないのです。

灰田勝彦版でなければ、音楽的な興奮も、知識面での興奮も味わえなかったというわけです。
巡り合えて良かった。


森山加代子「じんじろげ」の事も書きたかったのだけど、長くなったので、「Oh By Jingo!」に絞る事にしました。

偏愛音楽 – Klaus Nomi

Klaus Nomiの事というよりも、久しぶりにKlaus Nomiの曲を聴いて考えたアレコレです。


先日、こんなツイートをしました。


Goodstock Tokyoからの帰り道、カーラジオの選局をしていたら、突然流れてきたのが、Klaus Nomiの「Nomi Song」。

Klaus Nomi
Klaus Nomi

まさかラジオからこの曲が流れてくるとは!
あまりに意表を突かれてのけぞり、心たかまったというお話。

そして次に流れてきた曲は、どうにも私の嗜好にあわない曲だったので、途中で選局を変えてしまいました。

帰宅後にちょっと気になって番組の事、曲の事など調べてみました。

番組は、NHK FMの「洋楽グロリアス デイズ」。
番組WEBサイトで、その日流れた曲を見ると、The PoliceであったりRushであったりWhitney Houstonであったりと、脈絡ない感じ。ふだん聴いていない番組なので、よく分からないのだけどリクエスト形式なのかも知れません。

Klaus Nomiの後に流れたのは、Surface「The First Time」という曲でした。
全く興味もなく知らないアーティスト、知らない曲でしたが、この曲、1991年全米ナンバー1ヒットらしいのです。
マジか!?と。
世の中の多くの人と、私の音楽的嗜好はこれほどまでに乖離しているのか!?と。

Klaus Nomiは、最高に好きだし、聴いている間中、本当に心高まりまくったのですが、次の曲では、退屈過ぎて、選局変えちゃうというね、そして私が退屈だと思った曲は、全米でナンバー1だそうです。

Surfaceファンの方には申し訳ありません。
ただ別に、悪いと言っているわけでも、貶しているわけでもなく、どうも私には合わない、という話なので、ご理解下さい。

Klaus Nomiはというと、一般的に多く聴かれているとは言いがたい音楽。
でも、私にとっては、全米ナンバー1ヒット曲より何倍も、何百倍も心高まる音楽なのです。

なんで?

まあねぇ、分かってはいるのです。
ザ・ビートルズでいえば「Yesterday」あたりは、ちょっと退屈なんです私。
嫌いじゃないし、聴くタイミングによっては下手したら感動して泣いちゃうかも知れないけど、ふだんふつうに聴くとちょっと退屈。
じゃあ、どんなのが好きかというと「I’m Only Sleeping」とか「Cry Baby Cry」とか、その辺の曲はゾクゾクするぐらい好き。

別に奇を衒っているわけじゃなくて、本当にそういう曲がすごく好きなのです。
ゾクっとくるツボが世の中の多くの方々とは違うのかも知れません。


転じて、そんな私が作っている音楽。
どるしゃあで演奏している音楽。
これまた一般的にはあまりうけない音楽なのでしょう。
「一般うけする」という事は、特に考えていないし、狙ってもいない。自分の中からどうしようもなく出てきてしまうのが、今、私が作っている音楽なので、仕方ありません。

ただ、音楽活動を続けてきて手応えとして感じているのは、本気で聴いてくれる人、心を寄せてくれる人がいるという事。
Klaus Nomiが大好きという人や、「Cry Baby Cry」にゾクゾクするという人がいるように、どるしゃあの音楽に心ときめく人がきっとどこかにいると思うのです。
そういう人にしっかり届けたい。
そのためにも、活動を続けていこうと改めて思った今日この頃。


以前もこんな事書いたような気がするけど、文字通り改めて思った次第。



David Bowie『Diamond Dogs』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

David Bowie – Diamond Dogs [1974]

David Bowie - Diamond Dogs
David Bowie – Diamond Dogs

私の音楽リスナー史に、とても大きな足跡を残しているのが、このアルバム。

David Bowie 『Diamond Dogs』

これ以後、David Bowieの音楽は、常に心の中にあり続けました。
今もあり続けます。
(未だにDavid Bowieが死んだ事を良く理解出来ていません)

このアルバムが出たのが1974年、購入したのは1976年。
私にとっての「初めてのDavid Bowie」が、このアルバム。

それだけに一番思い入れの深いアルバムです。

なんせ、高校生の頃、授業中にこのアルバムの曲が頭の中に流れてくると、いてもたってもいられなくなり、無断早退。家に帰りこのレコードを聴き狂っていた時期があるほど。

冒頭の深い霧の中から響くような犬の遠吠えを聞くだけで、これから始まるめくるめく世界に胸がときめきます。

「Sweet Thing」の高く伸びる切ない歌声を聴くとゾクゾクします。

「Rebel Rebel」のギターリフに心が躍ります。

「We are the dead」の暗いイントロからの歌声にまたゾクっときます。

「1984」のイントロギターを聴くとまたまた高まります。

特に「We are the dead」の右のスピーカーから聴こえてくる高音パートの歌声がたまらなく好きで、聴こえてくる度にゾクっとするのですが、その中でも中盤部分の’Now I’m hoping some one will care’のcare~♪には、鳥肌がたつほどゾクゾクします。

そしてこの部分が頭の中に流れ始めると、もう学校になんかいたくなくなるわけです。

そんな高校1年生でした。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

2022まとめ(どるたんのInput編その2)

インプット編その2を。

音楽鑑賞

今年発売された新譜で、文句なしに一番聴いたのはこれ。
LOVE PSYCHEDELICO – A Revolution

このブログでも発売前日に取り上げましたが > 『A Revolution』
その後、何回聴いたか分からないほど聴き込みました。
これほどしっかりと全曲憶えてしまうほど新譜を聴き込んだという経験は、2002年のRed Hot Chili Peppers 『By The Way』以来かも知れない。20年ぶり!
私にとって特別なアルバムが1枚増えました。

他には、ENOの新譜『FOREVERANDEVERNOMORE』は、けっこう聴いたかな。
あとは、ほとんどSpotifyのお世話になっています。

The Beatlesの『Revolver』とかDavid Bowieハンキー・ドリー期の『DIVINE SYMMETRY』など、未発表テイクやリマスターなどは、聴きたいのだけど、最近とんと物欲がなく聴くことが出来ればOKと思ってしまうのです。
というわけで、リマスターやアウトテイクはSpotifyで。
あと、最近はSpotifyさん、私の好みを良く分かってきて、とんでもなくマイナーな、全く聴いた事のないようなのをお勧めしてくるので、けっこう仲良く真剣にお付き合いしています。


TV、配信ドラマ、アニメ

TVドラマは、色々観てきたけはずなのだけど、つい最近終わった10月期の作品以外、ちょっとすぐに思い出せない。
そんな今期すごく好きなのが2本ありました。

それは『アトムの童』と『エルピス』

アトムの童

私の場合は「(鉄腕)アトムの子」ですが、アトムに育ててもらった感はすごく持っているので、アトム玩具に育ててもらった「アトムの童」たちの話はとてもそそられるものでした。

エルピス

こちらは始まる前からツイッターで情報が入ってきていたので期待感半端なかった。
そして期待を上回る作品でした。


今年の大河『鎌倉殿の13人』は、すごく面白かった。
出来る事なら、ラストに生き残ったキャスト+αと今回の制作陣で、北条泰時の時代も描いてもらえないだろうか。すごく観てみたいのだが。


アニメは、やはり10月期に観ていた3作が印象に残っている。というかそれ以前の記憶が薄い。(記憶力!)
『SPY+FAMILY』『チェンソーマン』『ぼっち・ざ・ろっく!』

(ちょっと思い出したので追記)1年を通して一番好きだったアニメ作品は『リコリス・リコイル』。(追記終わり)


配信ドラマは、MCU関連一通り観ていましたが、『ミズ・マーベル』が一番好き。
映画『マーベルズ』への展開が楽しみ。

そして長年見続けてきた『ウォーキング・デッド』がついについについに(シーズン11で)最終回を迎えました。

ウォーキング・デッド

いったいどう終わらせるのかと思っていたのですが、まあまあ、ひとつ問題が多少は片付いたのかな?って所で終わりました。
けっきょく今後もスピンオフやら映画やら観続けなければいけないのかい!?と。


とこんな感じで書いてきましたが、ラジオの事をまだ書いていない。
今年、今までの人生で一番たくさんラジオを聴いた年だと思うのです。

まあいいか、とりあえずインプット編その2はここまで。

2022まとめ(どるたんのInput編その1)

まずはじめに、私、ぼーっと空を見たり、山を見たり、雲を見たり、そういう時間が大好きで、と同時に色々な事を考えていて、たぶんそれが、私にとって一番大きなインプット。

それはそれとして、インプット編。

というと、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、コンサート、スポーツ観戦、美術展、TVやラジオ、観光などなど、というところでしょうか。

このうち映画については、後日何かしらまとめる予定なので、置いておいて。

とりあえず

スポーツ観戦

正直、最近の私、近過去記憶が全く定着しなくなっていて、スポーツは1年間通して色々見てきたはずなのに、今、記憶にあるのはサッカーのワールドカップぐらい。北京オリンピックの事など、断片的にしか憶えていません。つらつらと書き始めれば何かしら思い出すかしら。

スポーツ系生観戦は、たぶん2回だけ。

それは2回とも野球

  1. 9月10日 2022 パ・リーグ公式戦 ライオンズ vs ファイターズ 西武ドーム
  2. 9月19日 2022 パ・リーグ公式戦 ライオンズ vs イーグルス 西武ドーム

2試合とも招待券で見る事が出来ました。ありがとうございます。


これを含めて今年は、野球をかなり真剣に観ました。NPBもメジャーリーグも。
日本シリーズは本当に疲れた、毎日疲れた、観ているだけなのに。というのを今思い出した。

サッカーは、生観戦ゼロ。TVでは、地上波の放送が少ないのでなかなか見る機会がないのだけど、放送がある時は、なるべく観るようにしています。海外のサッカーはすっかり観られなくなってしまって残念。その憂さを晴らすかのようにワールドカップは(見逃し配信も含めて)全試合観戦。

ついでに言っておくと、私は、日本代表の森保監督、初采配時から、今日に至るまで一貫して嫌い。
たぶん全試合観ているけど、本当に嫌い。なぜ急に語った。続投が決まってしまったからか。

格闘技系は、ボクシングの井上尚弥が本当に凄過ぎて、こんなに凄いボクサーは今まで見た事ありません。これまで私、一番好きなボクサーは具志堅用高だったのだけど、ちょっと「好き度」でも上回ってしまったかも。

バレーボールは、世界選手権の地上波放送は全部録画して見ました。全日本は、男子も女子も、誰もが知っているようなスター選手が出てきて欲しいと思った。全体的に印象が薄い。

卓球は、テレ玉でTリーグの放送をしてくれるし、テレ東で大きな大会は放送してくれるので、1年間通してけっこう見てきた印象。若い才能が次々出てくるので、とても面白い。

他にも色々見ているけど、こんなところで。


ライヴ、コンサートなど

自分の出演以外でライヴハウスなどに行ったのは、ゼロ。
特にライヴハウスは喫煙OKのところが多いので、そういう場所へは、今後も行く機会はないでしょう。

クラシックの音楽会なども一度も行けませんでした。

今年、音楽関係で会場へと出かけたのは、(たぶん)2度だけ。

  1. 5月22日 櫻坂46「渡邉理佐卒業コンサート」国立代々木競技場 第一体育館
  2. 8月30日 「Kyoko Koizumi 40th Anniversary 小泉今日子ツアー2022 KKPP」中野サンプラザ

どちらも特別な意味のあるコンサートなので、参加できて本当に良かった。
これは一生忘れない記憶(であってほしい)。
感謝。


読書

読書は色々ありすぎるのですが、今年は、3月に松村雄策さんが亡くなった事もあり、古い本を読み返したり、少し前に出た新刊「僕の樹には誰もいない」を読んだり、それが2022年の一番印象深い本との時間。

とりあえず、Inputまとめ第1弾はこんな感じで、第2弾があるかどうかは謎。(こういう事を書くと大体ない)
映画まとめは来年になってからやる予定。

「Museo」のこと

どるたん+しゃあみんのCD『異郷の詩』に収められている「Museo」
Museoとはイタリア語で、美術館や博物館のこと。
この歌では、ヴェネツィアにあるPeggy Guggenheim Collectionの事を歌っています。

この歌の歌詞は、ある程度この歌が出来た背景を知らないと理解しづらい、いや、ある程度分かっていても、ちょっと何言ってるか分からない、そんな歌詞。

それをしゃあみんが解説してくれました。

どるたん曰く。

この歌を聴いて、ちゃんと意味を理解している人、ほとんどいないと思う、というか意味を理解する気にならないような歌詞だと思うのだけど、しゃあみんだけは、書いた本人よりもよくわかっていたというね。めちゃ的確に考察、解説、紹介してくれています。

では、まず歌詞、そして演奏動画、最後にしゃあみんの解説を載せますので、ぜひご一読を。

Museo

作詞作曲:どるたん
編曲:どるたん+しゃあみん

眩暈がするほど美しく 
塗り込められた血の重さに
疲れ果てた心を癒す 
鮮やかな風が吹いていた

La collezione Peggy Guggenheim

悠久の時の流れに 
閉じ込められた街の外れ
鮮烈な空気を招く 
誇り高き一族の血よ

La collezione Peggy Guggenheim
La collezione Peggy Guggenheim


Museo – どるたん+しゃあみん with 素之助 Goodstock Tokyo 20181221

以下、しゃあみんによる「Museo」紹介。


イタリアには沢山の有名な美術館、博物館があります。
ミケランジェロやダヴィンチ、ラファエロ、カラヴァッジオといった巨匠達の作品に溢れています。
その、ひとつひとつに重厚な歴史が塗り込められているかのような作品達に疲れはてた時、訪れたひとつの美術館。
ペギー・グッゲンハイム・コレクションは、イタリアのヴェニスのカナル・グランデ沿いにある近代美術館。
20世紀前半のヨーロッパとアメリカの近代美術を収集したイタリアで最も重要とされている美術館です。 
キュビスム、シュルレアリスム等の抽象芸術を集めています。
彼女はナチスから退廃芸術と決めつけられた多くの芸術家を庇護し、波瀾に満ちたその生涯を過ごしました。
そんな、美術館の歌です。



こんな感じですかな?

映画『小さな恋のメロディ』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

自分を形成する「映画」となると、この映画に触れないわけにはいきません。
『小さな恋のメロディ』
1971年イギリス映画

1971年公開の映画ですが、映画館では観ていないので初めて観たのは(たぶん)1976年のTV初放映時。その時私は15歳。

女の子にも興味を持ち、小さな恋の1つ2つぐらいは経験し、洋楽の知識も多少ついてきた頃だったので、まあまあ良いタイミングでの初見でした。

映画館での公開時は10歳。(映画の中の2人は11歳で恋の逃避行!)
この映画(特にマーク・レスター)は、日本で大人気だったので、10歳の小学生でも映画の事は知っていました。

なので、待ちわびての初見。

この映画の何が好きかって、実は、緑の瑞々しさ。

思わず自分でも「そこ!?」って突っ込みを入れたくなりますが、終始「きれいだなぁ・・・」と画面に見とれていました。

これイギリス映画全般に言える事だと思うのだけど、緑と茶色がすごくきれい。
憂いのある瑞々しさに惹きつけられてしまいます。
アメリカ映画ともイタリア映画とも、もちろん日本の映画とも全然違う自然の色の深みがあるような気がするのです。

この映画を見てから永年ずーっと言い続けているイギリス映画の色の深さと瑞々しさ、色の質感。(特に緑と茶色)

で、映画の内容は、もちろん好きです。
恋愛感受性低めの私でも胸がキュンとします。

そして映画と音楽の幸せな関係性が素敵。
音楽を聴くと映画のシーンが心に浮かびます。

サントラ盤も高校生の時に買いました。(名盤!)

(画像はネットからのひろいもの)

Frank Zappa『Apostrophe(‘)』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

Frank Zappa – Apostrophe(‘) [1974]
初めて聴いたZappaのアルバムがこれだった事は、Zappaの入口としては実に幸運だったと思う。
忘れもしない高校1年生の時。
難解とか変態とか言われがちなZappaだけど、ストレートにかっこいいと思ったし、実に楽しかった。

Frank Zappa – Apostrophe(')
Frank Zappa – Apostrophe(‘)

まだ、あまり広いジャンルの音楽を聴いていなかった頃、すんなりと聴く事が出来たのは、このアルバムがZappaの中では、ポップ音楽的要素が強いアルバムだというのもあるけれど(あくまでもZappa作品の中での話、一般的な意味では全然ポップではない)、前衛的な音楽、実験的な音楽という意味では既にビートルズの洗礼を受けていたし、音楽ではないけど筒井康隆の小説をたくさん読んでいたし、何より面白い物は形に囚われずに取り入れる脳みそと精神性を持っていたからだと思う。

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The Rolling Stones『BLACK AND BLUE』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

The Rolling Stones – BLACK AND BLUE [1976]
これが私のベスト・オブ・ストーンズ・アルバム。

The Rolling Stones – BLACK AND BLUE

というのも、初めてオンタイムで買ったストーンズのアルバムがこれなのです。
たしか、高校1年生の時で、それまでは、ストーンズは初期のベストしか持っていませんでした。

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新曲「月影のダンス」とダムの話

2022年12月18日(日)川越大黒屋食堂での「音楽食堂」-第27夜-にて、どるたん+しゃあみんの新曲「月影のダンス」を初披露いたしました。

どるたん+しゃあみん「月影のダンス」

この曲は、心象風景を歌詞にしたもので、少し前のブログ「10年前(旅のはじまり)」の中で、「四万川ダム周辺の風景をイメージして作ったもの」と書きました。

ただ、はじめから四万川ダムを意識して作ったわけではなくて、作っているうちに「四万川ダム周辺の風景」が浮かび上がってきたという感じ。

という事で、この歌詞に登場するダムは、四万川ダムのイメージ。

ところで、昨日、この曲を演奏したあとのMCで少し話したのですが、私、ダムがとても好きなのです。

城が好きとか、立体交差が好きとか、鉄塔が好きとか、まあ、色々なもの、とにかく美しい建造物、いや美しいと感じる物全てが好きなので「ダムが好き」というよりも「ダムも好き」ですね、正しくは。

それはよいとして、ダム好きの私は、80年代にもダムが出てくる曲を書いています。
当時のバンド(ユニット?)、不思議なバレッツの相方ファンキー君との共作で、タイトルは「ダム魂」(ダムだましい)。
ライヴでは一度も演奏した事のない未発表曲で、正直、コード進行も歌詞もあまり憶えていませんが「ダム魂」というタイトルと、冒頭の歌詞だけは、はっきりと憶えています。
「月夜の晩にダムに行った」という歌い出し。

今回、「月影のダンス」を作った時には、まったく「ダム魂」の事は頭になかったのですが、どちらも月夜のダムという情景でした。ちょっとびっくり。と同時に進歩しない思考回路にちょっとがっかり。
この心象風景はずっと心の中にあるものなのかも知れません。

ただ「月影のダンス」は、四万川ダムのイメージ。
「ダム魂」のダムは、特にどこという事はないのですが、私が思い浮かべていたのは小河内ダム。
きっとファンキー君も小河内ダムを思い浮かべていたはず。

四万川ダム(Wikipediaより)

それでは「月影のダンス」の歌詞を。

月影のダンス

ユラユラと影が
月影に踊る
誰が吹いているのか
口笛が聴こえた
夜啼く鳥の 声も聴こえる
凜と映える 秋の月が 川面を照らす

ダムの上で 踊るは 誰の影か
命ある人なのか 月が映す幻か

ダムの上で 踊るは 誰の影か
十六夜に浮かれた 亡霊のダンスか