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映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいてしまった事

先に断っておきますが、これから書く内容は映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の感想でも批評でもなんでもなくて、超個人的な気づきです。映画の内容とは全く関係ありません。ごめんなさい。

映画の感想的なものはブログ3本に分けて書いたので、以下のリンクからどうぞ。
(その3)は、ほぼ思い出話だけど。

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)
PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)


さて、では、何に気づいてしまったのかというと、大林宣彦作品に対する私の思いです。

初期の商業映画作品に対しては「なんとなく好きかも、でもちょっと苦手かも」みたいな、ちょっと「好き」寄りな漠然とした思いでいたのですが、徐々に苦手が大きくなっていきました。

決定的に、これはちょっと無理、と感じてしまったのは、AKB48の楽曲「So Long!」のMVでした。

AKB48 – So Long!

これは、通常の楽曲サイズのMVですが、「So long ! The Movie」と題された1時間強の劇映画的作品があって「So long ! 」のCDにBonus DVDとして収録されていました。

これがまた、劇作品としても苦手だし、表現手法が本当に個人的に苦手でした。

これまでの大林作品で知っていた事とはいえ、合成の安っぽさ(わざとだと思うのだけど、その後の作品で更にひどくなっていったような気がする)は、目を背けたくなるほど。
狙ってやっているのだとしたら、その狙いは私には当たらなかった。
正直どこを狙っているのかも分からない。

他にどうしても受け付けられない事は、画面に出てくる文字の字体や色、表示されるタイミングや場所、すべてに嫌悪感を覚えるのです。
これはもう、センス的な物なのでどうしようもない。

なんとなく、伝えたい事はわかるのだけど、それが心に届く以前にどんどん嫌悪感の方が大きくなっていくのです。

ほかの作品もそう。
生と死であるとか、現在-過去-未来であるとか、反戦的なものとか、色々な思いがあって、それを物語に託しているのだろうな、という事もなんとなくわかるんだけど、見た目の苦手意識の方が大きい。

その苦手意識をはっきりと気づかせてくれたのが「So long ! The Movie」だったのだけど、それでもまだ初期の作品には、「なんとなく好きかも」という意識がありました。

それは何と言っても『時をかける少女』の存在が大きかったのだと思います。

当時の原田知世に関しては、特に好きなタイプの女の子ではなく、そこにそそられる事はなかったのだけれども、楽曲としての「時をかける少女」は大好きで、それを歌う原田知世の歌声にはとてもそそられていました。
シングル盤も買いました。

だから映画も「なんとなく好き」と思い込んでいたのだけど、作品として観たら特に好きなわけではなく、それどころか、苦手意識をはっきりと意識した目で見たら、苦手な所だらけです。

とにかくこの人の手法、美意識的なものが私は苦手。
私の感覚とは相容れないものがある。

この映画をなんとなく好きと感じていたのは、映画が好きなのではなくて、楽曲と歌声が好きだったという事。ほかにも、原作が筒井康隆である事、尾道の風景が素敵な事、などがプラスに働いた要因でしょう。

結論としては、大林宣彦のセンスは苦手。


それをなぜ、映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいたのかというと、別に映画の中で大林宣彦批判があるわけでも何でもないんだけど、大林作品を好きな人と好きじゃない人がいて、それでは私はどうなの?と改めて考えてみたからです。


こういう事を書くと「大林宣彦の良さが分からないバカ」だと思われるかも知れないけど、「良い」「悪い」の話はしていないので、そこは、はき違えないようお願いします。


PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

と書き出しは同じだけど、これは「その3」です。
「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

その1、その2は、映画の感想的なブログでしたが、その3は思い出話。

試写会が終わっての帰り道、車を運転しながら考えていたのは、PANTAさんの事。
正確に言うと、試写会へ向かう車の中でも、PANTAさんの事ばかり考えていた。

PANTAさんが生きていたらきっと、一緒に試写会へと向かったのだろうな、と。
所沢のPANTAさんの家に、私の車を置き、2人でPANTAさんの愛車ルドルフ号に乗って。

コロナ前の何年かは、何度もそうやって東京へと向かった。
昨日は、同じ道をひとり、PANTAさんを思いながら車を走らせた。

何度か書いているけど、井上監督とはPANTAさんを通して知り合った。
2017年7月7日、長野の映画館、相生座 ロキシーでの映画『大地を受け継ぐ』の舞台挨拶へと3人で向かったのが最初の遭遇。(私は運転手として)

というか、あれ、7月7日だったのか・・・PANTAさんの命日じゃん。

その車中で、主に私は聞き役だったのだけど、井上さんの話を聞いていて、この人とは通じ合う部分がたくさんあるな、と感じていた。

この時は、確か翌日に長野の方々と何人かで松代大本営跡(松代象山地下壕)へ見学に行ったはず。



この年には、10月にも3人で長野ロキシーに行っていて、それは映画「いぬむこいり」のトークイベント&同日夜のインディア・ザ・ロックでのPANTAさん弾き語りLIVEのため。言うまでもなく、私は運転手(件ローディー的な人)として。

この時は、帰り道所沢インターを降りてから、PANTAさんの発案で急遽、鈴木書店へと向かった。
鈴木書店とは、PANTAさんが「さようなら世界夫人よ」を歌う前に、必ずと言っていいほど毎回MCで紹介する本屋さん。高校生の時、この本屋でたまたま手にしたヘルマン・ヘッセの詩集に載っていたのが「さようなら世界夫人よ」なのだ。

(ここから文体変えます)

そんな日本ロックの名曲生誕の地とも言える、特別な本屋さん。所沢鈴木書店の前に立ち、私も井上さんも興奮していました。

その頃と同じ場所に、あり続けた鈴木書店の姿に感動すら覚えていたのです。

しかし、それからほどなく、PANTAさんと2人で鈴木書店の前を通ったら、鈴木書店の姿は跡形もなく消えていました。
まるであの日の鈴木書店が幻だったかのように。
あの日、最後の姿を、私と井上さん、そしてPANTAさんに見せてくれたのでしょう。


この少し前には、私とPANTAさんは2人で韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観に行っています。
井上さんが絶賛していたから。
「井上さんが絶賛してましたよ。」「じゃあ観に行くか!」という感じで。

こんな風に、小さなエピソードはたくさんあるのだけど、映画と音楽が、PANTAさん井上さんとの結びつきを深めてくれた事は間違いありません。

そしてその結びつきによって、井上淳一脚本による唯一のピンク映画『ツンデレ娘 奥手な初体験』の音楽を私たち、どるたん+しゃあみんがやらせていただくという展開もあり、その『ツンデレ娘 奥手な初体験』の初号試写の日には、PANTAさんと井上淳一関連作品2本(もう1本は、井上淳一監督作品『誰がために憲法はある』)の試写会を梯子するという事もありました。
過去ブログ『PANTAさんと試写会梯子』参照


そんなPANTAさんが、この日、井上淳一脚本、監督による自伝的作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の試写会にいないという現実。
一緒に観る事が出来なかったという寂しさ。

試写会終了後の帰り道、いつもPANTAさんと一緒に通った道を、1人で車を走らせながら考えていた事は、もしPANTAさんが一緒だったら、帰り道の車の中では、2人でバカ笑いしながら感想をあれこれと語り合ったのだろうな、という事。
絶対にPANTAさんは「井上監督役の雷麟くんは二枚目過ぎるだろ!」と言ってバカ笑いするはず。
(PANTAさんに限らずみんな言ってるけど)
そして役者さんひとりひとりの印象も語り合っているはず。
特に芋生悠さんの素晴らしさを力説していそう。
さらに、絶対に音楽の素晴らしさを語り合っているはず。こんな感じで。
「岳は良い音楽作ったなぁ」
「メロディはもちろんだけど、楽器のセレクトや音色が抜群ですよね」

そんな想像があまりにもリアルに頭に心に浮かんできて、ふいに涙が溢れ出しました。

実は、私、未だにPANTAさんの死を受け止め切れていなくて、しっかりと悲しんだり、泣いたり出来ていないのですが、たまに何かが心に触れ少しだけ涙が出るような事があります。


もしかしたらこの日、PANTAさんの死後、一番たくさん涙が出たかも知れません。
これ書いていて、またちょっと涙出たし。


最後に、PANTAさん、井上さんと3人で写っている写真がないので、(『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』での、井上さんの父親役)田中要次さんと4人で写っている写真を。『PANTAさんと試写会梯子』の時の写真です。

なんだか、私だけフライヤー持っていなくて、一番偉そうな・・・ごめんなさい。

「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

と書き出しは同じだけど、これ「その2」です。
「その1」を読んでない方は、ぜひそちらからお読みください。
「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)

実は、この『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観る数日前に、私、やっと映画『福田村事件』を観たばかりなのです。

で、その衝撃の大きさを引きずったままに、この『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』試写会に臨みました。

そこで危惧していた事がひとつ。
この映画のキャスト、かなり『福田村事件』とかぶっているのです。
上にある画像に大きく写真入りで掲載されているメインキャスト4人のうち3人までが『福田村事件』でも主要な役を演じ、さらには、コムアイ、田中麗奈といった『福田村事件』で重要な役を演じた方々も出演しています。
『福田村事件』を観たばかりの、その残像が生々しく焼き付いている私は、はたして残像に引きずられずに、この映画を観る事が出来るのだろうか?という危惧。

映画がはじまってすぐに、そんな事は、全くの杞憂でしかない事を思い知る事になります。
誰が登場しても、『福田村事件』が頭をよぎるような事は全くありませんでした。

特に、若松監督役の井浦新は、『福田村事件』の澤田役を感じさせないどころか、井浦新であることすら感じないほど。
というか知らずにこの映画を観ていたら、最後まで井浦新だと思わないかも知れない。

シネマスコーレ木全支配人役の東出昌大は、確かに『福田村事件』の船頭によく似た顔立ちなのだけど、そこに宿っている人格が全く違い過ぎて、同じ人が演じているとは俄かには信じられないほど。

それは、コムアイも、田中麗奈も同じで、「『福田村事件』のあの人だ。」と考えるような事は、一瞬たりともありませんでした。

改めて、役者さんの力の凄さを思い知りました。
映画にかける思いや、集中力。本当に凄まじいものがあると感じるし、役作りについて真剣に考えて行動する事、それはやはり、そこに愛があるから、だと思うのです。

井上淳一役の杉田雷麟だけは、映画を観る以前にフライヤー画像などで『福田村事件』のあの子だ!と思ったけど、それは役作りがどうこうではなく、真っ直ぐな目が同じだったから。

メインキャスト4人のうち、唯一『福田村事件』に出ていなかった金本役の芋生悠がまた、とても表現力豊かで魅力的な役者さん。そして強い!

実は、この金本という子は実在の人物なのだろうか?という思いを持ちながら映画を観ていました。
というのは、この金本の存在、発言などに、映画『アジアの純真』(井上淳一脚本)の萌芽を感じたから。そして、それは『福田村事件』へとつながる思い、でもあるような気がして。
だとしたらその思いを植え付けたのは金本の存在?
いや、その思いが先にあって、金本という人物を生み出したの?
ただの青春物語ではなく、差別など井上淳一監督が感じている社会問題的なものを、この映画ではこういう形で表現してきたのかな、と。
それが、若き日に実際に経験した出来事なのか、この映画のために作られたエピソードなのか、それはどっちでもいいんだけど。

もしかしたら、そういう事も昨日買った「公式BOOK」に書かれているかも知れません。
読み応えたっぷりありそうな120ページ以上あるこの本、まだ井上監督の序文しか読んでいないので、とりあえず自分の感想を書き終わったら、じっくり読んでみるつもりです。

まったく的外れな感想を書いているかも知れないので、ちょっと読むのが怖いけど(笑)


(つづき)
PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

井上監督とは、個人的なつきあいもあるのだけど、そういう事は一切抜きにして、今年観た映画の中で1番好きかも。

『止められるか、俺たちを2』とあるように、『止められるか、俺たちを』(井上淳一脚本/白石和彌監督)の続編である。
前作も好きで、3回ほど観ているのだけど、今作はさらに好き。
劇場で公開されたら、また観に行きたいと思っている。

観終わってから、なぜ、前作よりも好きなのかと考えていた。
前作は、若松プロの映画制作の現場や裏側を描いていて、色々と生々しすぎたのかな、とか。
まあ、トーンとしては、前作は暗く、今作はちょっと明るい?
こじつけて言うならば、前作がDCなら、今作はマーベル?
前作が新日なら、今作は全日?
それは監督のトーンの違い?
なんてことを、アレコレと。

そして、今朝になって、昨日買った公式BOOKを開くとスグに井上淳一監督の序文があり、そこに答えが書いてありました!
「一作目は死ぬ話だが、今度は生きる話だ。」と

一作目は志半ばで死んでいった吉積めぐみ(門脇麦)の話。今作は生き続けてきた井上淳一(杉田雷麟)の話なのだ。
そりゃあ、トーンも違いますよね。

その生き続けてきた井上淳一の何がすごいって、この人の「好き」の熱量は、半端なくすごいのだな。
それは、名古屋から東京に帰る若松監督を見送りに入場券で新幹線ホームに来たのに、そのまま新幹線に乗り込み若松監督にくっついて東京まで行ってしまうシーンによく現れている。「映画が好き。」「映画監督になりたい。」という思いだけで、こういう行動をとれる人はなかなかいないでしょう。

これを見て、思い出したのが「この人、北朝鮮にも行ってるんだよな。」という事。
どういう事かというと、1995年に、新日本プロレスが(アントニオ猪木発案で)「平和のための平壌国際体育・文化祝典」と銘打ったプロレス興行を開催しているのだけど、井上さんは、これを観戦するために北朝鮮まで行っている。
しかも、この方、新日ファンでも、猪木信者でもない!よっぽどの猪木信者でも、なかなか北朝鮮までプロレスを観に行こうとは思わないのに、なぜまた!?
理由は、吉田万里子が出場するから。
この興業には、全日本女子プロレスの試合も組まれていて、そこに(当時大ファンだった)吉田万里子が出場するから。
まあ、それだけが理由じゃないにしても、北朝鮮への興味とか何かほかの理由づけがあったとしても、「好き」の熱量大き過ぎ!

私が、はじめて井上さんと会った時、井上さんは、その頃観て大いに感動していた映画『スパイダーマン:ホームカミング』の事をものすごく熱心に話してくれたのだけど、その「好き」の熱量に圧倒された私は、それまであまり興味がなかったヒーロー物の映画を観るようになり(過去ブログ「私がMCUに嵌るまで その1」参照)、MCUという大きな沼に引きずり込まれてしまったのです。
恐るべし「好き」の熱量。

そうやって映画に対する「好き」の熱量を何年も、何十年も維持し続けてきた結果、生まれたのがこの映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』なのだ。
面白くないわけがない!

「好き」の熱量を維持する事は、実はけっこう大変で、それには、周りの理解や協力も絶対に必要で、それがまた実はなかなか大変で……という事は、自分事としても、とても実感できるし、映画の中にもよく描かれている。

そんな映画、好きにならずにはいられません。

(つづきはこちら)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

2023年11月後半に観た映画

今日で11月が終わり。明日から12月!?
今年もあと一か月で終わりますね。毎年感じている事だけど「早っ!」


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月後半に観た映画

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2023年11月前半に観た映画

今日で11月前半が終わり。11月5日にどるしゃあワンマン公演があり、前半は音楽モードだったのだけど、徐々に配信映画を1日1本観るペースが戻ってきました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月前半に観た映画
2023年11月前半に観た映画

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メロディ・フェア/若葉のころ

先日(11月5日)のどるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演では、精神的に得るものがいっぱいあったと感じています。

現在62歳の私ですが、まだまだ浮かんでくるアイディアや曲想、やりたい表現など色々あって、毎回LIVEのたびに、何かしら掴んでいる感覚があります。要するに充実した表現活動が出来ているという事、ですね。

さらに!
この前のGoodstock Tokyoでは、物質的(かつ精神的)にも得たもの、掴んだもの(というか手に入れたもの)がありました。

それが、これ!

「小さな恋のメロディ」

「小さな恋のメロディ」のシングル盤です。
A面が「メロディ・フェア」B面が「若葉のころ」。

実は、Goodstock Tokyoでは、レコードを超高級オーディオで聴く催しがあったり、中古レコード販売コーナーがあったりと、密かに(?)レコードに力を入れているのです。
(最近はあまりレコードって言わないのかな?)

何気なく、中古シングル盤の棚を見たら、これが最前面に置かれていたので、すぐに手に取り購入決定。

以前、このブログの「私を形成しているもの」というカテゴリーで、映画『小さな恋のメロディ』を取り上げました。本当に好きなんですよね。この映画、そして音楽。

その時に書きましたが、この映画のサントラ盤LPは、持っていました。もちろん、この2曲も収録されています。
さらに言えば、このシングルに収められている「メロディ・フェア」も「若葉のころ」も、手持ちのビー・ジーズのCDに入っています。

でも、このシングルを見たら買わずにはいられませんでした。
シングルで聴くのがまたいいんですよ。

LPレコードを贅沢に買えるようになった頃には、あまりシングル盤を聴かなくなり、知り合いにあげてしまったりなんだりと、手持ちのシングル盤はかなり散逸してしまったのですが、なんとなく最近、またシングル盤が好きになっています。

ほんの数分で終わってしまう贅沢な時間。
かみしめながら何度か聴きました。
心の中に染みついている音楽ですが、何かまたありがたい気持ちで。

しかし、このシングル盤の何がすごいって、ジャケット表面のどこにもビー・ジーズの表記がないのです。すごくないですか?

当時、映画のファンが、トレーシー・ハイドのファンが、マーク・レスターのファンが、買い求めていたのでしょう。演奏している人が誰かなんてことは、二の次で。

「小さな恋のメロディ」シングル盤ジャケット裏面

ジャケット裏面には、しっかりと、ザ・ビー・ジーズの表記がありますが、これビニール袋から出してひっくり返さない限り見る事が出来ません。(盤を挟むように入れてあれば、ビニール袋から出さなくても見られる)

さっきまでまた聴いていたのですが、買ったレコードの盤面、傷もなくすごくきれいで、再生しても全くノイズなし。最高のコンディションでした。

本当に良い物を売っていただきました。
ありがとう前の持ち主。
ありがとうGoodstock Tokyo。


ところで、どるたんとしゃあみんは、聴いてきた音楽、思い入れの深い音楽に、あまり共通点がないのですが、この「メロディ・フェア」は、2人それぞれに思い入れの深い音楽。

私が、このレコードを500円で購入したと知るや、しゃあみんが「私は700円で買いますよ!」と、金に物を言わせて横取りしようとした事を付け加えておきます。


2023年10月後半に観た映画

今日から11月、という事で10月後半に観た映画をまとめましたが、この半月に一回更新するスタイルにしてから、最も少ない5本という結果に。本業の音楽活動の方で、久しぶりのツアー(と言っても関東圏だけど)があったり、すぐ(今度の日曜日)に、ワンマン公演があったりというタイミングなので、まあ仕方ない。というか、これが本来の姿か。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年10月後半に観た映画
2023年10月後半に観た映画

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Five Years

Five Years と言っても、5年前、Five Years ago の話。

少し前に、しゃあみんも某所に投稿していました。
5年前の10月27日。
私たちどるしゃあ、初の長野公演「止められるか、俺たちをツアー」

「止められるか、俺たちをツアー」フライヤー画像
「止められるか、俺たちをツアー」フライヤー画像

偶然にも、同じ日に、会場スグ近くの映画館、長野松竹相生座・ロキシーにて、映画『止められるか、俺たちを』初日舞台挨拶が行われ、脚本の井上淳一さん、出演の市川洋平(現在は市川洋)さんが登壇。

このツアーを企画、主催してくれたのは、映画『福田村事件』制作のきっかけを作った影の立役者として有名な若林さん。

日程を決めた時には、まさか映画『止められるか、俺たちを』の長野公開初日、そして井上さんたちの舞台挨拶と重なるとは思っていなかったのですが、それを知ったと同時にツアータイトルを「止められるか、俺たちをツアー」と決定しました。(安直)

そしてこのツアーには、頭脳警察のドラム、樋口素之助が急遽同行してくれました。
それまでGoodstock Tokyoでのワンマン公演などに何度かゲスト出演してくれていたのですが、一緒にツアーに出るのは初めて。

この時の過去ブログを探すと、告知ばかりで事後報告的な物がほとんどありません。(最近は反省してなるべく事後報告ブログを書くようにしています。)
そんな事もあり、少し当時の事を振り返ってみようかと思います。

その前に!
ここまで書いてきて思うのは、PANTAさんの事。

ツアーを企画、主催してくれた若林さんとのつながりはPANTAさんを通して。
井上淳一さんとのつながりもPANTAさんを通して。
素之助ももちろんPANTAさんを通して。
映画館もライヴハウスも。
そして長野の人々。
PANTAさんを通してつながった人は大勢いるのですが、特に長野はPANTAさんと一緒に何度も訪れ、そこでつながった人が大勢います。

PANTAさんと若林さん 2017年7月
2017年7月 長野ロキシー 映画「大地を受け継ぐ」舞台挨拶後 PANTAさんと若林さん 

長野ロキシー 映画「いぬむこいり」PANTAさん井上さんの舞台挨拶、その後INDIA The RockでPANTAアコースティックLIVE 2017年10月
2017年10月 長野ロキシー 映画「いぬむこいり」PANTAさん井上さんの舞台挨拶、その後INDIA The RockでPANTAアコースティックLIVE 

さて、話を5年前「止められるか、俺たちをツアー」に戻しましょう。

このツアー前には、井上淳一さんも素敵な告知をしてくれました。
これを最近、しゃあみんがシェアしていたので久しぶりに読んだところ、あまりにもありがたい事が書いてあるので、ここにもう一度転載させていただきます。(無許可)


何度かPANTAさんと長野へ一緒に行ったどるたんさんがその長野でライブをやるという。共通の友人が企画したものだが、なんと『止められるか、俺たちを』の長野ロキシーの初日と重なってしまった(ホントに偶然)。しかも、ツアータイトルが「止められるか、俺たちをツアー」(これはこっちの初日が決まってから合わせてくれたに違いない)。

という訳で、27日は長野ロキシーで舞台挨拶をして、ライブを観て、友人宅に泊まり、28日も舞台挨拶することになりました。

どるたんさんの歌は、本当に自分のやりたい音楽だけを突きつめて突きつめて、純化したような感じで、その優しい歌声と相まって、どこか懐かしく、心の奥まで届くこと請け合いです。

長野の皆さん、昼は映画、夜はライブとこの日は一粒で二度美味しい日ですよ。

舞台挨拶は、27日が10時30分と15時の回上映後、28日が10時30分の回上映後となります。また、長野県南佐久郡出身の市川洋平さんの緊急参戦も決定。週末は長野ロキシーでお待ちしています。
(井上淳一さんの5年前の投稿より)


このツアーに関して、特に日記的なものも書いていないので、記憶と当時の写真を頼りに、思い出すままに書いてみます。

先日の、宇都宮キッチンカフェおかりやへのツアーと同様に、渋川の民宿しゃあみんに前泊。どるしゃあ&素之助の3人。
そして、先日と同様に、カントリーロードでハンバーグ!

カントリーロードの巨大ハンバーグ
カントリーロードの巨大ハンバーグ

先日と違うのは、555ランチではなく、3人とも巨大ハンバーグ。
(と言っても、これでレギュラーサイズ!?これより巨大なジャンボサイズもあるそうな)
さらに素之助は、ライスをおかわりしていた記憶。

そして先日と同じように、GTOスタジオでリハーサル。

どるしゃあ&素之助 GTOスタジオリハ
どるしゃあ&素之助 GTOスタジオリハ

この日のお風呂は群馬県小野上温泉。

翌日、どるたん運転のツアー車で3人長野入り。

長野ロキシーにて

映画『止められるか、俺たちを』そして舞台挨拶を鑑賞。
その後、腹ごしらえをし、映画館近くのINDIA The Rockで、リハ~本番。

INDIA The Rock外観
INDIA The Rock外観

INDIA The Rock どるしゃあ&素之助LIVE

LIVEには、舞台挨拶を終えた井上淳一さん、市川洋平さん、映画館の人々、現在長野在住の元日本版Rolling Stone編集者、記者の酒巻さん他大勢の方に来場いただき大盛況でした。

この日、井上さんとどるしゃあ一行は、長野での定宿「鹿の宿」泊。
(「鹿の宿」はググっても出てきません)

翌朝、若林さん、井上さん、どるしゃあ一行は、戸倉上山田温泉にある万葉超音波温泉で朝風呂。

万葉超音波温泉にて
万葉超音波温泉にて

そして、どるしゃあ一行3人は、またどるたん運転の機材車にて帰路につく。

途中、群馬県下仁田駅近くの食堂で昼食。

素之助は大盛りカツ丼的な何か
素之助は大盛りカツ丼的な何か

こんな感じで、このツアーの印象は、とにかく楽しかった事、素之助がやたらと大量に食べていた事、温泉を堪能した事、以上です。


長野では、その翌年2018年にも1回、2019年には3回LIVEをしていますが、その後、コロナ禍となり、それ以来LIVEが出来ていません。

来年は長野でもLIVEが出来ますように。
出来る事なら『青春ジャック ~ 止められるか、俺たちを2』長野公開に合わせて。

2023年10月前半に観た映画

10月前半が終了。前回このブログを更新したのが「9月後半に観た映画」だったので、丸々半月更新をサボっていた事になります。書くネタは色々あるのだけど。とりあえず半月に一度の「観た映画」だけはサボらずに更新いたしました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年10月前半に観た映画
2023年10月前半に観た映画

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