2023年12月前半に観た映画
さて12月も半分が終わりました。2023年の「観た映画」も、あと1回!
規則正しく何かをこなす事が苦手な私なのですが、この「観た映画」は、毎回楽しく更新出来ていて、ちょっと驚いています。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
1日『ウインド・リバー』(Amazon)☆☆☆☆
雪山に囲まれたネイティブアメリカンの居留区で起きたレイプ殺人。MCUファン的には、遺体を見つけたハンターが(ホークアイの)ジェレミー・レナー、FBI捜査官が(ワンダの)エリザベス・オルセンという、それだけで高まるというか、MCU目線で観てしまう映画。それは抜きにしても、2人の活躍には胸躍ります。こういう映画を観るとアメリカが先住民にしてきた事、アメリカに限らずヨーロッパの強国や宗教組織がしてきた事、日本がしてきた事など諸々考えてしまう。
2日『エアポート2021』(Amazon)☆☆☆☆
先月観た『エアポート2018』と同じく、これもまた「勝手にエアポートシリーズ」で原題は「Airliner Sky Battle」。冒頭から米軍空母が映し出されエアポートっぽくない。とはいえ原題の通り「旅客機空中戦」(?)なので本編に戦闘機が登場するわけではない。エアポートが出てくるのは、ごくごく前半、旅客機が離陸するまで、あとは、ほぼほぼ空での出来事。そんなわけないじゃん!という場面や設定もあるにはあるけど、ドラマ的に面白かったのでOK。楽しめました。
3日『福田村事件』(映画館:深谷シネマ)☆☆☆☆☆
この映画が作られる事になったきっかけ~制作にいたる様子など随分と早い時期に知っていて、とても興味深く見守ってきたのだけど、公開後なかなか観に行くタイミングがなく、やっと観る事が出来た。関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺事件をえがいたものだが、この福田村で殺されたのは、朝鮮人ではなく日本人の行商団だったという話。観る前に多少ひっかかっていた気持ちがあったのだけど、映画を観てひっかかりはとれました。見せ方もうまく、言い方に語弊があるかも知れないけどエンタメとしても成り立っているように思う。価値のある映画。
4日『7500』(Amazon)☆☆☆☆
タイトルを観ただけでは全く何の映画か分からない映画だけど、ロサンゼルス発東京行7500便の事。飛行機の中で起きるパニック、ホラー的切り口。この映画の評価は低めで「死んだ者の思念」みたいな物に理解がないと「意味わからない」とか、「つまらない」とか、「最後が納得できない」と思われるのかも。私は面白かったです。
5日『シュシュシュの娘』(Amazon)☆☆☆
映画の内容よりもまず気になったのは、画角が一昔前のTVサイズだった事。今時、このサイズで撮る方が難しいと思うのだけど、何か狙いがあるのだろうか?福田沙紀が主演という事で(他の情報は何も知らずに)、公開時から観たいと思っていた。すると、先日『福田村事件』を観て来たばかりの深谷シネマが出てくるし、関東大震災時の朝鮮人虐殺エピソードが(物語の核として)出てくるし、不思議な繋がりとタイミング。冒頭30分ぐらいはセリフも聞き取りづらくトーンも暗く何が何やら状態で観るのが辛かった。アイディアは面白いし、骨のあるテーマも感じるのだけど、もう少し軽快に見せられなかったかな、と思う。
8日『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(試写会:映画美学校)☆☆☆☆☆
これは文句なしに面白くて、関連ブログを何本も書いてしまったので、ここでは感想は割愛いたします。もう一度書いておくけど「文句なしに面白かった!」
11日『さかなのこ』(Amazon)☆☆☆☆
さかなくんの伝記的な映画なのかな?多くの人は、何か一つの好きな事に対して、度を越えて熱中し追い続ける事が出来ない。だからそういう「好きの度が越えた人」を理解出来ない。『青春ジャック』で描かれている事にも通じるし、私はこういう思いを伝えたくて「孤高の幸福」という歌を書いている。「好きの度が越えた人」は、人の目から見るとなかなかに面白哀しいのだけど、本人は(理解されないつらさはあれど)幸福。
13日『’69 春〜秋 地下広場』(DVD)☆☆☆
書籍「1969新宿西口地下広場」の付録DVDでドキュメンタリー映画『’69 春〜秋 地下広場』を観た(YouTubeでも全編観られるので興味のある方は観てください)。1969年、私は8歳だったけど、新聞や大人向けの雑誌やニュースが好きな子供だったので、時代のうねりみたいな物は感じていて、10代の頃には、この時代に対する憧憬のような物も多少持っていた。なので、もしこの69年に10代後半ぐらいだったら、この場に参加していただろうか?と考えながら見たけど、たぶん答えはNO。イデオロギー以前に人混みや集団というものが当時から苦手です。
14日『聖なる泉の少女』(Amazon)☆☆☆☆
ヨーロッパ(に限らず)の辺境の地や、小さな田舎町で、淡々と暮らす人を描いたような映画が私は好き。そこに何か事件が起きてもいいし、起きなくてもいい。この映画は「ジョージアの神秘的な山村を舞台に、癒やしの泉を守る家族が織り成すドラマ。(映画.comより)」とても静謐な雰囲気を持った映画で、たまに人間模様に心がザワザワしたりもするけど、それがまた良い。好きです。
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