投稿者: Dorutan

20231207 飯能市立博物館

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2023年12月7日 飯能市立博物館

飯能の博物館へは、気になる特別展があるとブラリと出かけます。
今年も、何度か行きました。

この日、開催中の特別展は「原市場村秘史」
原市場村とは、飯能の街中から入間川(名栗川)沿いの道を、上流方面へと数キロ遡っていくと現れる、山間の村。
そこに、いったいどんな秘められた歴史があるというのでしょう!?

とても気になったので行ってきました。

わくわく、ドキドキします。

これ三代将軍、徳川家光の書状らしい。


こちらは「原市場村条例」に内務大臣(山縣有朋)の印


原市場館という立派な劇場があって賑わっていたらしい。
あんな山の中に!?ちょっと驚き。


と一通り見て感じた事は
「原市場村秘史」
というタイトルはいかがなものか?という事。

これは、立派な「原市場村正史」
もう少し分かりやすく言うならば、これは、ふつうに「原市場村の歴史」

八つ墓村的な何かとか、平家の落人伝説的な何かとか、そういう秘められた話は全くなくて、かつて林業で栄えて、劇場もあって、という歴史でした。


「お出かけの記録」

2023年10月期に観ていたTVアニメ

今期(2023年10月-12月)観ていたドラマは、2本と少なかったのですが(「2023年10月期に観ていたTVドラマ」参照)、その分、アニメが多かった。

一覧にすると

  • 呪術廻戦
  • 葬送のフリーレン
  • MFゴースト
  • 薬屋のひとりごと
  • オーバーテイク
  • アンダーニンジャ
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
  • 鴨乃橋ロンの禁断推理
  • SPY×FAMILY Season 2
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2023 渋谷考

2023年12月8日(金)久しぶりに渋谷へ行ってきました。
コロナ以後、初の渋谷。
体感的には、5~6年ぶり?と思っていたのですが、2020年1月に渋谷La.mamaにLIVE出演していたので、約4年ぶり。

久しぶりの渋谷と言っても、再開発ですっかり変わってしまったという駅やその周辺には、足を踏み入れていなくて、松濤のパーキングに車を止め、(ユーロスペースと同じ建物KINOHAUSの地下にある)映画美学校での『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』試写会へと、徒歩10分弱。駅周辺の喧騒を味わう事無く、とても静かな渋谷散歩でした。

2023年12月8日 渋谷KINOHAUS前

と、ここまで書いて思い出したのですが、昨年の5月にも松濤のパーキングに車を止め、国立代々木競技場 第一体育館まで、20分弱の散歩をして櫻坂46「渡邉理佐卒業コンサート」へと向かったのでした。
まあ、これも渋谷と言えなくもないので、4年ぶり改め、1年半ぶりの渋谷でした。
とはいえ、この時も、渋谷駅周辺の喧騒とは無縁の静かで佳き渋谷散歩。
冒頭に書いた「コロナ以後、初の渋谷」は間違えでした。

2022年5月22日 国立代々木競技場 第一体育館

さっきから渋谷駅周辺の喧騒云々と書いていますが、私、人混みがとても苦手で、いや苦手というよりも嫌いで、ある時期から渋谷駅周辺(というか主にハチ公口、スクランブル交差点~センター街エリア。それ以外の場所でも人がたくさんいる場所)が嫌いになってしまい、なるべく避けるようにしています。
山手線ホームの人混み具合も、苦手過ぎて、仕方なく渋谷に行く場合でも100%車を利用しています。
「仕方なく渋谷に行く」と書きましたが、渋谷La.mamaが活動拠点だった時期があり、自分のLIVEの時以外にもLa.mama社長主催のPANTAさん達との懇談会的な焼き肉会的な会合がたまに催され、近年、何かと渋谷に行く機会は多かったのです。

そんな時にも車で行き、なるべく静かなエリアに車を止めています。


渋谷は、父の実家がある目黒からほど近い事もあり、子供の頃から何かと馴染みのある場所。
小学生時代から1人でプラネタリウムに行ったり、映画を観たりしていた場所。
中学生時代も、東急名画座へと当時300円の映画を観に出かけていました。
その後も、何かと渋谷に行く機会は多く、特に音楽鑑賞及び演奏活動、映画鑑賞関係であちこち。

2009年8月9日 渋谷La.mama での私

決して嫌いな場所ではなく、エリアによってはむしろ好きなエリアも多くありました。
思い出もたくさんあります。

それが今や、出来る事なら行きたくない場所になってしまったのです。

サッカーで勝つと大騒ぎする群衆とか、ハロウィンに集まる人々とか、たまらなく苦手。
そんな特別な時だけじゃなくて、ふだんからたむろしたり、うろついたりしている方々も苦手。
「路上飲み」とか言って、路上で飲んで騒いで散らかしまくっている人間とか近寄りたくもない。
なんでみんな渋谷に集まってくるわけ?

てな気持ちです。

今、放送中のアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」では、渋谷ハロウィンに集まった人々皆殺し、街壊滅的な状況になっています。

渋谷で真面目に働いている人々や、渋谷を良くしようと頑張っている人々や、無邪気に楽しんでいる人々には、本当に本当に申し訳ないのだけど、心のどこかで「実際にこうなってしまえばいいのに」と思っている私がいます。
(作者もそういう気持ちがあるのでは?と勘ぐってしまいます)

それぐらい私は今の渋谷が嫌い。



久しぶりの発熱(とクラブワールドカップのこと)

2023年も最終局面に入っている今日この頃ですが、軽く熱を出して少しだけ休養モードの私。

熱と言っても37度少々というレベルで、特に風邪的症状もないので、コロナでもインフルでもないと思います。で、首というか耳の下あたりのリンパ節が腫れていて、その周囲がかなり痛い。ご飯も食べづらいほどに。
なので、その辺から来ている熱でしょう。という自己診断。
熱は大したことないけど、全身の倦怠感はあるし、食欲はないし、という状況でもあり、これ以上悪化させないために大掃除を断念してのんびり過ごしています。

では、なぜそういう事になったのかと言うと、思い当たる事がひとつあります。
それは、サッカー!

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2023年10月期に観ていたTVドラマ

前期(2023年7月-9月)は、観ていたドラマが多すぎて多少、いやかなりしんどかった。
「2023年7月期に観ていたTVドラマ」参照)

その反動もあって、今期(10月-12月)観ていたドラマは(朝ドラと大河を除いて)2本!
しかし、アニメが多かったので、結局連続物に縛られる時間はあまり変わっていないかも。
ただアニメは30分弱という拘束時間の短さがなかなかに心地よく、あまり「観なければ!」と追い立てられる事もなく、心の負担も少なめ。
って、負担になるなら観なければ良いのに、観たいのだから仕方ない。

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「青梅 アトリエよぎ」のこと

先日(12月17日)の、青梅 アトリエよぎでの「どるたんパブタイムVol.1」をもって、2023年のどるたん演奏活動は(たぶん)すべて終了。

アトリエよぎでのパブタイムを終えて、もう3日経つわけですが未だにポワンとした余韻を引きずっています。3日もポワンとしていられる生活が出来ている事の幸せをかみしめつつ。

そして、この幸せ感についても、ポワンとした頭で考えていました。

まず、アトリエよぎの空間、そして集う人々が本当に素敵。
集う人々いうかイコールそれは店主夫妻(樋詰司&薫)の人柄。

昨日、書いたブログはライヴの報告だったのだけど、もう1つ書きたいと思っていたことがあるのです。


「どるたんパブタイムVol.1」は、15時スタートだったのだけど、12時という早い時間に入って、サウンドチェック。と言ってもお店に入った時には、すでに、私の機材を接続するだけでOK状態にセッティングされている。

あとは軽いリハ(というかつかさと2人で無観客セッション的な)をして遊ぶだけ。ありがたや。

私のヴィンテージ(じゃなくてただ古いだけの)Takamineと、つかさのヴィンテージGibson J-45(DONOVANの直筆サイン入り!!!)

そして頃合いを見計らって、昼食。
すると出てきたのがこれです!

スタッフ含めて3人分のオムライスにケチャップで「祝」「どるたん」「パブVol.1」って書いてあるの。
「わぁ~歓迎されてるんだなぁ」という喜びがじんわりと湧き上がってモチベーションアップ。そしてもちろん美味しい!お豆のスープも絶品でした。

食べ終わるとスッと出てきたコーヒーとスイーツ。

「このカップ、どるたんっぽいでしょ?」と。
確かに、私の中からあふれ出てしまうヨーロッパの王侯貴族的な気品に通じるものがあります(笑)

はじまる前から既にドーパミン的な何かが湧いてくるわけです。
写真撮り忘れたけど、この日は、つかさと薫2人そろって「時計仕掛けのオレンジ」Tシャツでお出迎え。こういう所も高まるポイント。(前回は偶然にも、私が「2001年」で薫が「シャイニング」Tというキューブリックつながりでした)

機材のセッティングにしたって、お料理にしたって、時間のやりくり大変な中やってくれているのがわかっているので、ありがたみも大きく、もっと言ってしまえば、つかさのバンド四人いるのライヴ翌日、しかも前後にも色々詰まっている年末進行の中「パブタイムVol.1」を組み込んでくれた事も本当に感謝しかありません。

他にも2階には、演者がゆっくり休める楽屋的スペースを用意してくれていたり、至れり尽くせりの環境。

さらに、こういったおもてなしの心的な面だけじゃなくて、お店自体がドーパミン溢れそうな物であふれた空間なのです。

ペコちゃんポコちゃんコレクションのコーナーは薫の趣味?

こちらのウルトラ怪獣系はつかさのコーナー?
M1号やダダ、ラゴンが何体もあるあたり、人型のモンスターに惹かれる傾向あり??
特にM1号が目に付くのが面白い。

こういうディスプレイを見ているだけでもなんだか幸せ。

機材面でも、最近つい買ってしまったという6弦ベースがあったり、DJ機材一式揃っていたり。

今後の「どるたんパブタイムVol.2」以後で色々やりたくなってしまいます。

つかさと一緒に「ウルトラ怪獣を語る会」とか。
となると、ゲストにウルトラ怪獣博士的な山崎怠雅くんも呼んじゃって、音楽家3人揃って誰も演奏しないでただ語るだけの回(笑)

とかね、既に妄想膨らんでいますので、Vol.2以後、本当に楽しみにしていて欲しいのです。
毎回来ても、毎回違う楽しみがあると思います。


本当にこれからが楽しみで仕方ありません。
樋詰司と薫が創り出したアトリエよぎという空間で、生み出される幸せ感に包まれに来て下さい。
何日もポワンとしたままになっても責任は取りません(笑)



青梅アトリエよぎ「どるたんパブタイム Vol.1」報告

一昨日(12月17日)の事になりますが、青梅アトリエよぎでの「どるたんパブタイム Vol.1」盛況のうちに終了いたしました。

アトリエよぎでは、半年前の6月に、どるしゃあLIVEをやる予定でしたが、都合により、急遽どるたんソロLIVEになり(過去ブログ「青梅アトリエよぎ どるたんソロLIVE報告」参照)、その時の感触から、どるたんソロで色々やるのも面白いかも、という私の気持ちとお店の気持ちが一致して、今後「パブタイム」という形でやらせてもらう事になりました。

その第1回目が、12月17日に開催されたというわけです。

ソロと言っても、アトリエよぎに行けば、ひづめ☆つかさがいるわけで、当然のようにセッションもあったり、2回目以降は、基本はソロだけど、たまにゲストを迎えてのセッションやDJやトークもやろうかな、などと色々考えています。お楽しみに!

さて、「どるたんパブタイムVol.1」は、あまりセットリストなど考えずに、流れに任せて色々と歌ったり話したり。詳しいセトリは省きますが、大体の流れとしては、まず、どるたんソロで「Do They Know It’s Christmas」を皮切りに、洋楽の日本語カヴァーを少々、David Bowie曲を少々。

その後、つかさとのセッションでBob Dylan特集やRCサクセション曲などを。

さらに、某バンドのスタジオリハを終えたしゃあみんがお客様として来場。もちろんステージに引っ張り出されたわけですが、この日は、チェロを持っていない。
そこで持参のベースを使い、どるしゃあ『異郷の詩』曲を、ギター&ベースというスタイルでは初披露。初披露というか、演奏したのも初めて。

その後も、つかさのギターを借りて、ギター2本でのどるしゃあ曲、初演奏、初披露。

そんな激レアな突発的どるしゃあLIVEとなりました。
ふだんのどるしゃあを知っている人にとっては、なかなかに貴重なLIVEだったかも。

休憩をはさみながら、3時間超の演奏となりました。
やっていても楽しかったし、たぶんお客様も楽しめたのではないでしょうか?

あ、そうそう、終演後の打ち上げもアトリエよぎで、お客様の参加もOK!
この日は、海鮮たっぷり鍋や、色々なおつまみ、お料理、おいしいお酒(私は運転があるのでお茶)を味わいながら、お客様と出演者一緒に、楽しい語らいの時間となりました。

Vol.2以降も何が起きるか、何が飛び出すか分からないので、油断禁物ですぞ。

スケジュールは決まり次第発表するので、次回以降、ぜひ一緒に楽しみましょう!

2023年12月前半に観た映画

さて12月も半分が終わりました。2023年の「観た映画」も、あと1回!
規則正しく何かをこなす事が苦手な私なのですが、この「観た映画」は、毎回楽しく更新出来ていて、ちょっと驚いています。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年12月前半に観た映画

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12月17日は、青梅アトリエよぎ へ!

ここのところ、映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』に関するブログばかり書いていましたが、そろそろ本業に戻らねば!

という事で、告知です。
今度の日曜日!
12月17日、青梅アトリエよぎ にて、どるたんのソロLIVEです。

青梅 アトリエよぎ

「どるたんパブタイムVol.1」

14:00開場 15:00開演
LIVEチャージは無料(投げ銭制になります)
ドリンク、フードなどご注文ください。

アトリエよぎ
東京都青梅市住江町53
yogimogi252@gmail.com


ちょうど半年前、6月に青梅アトリエよぎではじめてのソロLIVEをやりまして。
(過去ブログ「青梅アトリエよぎ どるたんソロLIVE報告」参照)

その時の盛り上がり&楽しさが忘れられずに、またやりたいと思っていたのですが、半年たってやっと2度目のソロLIVEが実現いたします。
アトリエよぎは、人気店なので実力派のミュージシャン、音楽家がたくさん出ていて、なかなか順番が回ってこないのよ。

そして、なんと!
今回「パブタイムVol.1」と銘打たれているように、たぶん、いや、絶対Vol.2が開催されます。
日曜日の午後という、私にうってつけの時間に、また開催されるはず。
今回来られない方は、次回を楽しみにしていてOK!
しかし、セトリが変わったりゲストが来たりと、毎回かなり違ったものになりそうです。
どんどんディープな世界へと誘うつもりなので、毎回参加がベター。
年末のあわただしい時期ですが、どうにか予定をやりくりして、ぜひとも参加してください。

日曜日の午後、リラックスした時間をどるたんと一緒に楽しみましょう。

なんて、言ってみたけど、知っている方は知っているように、私の曲って、リラックスして楽しむどころか、聴き手に緊張をしいるような曲や暗い気持ちにさせてしまうような曲ばかりなのですよね・・・

↑ こんなのとか。

前回のアトリエよぎでやったのは、こんなのとか ↓

まあでも、前回のアトリエよぎでは、カヴァー曲も色々やったしぃ

終演後にも、マスター(樋詰司)と一緒に、昭和歌謡をあれこれセッションしたりと、オリジナル曲以外は楽しい時間を過ごせたはず。
過ごせましたよね?

カヴァーのレパートリーは半端なく広いので、何が飛び出すかもお楽しみ。
例えばPink Floyd

例えばArlo Guthrie

例えばBoomtown Rats

KANも

The Bee GeesやCat Stevensも

ちょっとしつこすぎですね。

まあ、とにかく何が飛び出すかは、その時の気分、そして参加者のムード次第なので、本当に毎回違って、毎回いいライヴになるはず!

日曜日は、青梅アトリエよぎでお会いしましょう。
よろしくお願いいたします。

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいてしまった事

先に断っておきますが、これから書く内容は映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の感想でも批評でもなんでもなくて、超個人的な気づきです。映画の内容とは全く関係ありません。ごめんなさい。

映画の感想的なものはブログ3本に分けて書いたので、以下のリンクからどうぞ。
(その3)は、ほぼ思い出話だけど。

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)
PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)


さて、では、何に気づいてしまったのかというと、大林宣彦作品に対する私の思いです。

初期の商業映画作品に対しては「なんとなく好きかも、でもちょっと苦手かも」みたいな、ちょっと「好き」寄りな漠然とした思いでいたのですが、徐々に苦手が大きくなっていきました。

決定的に、これはちょっと無理、と感じてしまったのは、AKB48の楽曲「So Long!」のMVでした。

AKB48 – So Long!

これは、通常の楽曲サイズのMVですが、「So long ! The Movie」と題された1時間強の劇映画的作品があって「So long ! 」のCDにBonus DVDとして収録されていました。

これがまた、劇作品としても苦手だし、表現手法が本当に個人的に苦手でした。

これまでの大林作品で知っていた事とはいえ、合成の安っぽさ(わざとだと思うのだけど、その後の作品で更にひどくなっていったような気がする)は、目を背けたくなるほど。
狙ってやっているのだとしたら、その狙いは私には当たらなかった。
正直どこを狙っているのかも分からない。

他にどうしても受け付けられない事は、画面に出てくる文字の字体や色、表示されるタイミングや場所、すべてに嫌悪感を覚えるのです。
これはもう、センス的な物なのでどうしようもない。

なんとなく、伝えたい事はわかるのだけど、それが心に届く以前にどんどん嫌悪感の方が大きくなっていくのです。

ほかの作品もそう。
生と死であるとか、現在-過去-未来であるとか、反戦的なものとか、色々な思いがあって、それを物語に託しているのだろうな、という事もなんとなくわかるんだけど、見た目の苦手意識の方が大きい。

その苦手意識をはっきりと気づかせてくれたのが「So long ! The Movie」だったのだけど、それでもまだ初期の作品には、「なんとなく好きかも」という意識がありました。

それは何と言っても『時をかける少女』の存在が大きかったのだと思います。

当時の原田知世に関しては、特に好きなタイプの女の子ではなく、そこにそそられる事はなかったのだけれども、楽曲としての「時をかける少女」は大好きで、それを歌う原田知世の歌声にはとてもそそられていました。
シングル盤も買いました。

だから映画も「なんとなく好き」と思い込んでいたのだけど、作品として観たら特に好きなわけではなく、それどころか、苦手意識をはっきりと意識した目で見たら、苦手な所だらけです。

とにかくこの人の手法、美意識的なものが私は苦手。
私の感覚とは相容れないものがある。

この映画をなんとなく好きと感じていたのは、映画が好きなのではなくて、楽曲と歌声が好きだったという事。ほかにも、原作が筒井康隆である事、尾道の風景が素敵な事、などがプラスに働いた要因でしょう。

結論としては、大林宣彦のセンスは苦手。


それをなぜ、映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいたのかというと、別に映画の中で大林宣彦批判があるわけでも何でもないんだけど、大林作品を好きな人と好きじゃない人がいて、それでは私はどうなの?と改めて考えてみたからです。


こういう事を書くと「大林宣彦の良さが分からないバカ」だと思われるかも知れないけど、「良い」「悪い」の話はしていないので、そこは、はき違えないようお願いします。