Category Archive : MUSIC

20230709 所沢ミューズ 東京ムジーク・フロー演奏会

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2023年7月9日 埼玉県 所沢市民文化センター ミューズ アークホール
 東京ムジーク・フロー第58回演奏会

この日、午前中に所沢で用事をすませ、午後はフリー。
なんとなく覗いたWEBサイトでこの演奏会を知り、たまたま観る事が出来ました。

この演奏会、入場無料、アマチュアのオーケストラという事で、正直あまり期待もせずに入場したのですが、なかなかどうして、しっかりと楽しめました。

ただ、オープニング曲(プログラムによるとF.A.ボアエルデューの「バグダッドの太守」序曲)の導入部。とてもゆっくり、とても力弱く、そしてなんとなく不揃いな感じで始まったので「これはちょっとまずいかも」と一瞬感じてしまったのですが、徐々に良い感じに。その後は、安心して、楽しんで聴く事が出来ました。

フルートの方は、プログラム記載のC.ライネッケ フルート協奏曲ニ長調 作品283演奏後に、アンコール的な形でソロの演目も2曲演奏していたような記憶。
すごく楽しそうな演奏で好感が持てました。

メインのベートーヴェン「英雄」は、もうちょっと迫力(というか熱量的なもの)が欲しいと思うような場面もあったけど、全体的に気持ちよく聴かせていただきました。

これだけの演奏を無料で聴く事が出来るなんて有難すぎます。ありがとうございました。


演奏会が終わって外に出ると、陽も傾き始める頃。
ミューズ周辺(航空公園のはじっこ)を少し散歩してから、駐車場へ。

この日は、お昼ごろものすごく暑かったのですが、公園を歩くと、とても気持ちの良い、涼しい風を感じる事が出来ました。

さすがに日暮れ時も近くなると過ごしやすい気温になるものだ、と、その時は思ったのですが・・・
自宅駐車場に到着、車を降りると、すっかり日は暮れているのに、ものすごく暑いじゃん!!

あの気持ちの良い、涼しい風は、公園の樹木があってこその涼しさなのだと思い知りました。
そして、神宮外苑の再開発などに思いを馳せるのでした。
樹を切るのやめてくれ!と。
反対する側は(というかTVの街頭インタビューなどで聞こえてくるのは)、景観とか、思い出とか、そういう情緒的な話が多いのだけど、問題はそれだけじゃないよね。
開発する側は、他の所に植えるから大丈夫的な詭弁をするのだけれど、切った所にビルを建てたら、夏でも冬でも大量のエアコンをフル稼働するわけでしょ?
それだけでも周辺温度上昇しますよね?
新しく樹を植えても全く大丈夫じゃないと思うのだが。



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大好きなヒット曲(4)

私を形成しているもの

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。

その他の私を形成しているものたち
私を形成しているもの 年譜(INDEX)


1968

シルヴィ・ヴァルタンの「アイドルを探せ」(1963)

Sylvie Vartan - La plus belle pour aller danser
Sylvie Vartan – La plus belle pour aller danser

ものすごく久しぶりに「アコースティック音楽嗜好」を更新いたします。
と同時に、この曲は「私を形成するもの」音楽部門としても取り上げたいと思います。

今年、2024年にはじめて聴いたレコードがこのシングル盤、シルヴィ・ヴァルタンの「アイドルを探せ」で、その事はTwitter(X)などに投稿したのですが、もう少し語りたい事があったので、「アコースティック音楽嗜好」-大好きなヒット曲-の一稿としてブログを書いてみます。

この曲が世に出たのは、1963年。映画『アイドルを探せ』の中でシルヴィ・ヴァルタンが歌った曲として(らしい)。
(らしい)と書いたのは、1963年といえば、私が2歳の時の事で、映画『アイドルを探せ』も、今日に至るまで観ていないから。

この曲を知ったきっかけは、詳しくは覚えていないのだけど、小学校低学年の頃に、何かのテレビ番組で誰かが日本語で歌っていたのを聴いた憶えが・・・という感じ。
「何か」とか「誰か」とか全く心もとない記憶ですが。
(とりあえず上記初体験の年は大体という事で1968としておきました)

ただこのメロディと、間奏のストリングスが強烈に印象に残っていて、のちに何かのきっかけ(たぶんラジオ番組)で、シルヴィ・ヴァルタンの曲だと知り、さらに何年も経ってから、10代後半の頃にシルヴィ・ヴァルタンのベスト盤レコードを中古で買い、やっとしっかりと聴く事が出来たという流れ。
(さらに何年も経ってから中古シングル盤を買いました)

とにかく幼い頃から心の中に流れ続けていたのです、間奏のストリングスが。

そういった経緯もあり、耳にするとたまらない郷愁のようなものがわきあがってきて琴線を刺激する曲。特別な思い入れがある曲。

ただ、この曲を「アコースティック音楽嗜好」で取り上げるのは、若干違うような気もしています。
もちろんストリングス他、この曲で使われている多くの楽器はアコースティック楽器なので大きな意味では問題ないのだけど、私なりの「アコースティック音楽嗜好」の定義は、どちらかといえばアコースティック・ギター系の音楽。
この時代のポップスを取り上げるとなると、ちょっと話が違ってくるような気がします。

そこで!
というわけではないのだけど、それはそれとして。
実は1990年代にシルヴィ・ヴァルタンが自身の曲(やその他ヒット曲)をアコースティックでカヴァーしたアルバムに、この「アイドルを探せ」が入っています。

このヴァージョンが、実に私なりの「アコースティック音楽嗜好」にピッタリ。
こういう音こそが私の「アコースティック音楽嗜好」。
イントロのアルペジオから歌に入る流れ、歌のバックに自然に入ってくるようなストリングス、たまりません。
ぜひ、こちらも聴いてほしい。

「では聴いてください、シルヴィ・ヴァルタン「アイドルを探せ」90年代アコースティックヴァージョン!」

60年代に大ヒットしたヴァージョンは今も変わらずに特別な曲でありつづけているし、思い入れの大きさは圧倒的なのだけど、この90年代アコースティックヴァージョンも実に素晴らしい!私のツボを的確に突いてくる曲だと感じています。

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青梅宿アートフェスティバル2023

昨日(11月19日)は、青梅宿アートフェスティバル2023へ

今年は、出演ではなく、純粋にフェスを楽しみに。
タイムテーブルを確認して「四人いる」と「エデン」がいい感じで観られそうなので、午後からブラリと。
空は晴れ渡り、正面に富士山を見ながら、実に気持ちよく車を走らせる。

「四人いる」に間に合うように出たつもりだったのだけど、若干道が混んでいた&駐車場の空きがなくて、演奏開始に間に合いませんでした。

匠軒先ステージで演奏準備中の「四人いる」を左に見ながら車で通り過ぎ、さらに数分後、演奏中の「四人いる」を右に見ながら車で通り過ぎる。(笑)

まあ、なんとか某所に車を置き、速足で匠軒先ステージへ。
演奏開始に間に合わなかったのは残念だけど、4曲ぐらい聴けたので、まあまあ満足。


おなじみ「御岳杣唄」では、観客のみなさんがバンドそっちのけで、踊っているご婦人方を見ている様子が面白かった。

四人いるが終わると、やはり四人いるを観ていたカナエちゃんが声をかけてくれて、一緒に三丁目の夕日ステージへ移動。
最前列で一緒に「エデン」を観ました。

エデンは、志多恵子さんとWatanabe Norikoさんのアコースティックユニット。

オリジナル曲にまじえて、フェスらしく一見さんサービス用カヴァーも2曲。
ホリーズの「バス・ストップ」と、ピーター&ゴードンの「愛なき世界」、選曲最高!

ギター、ヴォーカルの恵子さんと、カホン、コーラスのNorikoさんの息がぴったり合っていて、思わずカナエちゃんと「完璧だね~」と感想をもらす。
2人の楽器の腕はもちろん、さらにコーラスがとても美しくて、聴き惚れました。

演奏終了後にエデンのお2人と少しお話をさせてもらったのだけど、何か一緒に出来るといいなぁ

この日は、夕方から用事があったので、エデン終了後にそそくさと青梅を後にし、フェス全体を楽しむ事は出来ませんでしたが、それでも、車に戻るまでの間、街のあちこちから色々な演奏が聴こえてきて、すごく良い雰囲気。

まあ、仲間内の発表会的な演奏も多いようですが、そんな中「四人いる」や「エデン」のような、「本物」を観られるのがこのフェスのすごい所。

短い時間でしたが堪能いたしました。


メロディ・フェア/若葉のころ

先日(11月5日)のどるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演では、精神的に得るものがいっぱいあったと感じています。

現在62歳の私ですが、まだまだ浮かんでくるアイディアや曲想、やりたい表現など色々あって、毎回LIVEのたびに、何かしら掴んでいる感覚があります。要するに充実した表現活動が出来ているという事、ですね。

さらに!
この前のGoodstock Tokyoでは、物質的(かつ精神的)にも得たもの、掴んだもの(というか手に入れたもの)がありました。

それが、これ!

「小さな恋のメロディ」

「小さな恋のメロディ」のシングル盤です。
A面が「メロディ・フェア」B面が「若葉のころ」。

実は、Goodstock Tokyoでは、レコードを超高級オーディオで聴く催しがあったり、中古レコード販売コーナーがあったりと、密かに(?)レコードに力を入れているのです。
(最近はあまりレコードって言わないのかな?)

何気なく、中古シングル盤の棚を見たら、これが最前面に置かれていたので、すぐに手に取り購入決定。

以前、このブログの「私を形成しているもの」というカテゴリーで、映画『小さな恋のメロディ』を取り上げました。本当に好きなんですよね。この映画、そして音楽。

その時に書きましたが、この映画のサントラ盤LPは、持っていました。もちろん、この2曲も収録されています。
さらに言えば、このシングルに収められている「メロディ・フェア」も「若葉のころ」も、手持ちのビー・ジーズのCDに入っています。

でも、このシングルを見たら買わずにはいられませんでした。
シングルで聴くのがまたいいんですよ。

LPレコードを贅沢に買えるようになった頃には、あまりシングル盤を聴かなくなり、知り合いにあげてしまったりなんだりと、手持ちのシングル盤はかなり散逸してしまったのですが、なんとなく最近、またシングル盤が好きになっています。

ほんの数分で終わってしまう贅沢な時間。
かみしめながら何度か聴きました。
心の中に染みついている音楽ですが、何かまたありがたい気持ちで。

しかし、このシングル盤の何がすごいって、ジャケット表面のどこにもビー・ジーズの表記がないのです。すごくないですか?

当時、映画のファンが、トレーシー・ハイドのファンが、マーク・レスターのファンが、買い求めていたのでしょう。演奏している人が誰かなんてことは、二の次で。

「小さな恋のメロディ」シングル盤ジャケット裏面

ジャケット裏面には、しっかりと、ザ・ビー・ジーズの表記がありますが、これビニール袋から出してひっくり返さない限り見る事が出来ません。(盤を挟むように入れてあれば、ビニール袋から出さなくても見られる)

さっきまでまた聴いていたのですが、買ったレコードの盤面、傷もなくすごくきれいで、再生しても全くノイズなし。最高のコンディションでした。

本当に良い物を売っていただきました。
ありがとう前の持ち主。
ありがとうGoodstock Tokyo。


ところで、どるたんとしゃあみんは、聴いてきた音楽、思い入れの深い音楽に、あまり共通点がないのですが、この「メロディ・フェア」は、2人それぞれに思い入れの深い音楽。

私が、このレコードを500円で購入したと知るや、しゃあみんが「私は700円で買いますよ!」と、金に物を言わせて横取りしようとした事を付け加えておきます。


Susanna Hoffs と声が好きな女性ヴォーカル

最近、Susanna Hoffsの音源をよく聴いている。
CDやサブスク配信だけではなく、YouTubeでThe Bangles時代~最近のLIVE音源まで。

以前、このブログでThe Banglesのヒット曲「Eternal Flame」の事を取り上げた事があります。

その時にも少し書きましたが、The Banglesはデビュー時から好きで、初期の2枚のアルバムは、日本盤LPレコードで買って聴いていました。
その後、あまり聴かなくなっていたのだけど、ここ数年、妙に好き度がアップして色々な音源を聴きまくっています。
そこで、気がついたのは、私はSusanna Hoffsの声(と歌い方)が大好きなのだという事。(今更!?)

The Bangles時代の少し幼さが残るような声と歌い方も好き。

最近のしっとりした声と歌い方も好き。

もちろん今年出たカヴァーアルバム『The Deep End』もヘヴィロテ中。

カヴァーアルバムは世界的に流行っているようで、日本でも色々な人がカヴァーアルバムを出しているけど、正直退屈な物も多い。そんな中、この人のカヴァーは、The Bangles時代にヒットさせたS&Gの「冬の散歩道」をはじめとして、どれも素敵。曲に対する深い敬意と愛情を感じるのです。

今回の『The Deep End』は、ソロ名義だけど、Matthew Sweet and Susanna Hoffs 名義でも、3枚カヴァー・アルバムを出していて、そこで取り上げられている曲たちも一々ツボなので、こちらも一時本当にヘヴィロテしていたものです。

ここに来て、またSusanna Hoffsを聴きまくっているのは、季節感もあるのかも知れません。はっきりとした理由があるわけではないのだけど、なぜか聴きたくなってしまう。
そして、私は、Susanna Hoffsの声(と歌い方)が大好きなのだ、と認識したのでした。今更。


と同時に、少し前にTwitter(現X)で、#声の好きなアーティスト10人あげるとその人の世界が分かるというハッシュタグに反応し「洋楽男性編」として、10人の男性アーティストをTweet(POST)した事を思い出しました。

その時は、割と簡単に10人選出して、「洋楽男性編」とはしたものの、「洋楽女性編」や「邦楽編」は、特にやるつもりはありませんでした。聴いている絶対量では、洋楽男性が圧倒的に多いので。

が、「Susanna Hoffsの声が好き」と認識した私は、がぜん「これは洋楽女性編もやらねば!」と思い立ってしまったのです。

すると、これがものすごく大変でした。
洋楽男性に対して、聴いている量的に少ないはずの女性の方が、どういうわけか「好きな声」が次から次と浮かんでくるのです。

そしてひねり出したのが、この10人

Susanna Hoffs
Dagmar Krause
Ewa Demarczyk
Maggie Reilly
Suzanne Vega
Lisa Loeb
Deborah Harry
Belinda Carlisle
Rickie Lee Jones
Kate Bush

この10人には、まったく異論はないのだけど、選べなかった人たちのなんと多いことか!

例えば「Lovin’ You」のMinnie Riperton

この人なんて、まさに声が好きな女性ヴォーカルなのですが、なんというか「思い入れ度」の差で10人に入らなかった感じ。「これって純粋に「声が好き」ランクじゃないじゃん!」と自分に突っ込みを入れたくなります。

「Calling You」のHolly Coleもいいですよね。

この人を入れなかったのは、「声が好き」というよりも、演奏やムードなど総合点として好きなのでは?と自分に言い聞かせたから。

Maddy Prior とか Mary Black あたりも入れなくてはいけないアーティストだと思うのですが、特に声で選ぶとMary Blackの「No Frontiers」なんて大好きなのですが・・・なんで10人から外したのか、もはやよく分かりません。

Sally OldfieldもAnne Briggsも

Sylvie VartanもOlivia Newton JohnもMary Hopkinも

「声が好き」な女性ヴォーカルのなんと多いことでしょう。
そういうわけで、私の10人は悩みに悩みぬいた結果「声が好きで思いれ度の大きい女性アーティスト10選」という感じでとりあえずは落ち着いたのでした。

レコードを聴きながら

昨日から今日にかけて、なんとなくアナログ盤を集中的に聴きまくっていました。

最近はPCの前にいる事が多いので、音楽を聴くのはデスクトップ環境で、CDをリッピングしたものを聴くか、サブスク配信のものを聴くか……はっきり言って音楽を聴くというよりも、音楽を流しているという感じです。
そんな環境でも一応しっかりと音楽に向き合おうとする事もあるのだけど、どこか集中していない自分がいます。

で、たまにPCの前を離れて、アナログ盤を聴くと、しっかりとその音楽の世界に入り込むことが出来る。それだけではなくて、流れてくる音楽と共に色々な思いが浮かんだり、余計な事を考えたり、そういう時間がとても幸せ。

回転するレコード盤や、ジャケットを眺めながら流れる音に耳を傾けるという時間は、視覚的にも、聴覚的にも満たされるし、そこにおいしい紅茶やコーヒーがあれば、味覚も嗅覚も幸せ。

そんな、なんとも贅沢な時間を過ごしていました。
安上がりなのに贅沢。

そして、そんな時、感覚的に一気に過去に引き戻されて泣きそうになった。そんな瞬間があったので、ここに書き記しておこうと思います。

それは、昨日、ビートルズ関連のレコードを次から次へと色々と聴いていた時に起きた出来事。

『MAGICAL MYSTERY TOUR』というアルバム(LPレコード)。
これは中学生の時に、はじめてレコード屋さんで自分で買ったビートルズのアルバム。
2曲目に収められた「The Fool on the Hill」
この曲は、ビートルズの中で1,2を争う程大好きな曲。
当時の(今も)自分の心境、心情に寄り添ってくれるような歌詞に落涙した事は、1度や2度ではありません。

で、そんなアルバムのそんな曲を聴きながら、高校1年生の時のある瞬間が蘇ってきたのです。

それは、自分の部屋にはじめて、コンポーネントステレオがやってきた日。
プレーヤーは、テクニクスSL-1300、アンプはパイオニアSA-8800、スピーカーは・・・みたいな感じで揃えた、まあそれなりにいい感じのオーディオセット。

真ん中のラックにアンプ、チューナー、カセットデッキが収まり、一番上には、プレーヤーが置かれ、その左右にスピーカー。
狭い部屋になんとか収まったそのステレオで当時持っていた数少ないレコードの中から、初めにかけたのが『MAGICAL MYSTERY TOUR』。
1曲目の「MAGICAL MYSTERY TOUR」が流れた時から、その迫力に「うおっ!」とのけぞるように感動していたのですが、もっと大きな感動を覚えたのが、2曲目の「The Fool on the Hill」。

狭い部屋、ステレオの真正面、近距離で床に座る。
正面にはコンポが収められたオーディオラック、その左右にスピーカー。
スピーカーの左右何もない空間(いや左にベッド、右に本棚がある空間)にまで、ピアノやギター、リコーダーの印象的な音色が広がる。
そして、真ん中のオーディオラックの場所から、ポールの歌声が聴こえてきた。

「そこ音が出る場所じゃないじゃん!?」

驚きのあまり、オーディオラックに片耳を近づけてみたりなんだり、そこにポールが実際に存在するかのような、なんとも不思議な実像を感じたのです。虚像だけど。

(余談ですが、その瞬間から、自分の中で、オーディオ装置に求める物の優先度が、音色や迫力よりも音場の再現性になったように思う)

それまでモノーラルの卓上プレーヤーでレコードを聴いていた私には、その感覚がすごく不思議かつ感動的で忘れられない瞬間、忘れらない時間だったのです。
その時の感覚が、昨日蘇ってきました。

今は、当時よりは若干広い部屋で、真ん中にちょっと大きめのTVがあり、TV下のラックにコンポが収まり、その左右にスピーカーという環境で聴いているのですが、当時と同じように床に座り近距離でのリスニング。

すると、「The Fool on the Hill」で左右に広がる楽器の音、真ん中のTVの画面の、そのまた真ん中から聴こえてくるポールの歌声。

「ああ、この感じ」

一瞬にして、高校1年生の時のあの時、あの部屋、あの音の感覚が蘇ったのです。


この人生において色々な物を手に入れたり、手放したりしてきたけれど、このレコードを手放さなかった自分に感謝。

マーチが好き過ぎる

9月2日
上野の東京文化会館大ホールで開催された、陸上自衛隊東部方面音楽隊 第80回定期演奏会に行ってきました。


少し前に観た映画『異動辞令は音楽隊!』(警察音楽隊の話)の感想にも書いたのですが、私、警察や自衛隊の音楽隊が大好きです。
というか、吹奏楽、特にマーチが大好きで、大阪桐蔭や京都橘高校吹奏楽部の動画もふだんからよく見ています。

実は、今年のお正月に「マーチが好き過ぎる」というテーマでブログを書きかけていました。
きっかけは、NHK FMの番組『クラシックの迷宮』で「日本の“マーチ”で新年を祝う」というテーマの特集を聴いた事。

その前にも、2020年に「ホルンの音が好き過ぎる」というブログ記事を書いた時に、続編的に「マーチが好き過ぎる」ブログを書こうとしていました。

2度とも、書きたい事が多すぎて挫折したのですが……下書きは残っています。

今年のお正月に書きかけた下書きを少し引用すると、

1月7日放送のNHK FM『クラシックの迷宮』
「日本の“マーチ”で新年を祝う」というテーマでした。

「三百六十五歩のマーチ(カラオケ)」で始まり、水前寺清子の歌う「三百六十五歩のマーチ」で、終わるという、おおよそ「クラシック」の名を冠した番組らしくない(けど素晴らしい)選曲。
2曲目にかかったのが、宮川泰作曲「ゲバゲバ90分!」テーマ
本当に胸躍る素晴らしい選曲。
さらには「リボンのマーチ(「リポンの騎士」エンディングテーマ)」がかかり、「ビックX」の主題歌がかかる。

子供時代に胸躍らせた曲の数々。

と、ここまで書いた後に、子供時代に胸躍らせた曲がアレコレと浮かんできて収拾がつかなくなりました。

例えば、科特隊のテーマも、ウルトラ警備隊のテーマも、大好き過ぎるマーチ曲。
『シン・ゴジラ』で流れた時には、高まりすぎて落涙を禁じえなかった「怪獣大戦争マーチ」。
「サンダーバード・マーチ」に「ガメラ・マーチ」、『仮面の忍者 赤影』の「忍者マーチ」、『マグマ大使』のオープニング曲。
アニメや特撮物のテーマや挿入曲だけでも、枚挙に暇がないのに、スポーツテーマなど、胸躍り心高まる曲のなんと多いことか。

(この陸海空自衛隊の「怪獣大戦争マーチ」最高!)

同世代の方々はきっと、上にあげたような曲を聴けば、心高まること間違いないと思うのですが、「マーチが好き」と公言する人に出会った事はありません。
「ロックが好き」とか「フォークが好き」とか「ジャズが好き」とか「クラシックが好き」とか、そういう人は、たくさんいるけど「マーチが好き」という人は、今までに1人も出会っていないのです。
そんな中ですが、公言します「私、マーチが大好き」、むしろ「マーチが好き過ぎる」のです。
フォークやロックに出会う以前に、しっかりと心の奥に刻まれた音楽の形態、それは、マーチ。
自作曲を宅録する時にも、気づけばドラムの音はマーチ風。

私たちの年代には「マーチが好き」と意識していなくても、上記したような曲たちを聴くと自然と心高まる、そういう人は多いはず。
もしかしたら、もう少し前の世代や後の世代、平成生まれやZ世代などにはない、私たち世代(と言っても1960年前後10年ぐらいの広めの世代)だけの特色かも知れないな、と思います。
子供の頃、自然に耳にした素晴らしいマーチ曲の数々。

私は、細野晴臣(1947年生まれ)のラジオ番組をよく聴くのですが、細野さんは、フレッド・アステアなど1940年代50年代のスクリーン・ミュージックやその時代のポップミュージックが大好きでよく流します。
それらの曲を聴く時、その時代を体験していない私が聴いても、ノスタルジックな気分になり、うっとりします。はっきり言って好きです。
でも、やはり子供時代に聴いた音楽のような、心の高まりまでは感じない。細野さんにとって特別大好きな音楽は、自分にとって特別大好きというほどではないのです。
子供時代に聴き、心に染み込んだ音楽というのは、いくつになっても、いや、むしろ年を重ねれば重ねるほどに、特別な物になっていくような気がしています。私にとってのそれはマーチ。

そんな、マーチ好きの私がかねてから興味を持っていた、自衛隊音楽隊(今回は陸上自衛隊東部方面音楽隊)の定期演奏会に行ってきたというお話。
前置きが長すぎて、ただただ「マーチが好き過ぎる」話で終わってしまいました。

演奏会の事は、改めて書くかも書かないかも。

9月1日~2日の心もよう

9月1日
PANTAの献花式の日。
家庭の事情で参列は諦め、家で過ごす。

相変わらず、PANTAの死は受け止め切れていないのだけど、日々、何かとPANTAの事を考える時間が多くなっている。
献花式に行って、PANTAを通じて知り合った方々に会って、何かしらの言葉を交わしあえば、少しは死を実感として受け止められたのかな、とも考える。

9月2日
上野の東京文化会館大ホールにて、陸上自衛隊東部方面音楽隊 第80回定期演奏会を鑑賞。



演奏会の事はさておき、東京に行って帰ってくるだけで疲れます。
前日、渋谷でのPANTA献花式に行っていたら、この日の演奏会には、行けなかったかも。


陸自と言えば、PANTAさんと2人で行った、りっくんランド!(2018年)とか。
上野に来るのは、PANTAさんと一緒に水上音楽堂に来て以来(2019年)、とか。
ここでもPANTAさんの事を考えている私。
りっくんランドに行った時に、音楽隊が好きという話もしたので、もし、今も元気なら、PANTAさんを誘っていたと思うのだけど、残念ながらそれはかないませんでした。


とりあえず、気持ちをサクっと書きましたが、演奏会の事、上野の事など、気が向いたらもう少ししっかり書きたいと思います。が、書かないかも知れません。

(PANTAに敬称付けたり付けなかったりしているのはなんとなく)