投稿者: Dorutan

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

井上監督とは、個人的なつきあいもあるのだけど、そういう事は一切抜きにして、今年観た映画の中で1番好きかも。

『止められるか、俺たちを2』とあるように、『止められるか、俺たちを』(井上淳一脚本/白石和彌監督)の続編である。
前作も好きで、3回ほど観ているのだけど、今作はさらに好き。
劇場で公開されたら、また観に行きたいと思っている。

観終わってから、なぜ、前作よりも好きなのかと考えていた。
前作は、若松プロの映画制作の現場や裏側を描いていて、色々と生々しすぎたのかな、とか。
まあ、トーンとしては、前作は暗く、今作はちょっと明るい?
こじつけて言うならば、前作がDCなら、今作はマーベル?
前作が新日なら、今作は全日?
それは監督のトーンの違い?
なんてことを、アレコレと。

そして、今朝になって、昨日買った公式BOOKを開くとスグに井上淳一監督の序文があり、そこに答えが書いてありました!
「一作目は死ぬ話だが、今度は生きる話だ。」と

一作目は志半ばで死んでいった吉積めぐみ(門脇麦)の話。今作は生き続けてきた井上淳一(杉田雷麟)の話なのだ。
そりゃあ、トーンも違いますよね。

その生き続けてきた井上淳一の何がすごいって、この人の「好き」の熱量は、半端なくすごいのだな。
それは、名古屋から東京に帰る若松監督を見送りに入場券で新幹線ホームに来たのに、そのまま新幹線に乗り込み若松監督にくっついて東京まで行ってしまうシーンによく現れている。「映画が好き。」「映画監督になりたい。」という思いだけで、こういう行動をとれる人はなかなかいないでしょう。

これを見て、思い出したのが「この人、北朝鮮にも行ってるんだよな。」という事。
どういう事かというと、1995年に、新日本プロレスが(アントニオ猪木発案で)「平和のための平壌国際体育・文化祝典」と銘打ったプロレス興行を開催しているのだけど、井上さんは、これを観戦するために北朝鮮まで行っている。
しかも、この方、新日ファンでも、猪木信者でもない!よっぽどの猪木信者でも、なかなか北朝鮮までプロレスを観に行こうとは思わないのに、なぜまた!?
理由は、吉田万里子が出場するから。
この興業には、全日本女子プロレスの試合も組まれていて、そこに(当時大ファンだった)吉田万里子が出場するから。
まあ、それだけが理由じゃないにしても、北朝鮮への興味とか何かほかの理由づけがあったとしても、「好き」の熱量大き過ぎ!

私が、はじめて井上さんと会った時、井上さんは、その頃観て大いに感動していた映画『スパイダーマン:ホームカミング』の事をものすごく熱心に話してくれたのだけど、その「好き」の熱量に圧倒された私は、それまであまり興味がなかったヒーロー物の映画を観るようになり(過去ブログ「私がMCUに嵌るまで その1」参照)、MCUという大きな沼に引きずり込まれてしまったのです。
恐るべし「好き」の熱量。

そうやって映画に対する「好き」の熱量を何年も、何十年も維持し続けてきた結果、生まれたのがこの映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』なのだ。
面白くないわけがない!

「好き」の熱量を維持する事は、実はけっこう大変で、それには、周りの理解や協力も絶対に必要で、それがまた実はなかなか大変で……という事は、自分事としても、とても実感できるし、映画の中にもよく描かれている。

そんな映画、好きにならずにはいられません。

(つづきはこちら)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

2023年11月後半に観た映画

今日で11月が終わり。明日から12月!?
今年もあと一か月で終わりますね。毎年感じている事だけど「早っ!」


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月後半に観た映画

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青梅宿アートフェスティバル2023

昨日(11月19日)は、青梅宿アートフェスティバル2023へ

今年は、出演ではなく、純粋にフェスを楽しみに。
タイムテーブルを確認して「四人いる」と「エデン」がいい感じで観られそうなので、午後からブラリと。
空は晴れ渡り、正面に富士山を見ながら、実に気持ちよく車を走らせる。

「四人いる」に間に合うように出たつもりだったのだけど、若干道が混んでいた&駐車場の空きがなくて、演奏開始に間に合いませんでした。

匠軒先ステージで演奏準備中の「四人いる」を左に見ながら車で通り過ぎ、さらに数分後、演奏中の「四人いる」を右に見ながら車で通り過ぎる。(笑)

まあ、なんとか某所に車を置き、速足で匠軒先ステージへ。
演奏開始に間に合わなかったのは残念だけど、4曲ぐらい聴けたので、まあまあ満足。


おなじみ「御岳杣唄」では、観客のみなさんがバンドそっちのけで、踊っているご婦人方を見ている様子が面白かった。

四人いるが終わると、やはり四人いるを観ていたカナエちゃんが声をかけてくれて、一緒に三丁目の夕日ステージへ移動。
最前列で一緒に「エデン」を観ました。

エデンは、志多恵子さんとWatanabe Norikoさんのアコースティックユニット。

オリジナル曲にまじえて、フェスらしく一見さんサービス用カヴァーも2曲。
ホリーズの「バス・ストップ」と、ピーター&ゴードンの「愛なき世界」、選曲最高!

ギター、ヴォーカルの恵子さんと、カホン、コーラスのNorikoさんの息がぴったり合っていて、思わずカナエちゃんと「完璧だね~」と感想をもらす。
2人の楽器の腕はもちろん、さらにコーラスがとても美しくて、聴き惚れました。

演奏終了後にエデンのお2人と少しお話をさせてもらったのだけど、何か一緒に出来るといいなぁ

この日は、夕方から用事があったので、エデン終了後にそそくさと青梅を後にし、フェス全体を楽しむ事は出来ませんでしたが、それでも、車に戻るまでの間、街のあちこちから色々な演奏が聴こえてきて、すごく良い雰囲気。

まあ、仲間内の発表会的な演奏も多いようですが、そんな中「四人いる」や「エデン」のような、「本物」を観られるのがこのフェスのすごい所。

短い時間でしたが堪能いたしました。


2023年11月前半に観た映画

今日で11月前半が終わり。11月5日にどるしゃあワンマン公演があり、前半は音楽モードだったのだけど、徐々に配信映画を1日1本観るペースが戻ってきました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月前半に観た映画
2023年11月前半に観た映画

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餃子の話

ふだんあまり料理の事をSNSには書きません。
(以前、閉じたSNSでは書いていたけど)
なんとなく「料理の出来る男自慢」になるのが嫌で(笑)
逆に、自慢できるほどの料理は作っていないというのもある。

そんな私ですが、餃子が大好きで、月に1~2回は作っています。

昨日は、使った事のない食材を使って作ったので、珍しくちょっと出来上がるまでの様子を連続Tweetしてみました。

こんな感じで


これから餃子50個作るのだが、キャベツとネギの在庫が少ししかないので、手持ちの葉物野菜を総動員する。


まずは包丁研いで、これからザクザク野菜切りまくります!


野菜刻み終了。黙々と刻みまくりました。この後は餡を作ったら一休み。そして黙々と包みまくる予定。
写真のCDは比較用。野菜の量がなんとなく分かる?


黙々と包み終わりました〜


はい、出来ました! あとは黙々と食べるだけ。
夕飯、早っ!


夕飯終了〜
1人で30個食べました。
美味しかった〜


キャベツとネギが少ししかなったので冷蔵庫の中にあった、水菜、ほうれん草、青梗菜を間に合わせで入れてみたわけですが、こういう事はよくあって、適当にその時ある食材で使えそうな物を使っています。
キャベツ、ネギ、ニラはマストで、後は適当に。
例えば椎茸がある時は多めに入れると薫り高くふくよかな餃子になります。

餃子を本気モードで作り始めたのは、30年ぐらい前から。
その頃、仕事で何度か上海に行っていました。

延べ日数で1~2か月ぐらいかな?
当時、(どるしゃあのCD「異郷の詩」で取り上げたイタリア以外にも)色々な国に行っていたのです。

仕事場所は工業特区の中にあって、近くのホテルに滞在していたからあまり外食はしなかったのだけど、たまに街中に食事に出て、何度か「西安餃子楼」という店で餃子を食べました。
その店には「餃子には千の形があり、千の味がある」的な事を(もちろん中国語で)書いてあり、色々なタイプの餃子がありました。
日本風の焼き餃子はなくて、すべて水餃子か蒸し餃子。

適当に頼んで、ホタテの貝柱がメイン、海老がメインなど、大体、食感と味で推測しながら食べていました。
で、日本に帰ると「なんとなくこんな感じ?」と食材を推測しながら、気に入った餃子を真似て作ったりなんだり。
時間のある時は皮も作っていました。

そんな中で特に気に入っていたのが、(たぶん)鳥胸肉の挽肉メインでセロリが入っていて黒胡椒が強めの餃子。
記憶の中のその味をたどって作った餃子は、なかなか美味しく再現出来ました。

数種類の味を大量に(150個ぐらい)作ってわしわしと食べまくるのが、当時のスタイル。

でしたが、最近は、コスト的な問題やら、年齢的な問題(若干食が細くなってきた)やら、食べる人数減少問題やら、なにやらで、そこまで凝った事はしなくなり、基本的な焼き餃子(を適当にアレンジしたもの)を毎回50個作って、私は30個ほど食べています。


餃子30個食べたら、食が細いとは言わないか?

メロディ・フェア/若葉のころ

先日(11月5日)のどるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演では、精神的に得るものがいっぱいあったと感じています。

現在62歳の私ですが、まだまだ浮かんでくるアイディアや曲想、やりたい表現など色々あって、毎回LIVEのたびに、何かしら掴んでいる感覚があります。要するに充実した表現活動が出来ているという事、ですね。

さらに!
この前のGoodstock Tokyoでは、物質的(かつ精神的)にも得たもの、掴んだもの(というか手に入れたもの)がありました。

それが、これ!

「小さな恋のメロディ」

「小さな恋のメロディ」のシングル盤です。
A面が「メロディ・フェア」B面が「若葉のころ」。

実は、Goodstock Tokyoでは、レコードを超高級オーディオで聴く催しがあったり、中古レコード販売コーナーがあったりと、密かに(?)レコードに力を入れているのです。
(最近はあまりレコードって言わないのかな?)

何気なく、中古シングル盤の棚を見たら、これが最前面に置かれていたので、すぐに手に取り購入決定。

以前、このブログの「私を形成しているもの」というカテゴリーで、映画『小さな恋のメロディ』を取り上げました。本当に好きなんですよね。この映画、そして音楽。

その時に書きましたが、この映画のサントラ盤LPは、持っていました。もちろん、この2曲も収録されています。
さらに言えば、このシングルに収められている「メロディ・フェア」も「若葉のころ」も、手持ちのビー・ジーズのCDに入っています。

でも、このシングルを見たら買わずにはいられませんでした。
シングルで聴くのがまたいいんですよ。

LPレコードを贅沢に買えるようになった頃には、あまりシングル盤を聴かなくなり、知り合いにあげてしまったりなんだりと、手持ちのシングル盤はかなり散逸してしまったのですが、なんとなく最近、またシングル盤が好きになっています。

ほんの数分で終わってしまう贅沢な時間。
かみしめながら何度か聴きました。
心の中に染みついている音楽ですが、何かまたありがたい気持ちで。

しかし、このシングル盤の何がすごいって、ジャケット表面のどこにもビー・ジーズの表記がないのです。すごくないですか?

当時、映画のファンが、トレーシー・ハイドのファンが、マーク・レスターのファンが、買い求めていたのでしょう。演奏している人が誰かなんてことは、二の次で。

「小さな恋のメロディ」シングル盤ジャケット裏面

ジャケット裏面には、しっかりと、ザ・ビー・ジーズの表記がありますが、これビニール袋から出してひっくり返さない限り見る事が出来ません。(盤を挟むように入れてあれば、ビニール袋から出さなくても見られる)

さっきまでまた聴いていたのですが、買ったレコードの盤面、傷もなくすごくきれいで、再生しても全くノイズなし。最高のコンディションでした。

本当に良い物を売っていただきました。
ありがとう前の持ち主。
ありがとうGoodstock Tokyo。


ところで、どるたんとしゃあみんは、聴いてきた音楽、思い入れの深い音楽に、あまり共通点がないのですが、この「メロディ・フェア」は、2人それぞれに思い入れの深い音楽。

私が、このレコードを500円で購入したと知るや、しゃあみんが「私は700円で買いますよ!」と、金に物を言わせて横取りしようとした事を付け加えておきます。


11/5 Goodstock Tokyo公演報告

もう一昨日の事になりますが、どるたん+しゃあみん、11月5日(日)Goodstock Tokyoでのワンマン公演を無事終えました。

いつものように昼の部での公演。
昼公演、最近の私の生活ペースにばっちりとはまっていて、今やもう「私、夜は無理!」って感じです。
しゃあみんは、夜でも、タバコの煙が充満しているハコでもLIVEをやっているけど、私にはもう無理。

まあ、夜のライヴも(あまり遅くなければ)たまにはOKですが、タバコの煙が充満しているようなハコは、絶対無理。

そんな私にとってGoodstock Tokyo昼の部のワンマン公演は、天国。
この日も、Goodstock Tokyoとの縁をつないでくれたPANTAさんに、感謝しつつのステージでした。

2部構成の第1部は、そのPANTAさんの曲「あやつり人形」でスタート。
先日の宇都宮おかりやでの久しぶりの立ち演奏に味を占めて、この日も第1部は立ち演奏で。
Goodstock Tokyoでは、いつ以来の立ち演奏か!?
「どるたんが立った!」的な、感じで。


第2部は、いつものように座りで、比較的落ち着いた曲を演奏しました。
おかりやさんでLIVE初披露したDONOVANの「Universal Soldier」日本語カヴァーをこの日も演奏。
9年前に訳詞(一部創作)を書いて1人で演奏した音源をYouTubeにアップしたこの歌を、今、どるしゃあのライヴで歌う事になるとは・・・

そして第2部でも1曲、PANTAさん(頭脳警察)の歌を取り上げました。
これからも、Goodstock Tokyoでやる時には、必ず1曲は、PATNAさんの歌を歌いたいと思っています。

この日のセットリストは

第1部

  1. あやつり人形(PANTAカヴァー)
  2. スケッチ
  3. 電気のダンス
  4. レミング
  5. 悪魔を憐れむ歌(The Rolling Stones日本語カヴァー)

第2部

  1. Univeral Soldier(DONOVAN日本語カヴァー)
  2. ハレルヤ(Leonard Cohen日本語カヴァー)
  3. 少年は南へ(頭脳警察カヴァー)
  4. 混乱の街
  5. 滅びの街
  6. 月影のダンス
  7. Emiliani
  8. Caffè Florian
  9. Museo
  10. Brescia
  11. boy
    (Encore)
  12. ばるぼらの歌

たっぷり2時間程度の演奏、反響を聞く限りでは、会場に来てくれた方にも、配信で観てくれた方にも楽しんでいただけたようで何よりです。
そして、ちょっと早いけど、もしかしたら、これがどるしゃあ2023年最後のライヴ!?

もしオファーがあれば、この後も出演可能です。今のところ特に予定は入っていません。
しゃあみんが出られない場合は、どるたんのソロになるかも知れませんが、急なオファーも大歓迎!

そして、ちょいと早い話になりますが、どるしゃあ次のGoodstock Tokyoワンマン公演は、来年。
2023年1月21日(日)昼の部になります。

どうぞよろしくお願いいたします。

2023年10月後半に観た映画

今日から11月、という事で10月後半に観た映画をまとめましたが、この半月に一回更新するスタイルにしてから、最も少ない5本という結果に。本業の音楽活動の方で、久しぶりのツアー(と言っても関東圏だけど)があったり、すぐ(今度の日曜日)に、ワンマン公演があったりというタイミングなので、まあ仕方ない。というか、これが本来の姿か。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年10月後半に観た映画
2023年10月後半に観た映画

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Susanna Hoffs と声が好きな女性ヴォーカル

最近、Susanna Hoffsの音源をよく聴いている。
CDやサブスク配信だけではなく、YouTubeでThe Bangles時代~最近のLIVE音源まで。

以前、このブログでThe Banglesのヒット曲「Eternal Flame」の事を取り上げた事があります。

その時にも少し書きましたが、The Banglesはデビュー時から好きで、初期の2枚のアルバムは、日本盤LPレコードで買って聴いていました。
その後、あまり聴かなくなっていたのだけど、ここ数年、妙に好き度がアップして色々な音源を聴きまくっています。
そこで、気がついたのは、私はSusanna Hoffsの声(と歌い方)が大好きなのだという事。(今更!?)

The Bangles時代の少し幼さが残るような声と歌い方も好き。

最近のしっとりした声と歌い方も好き。

もちろん今年出たカヴァーアルバム『The Deep End』もヘヴィロテ中。

カヴァーアルバムは世界的に流行っているようで、日本でも色々な人がカヴァーアルバムを出しているけど、正直退屈な物も多い。そんな中、この人のカヴァーは、The Bangles時代にヒットさせたS&Gの「冬の散歩道」をはじめとして、どれも素敵。曲に対する深い敬意と愛情を感じるのです。

今回の『The Deep End』は、ソロ名義だけど、Matthew Sweet and Susanna Hoffs 名義でも、3枚カヴァー・アルバムを出していて、そこで取り上げられている曲たちも一々ツボなので、こちらも一時本当にヘヴィロテしていたものです。

ここに来て、またSusanna Hoffsを聴きまくっているのは、季節感もあるのかも知れません。はっきりとした理由があるわけではないのだけど、なぜか聴きたくなってしまう。
そして、私は、Susanna Hoffsの声(と歌い方)が大好きなのだ、と認識したのでした。今更。


と同時に、少し前にTwitter(現X)で、#声の好きなアーティスト10人あげるとその人の世界が分かるというハッシュタグに反応し「洋楽男性編」として、10人の男性アーティストをTweet(POST)した事を思い出しました。

その時は、割と簡単に10人選出して、「洋楽男性編」とはしたものの、「洋楽女性編」や「邦楽編」は、特にやるつもりはありませんでした。聴いている絶対量では、洋楽男性が圧倒的に多いので。

が、「Susanna Hoffsの声が好き」と認識した私は、がぜん「これは洋楽女性編もやらねば!」と思い立ってしまったのです。

すると、これがものすごく大変でした。
洋楽男性に対して、聴いている量的に少ないはずの女性の方が、どういうわけか「好きな声」が次から次と浮かんでくるのです。

そしてひねり出したのが、この10人

Susanna Hoffs
Dagmar Krause
Ewa Demarczyk
Maggie Reilly
Suzanne Vega
Lisa Loeb
Deborah Harry
Belinda Carlisle
Rickie Lee Jones
Kate Bush

この10人には、まったく異論はないのだけど、選べなかった人たちのなんと多いことか!

例えば「Lovin’ You」のMinnie Riperton

この人なんて、まさに声が好きな女性ヴォーカルなのですが、なんというか「思い入れ度」の差で10人に入らなかった感じ。「これって純粋に「声が好き」ランクじゃないじゃん!」と自分に突っ込みを入れたくなります。

「Calling You」のHolly Coleもいいですよね。

この人を入れなかったのは、「声が好き」というよりも、演奏やムードなど総合点として好きなのでは?と自分に言い聞かせたから。

Maddy Prior とか Mary Black あたりも入れなくてはいけないアーティストだと思うのですが、特に声で選ぶとMary Blackの「No Frontiers」なんて大好きなのですが・・・なんで10人から外したのか、もはやよく分かりません。

Sally OldfieldもAnne Briggsも

Sylvie VartanもOlivia Newton JohnもMary Hopkinも

「声が好き」な女性ヴォーカルのなんと多いことでしょう。
そういうわけで、私の10人は悩みに悩みぬいた結果「声が好きで思いれ度の大きい女性アーティスト10選」という感じでとりあえずは落ち着いたのでした。

Five Years

Five Years と言っても、5年前、Five Years ago の話。

少し前に、しゃあみんも某所に投稿していました。
5年前の10月27日。
私たちどるしゃあ、初の長野公演「止められるか、俺たちをツアー」

「止められるか、俺たちをツアー」フライヤー画像
「止められるか、俺たちをツアー」フライヤー画像

偶然にも、同じ日に、会場スグ近くの映画館、長野松竹相生座・ロキシーにて、映画『止められるか、俺たちを』初日舞台挨拶が行われ、脚本の井上淳一さん、出演の市川洋平(現在は市川洋)さんが登壇。

このツアーを企画、主催してくれたのは、映画『福田村事件』制作のきっかけを作った影の立役者として有名な若林さん。

日程を決めた時には、まさか映画『止められるか、俺たちを』の長野公開初日、そして井上さんたちの舞台挨拶と重なるとは思っていなかったのですが、それを知ったと同時にツアータイトルを「止められるか、俺たちをツアー」と決定しました。(安直)

そしてこのツアーには、頭脳警察のドラム、樋口素之助が急遽同行してくれました。
それまでGoodstock Tokyoでのワンマン公演などに何度かゲスト出演してくれていたのですが、一緒にツアーに出るのは初めて。

この時の過去ブログを探すと、告知ばかりで事後報告的な物がほとんどありません。(最近は反省してなるべく事後報告ブログを書くようにしています。)
そんな事もあり、少し当時の事を振り返ってみようかと思います。

その前に!
ここまで書いてきて思うのは、PANTAさんの事。

ツアーを企画、主催してくれた若林さんとのつながりはPANTAさんを通して。
井上淳一さんとのつながりもPANTAさんを通して。
素之助ももちろんPANTAさんを通して。
映画館もライヴハウスも。
そして長野の人々。
PANTAさんを通してつながった人は大勢いるのですが、特に長野はPANTAさんと一緒に何度も訪れ、そこでつながった人が大勢います。

PANTAさんと若林さん 2017年7月
2017年7月 長野ロキシー 映画「大地を受け継ぐ」舞台挨拶後 PANTAさんと若林さん 

長野ロキシー 映画「いぬむこいり」PANTAさん井上さんの舞台挨拶、その後INDIA The RockでPANTAアコースティックLIVE 2017年10月
2017年10月 長野ロキシー 映画「いぬむこいり」PANTAさん井上さんの舞台挨拶、その後INDIA The RockでPANTAアコースティックLIVE 

さて、話を5年前「止められるか、俺たちをツアー」に戻しましょう。

このツアー前には、井上淳一さんも素敵な告知をしてくれました。
これを最近、しゃあみんがシェアしていたので久しぶりに読んだところ、あまりにもありがたい事が書いてあるので、ここにもう一度転載させていただきます。(無許可)


何度かPANTAさんと長野へ一緒に行ったどるたんさんがその長野でライブをやるという。共通の友人が企画したものだが、なんと『止められるか、俺たちを』の長野ロキシーの初日と重なってしまった(ホントに偶然)。しかも、ツアータイトルが「止められるか、俺たちをツアー」(これはこっちの初日が決まってから合わせてくれたに違いない)。

という訳で、27日は長野ロキシーで舞台挨拶をして、ライブを観て、友人宅に泊まり、28日も舞台挨拶することになりました。

どるたんさんの歌は、本当に自分のやりたい音楽だけを突きつめて突きつめて、純化したような感じで、その優しい歌声と相まって、どこか懐かしく、心の奥まで届くこと請け合いです。

長野の皆さん、昼は映画、夜はライブとこの日は一粒で二度美味しい日ですよ。

舞台挨拶は、27日が10時30分と15時の回上映後、28日が10時30分の回上映後となります。また、長野県南佐久郡出身の市川洋平さんの緊急参戦も決定。週末は長野ロキシーでお待ちしています。
(井上淳一さんの5年前の投稿より)


このツアーに関して、特に日記的なものも書いていないので、記憶と当時の写真を頼りに、思い出すままに書いてみます。

先日の、宇都宮キッチンカフェおかりやへのツアーと同様に、渋川の民宿しゃあみんに前泊。どるしゃあ&素之助の3人。
そして、先日と同様に、カントリーロードでハンバーグ!

カントリーロードの巨大ハンバーグ
カントリーロードの巨大ハンバーグ

先日と違うのは、555ランチではなく、3人とも巨大ハンバーグ。
(と言っても、これでレギュラーサイズ!?これより巨大なジャンボサイズもあるそうな)
さらに素之助は、ライスをおかわりしていた記憶。

そして先日と同じように、GTOスタジオでリハーサル。

どるしゃあ&素之助 GTOスタジオリハ
どるしゃあ&素之助 GTOスタジオリハ

この日のお風呂は群馬県小野上温泉。

翌日、どるたん運転のツアー車で3人長野入り。

長野ロキシーにて

映画『止められるか、俺たちを』そして舞台挨拶を鑑賞。
その後、腹ごしらえをし、映画館近くのINDIA The Rockで、リハ~本番。

INDIA The Rock外観
INDIA The Rock外観

INDIA The Rock どるしゃあ&素之助LIVE

LIVEには、舞台挨拶を終えた井上淳一さん、市川洋平さん、映画館の人々、現在長野在住の元日本版Rolling Stone編集者、記者の酒巻さん他大勢の方に来場いただき大盛況でした。

この日、井上さんとどるしゃあ一行は、長野での定宿「鹿の宿」泊。
(「鹿の宿」はググっても出てきません)

翌朝、若林さん、井上さん、どるしゃあ一行は、戸倉上山田温泉にある万葉超音波温泉で朝風呂。

万葉超音波温泉にて
万葉超音波温泉にて

そして、どるしゃあ一行3人は、またどるたん運転の機材車にて帰路につく。

途中、群馬県下仁田駅近くの食堂で昼食。

素之助は大盛りカツ丼的な何か
素之助は大盛りカツ丼的な何か

こんな感じで、このツアーの印象は、とにかく楽しかった事、素之助がやたらと大量に食べていた事、温泉を堪能した事、以上です。


長野では、その翌年2018年にも1回、2019年には3回LIVEをしていますが、その後、コロナ禍となり、それ以来LIVEが出来ていません。

来年は長野でもLIVEが出来ますように。
出来る事なら『青春ジャック ~ 止められるか、俺たちを2』長野公開に合わせて。