2023年6月後半に観た映画

2023年6月後半に観た映画

2023年、今日で6月が終わり。そして2023年も半分が終わります。毎年言っていますが、本当に早い。年々早くなる。でも、まあこうやって観た映画を挙げてみたり、音楽活動を辿ったりしてみると、日々充実していて、けっこうやる事はやっているし、それなりの成果もあがっていて良い時間を過ごしています。さて、今期は音楽活動一段落中という事もあり、久しぶりに1日1本ペースで映画を観ていました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年6月後半に観た映画
2023年6月後半に観た映画

16日『ゴースト・ライト』(Amazon)☆☆☆☆

『ゴースト・ライト』
『ゴースト・ライト』

『ゴースト/ニューヨークの幻』のデミ・ムーア主演。そしてやはり、幽霊が見えてしまう役。息子を水死させてしまった母、仕事はミステリー作家。心を落ち着かせて執筆が出来るようにと、スコットランドの辺境に家を借り1人過ごす。近くの小さな島には灯台があり、そこの灯台守と心を通わせる。その灯台ではかつて3人が死亡する事件があり・・・という話なのだけど、なかなか面白い話でした。3人死亡事件の因果が報いるさまとか、辺境の地での人間模様とか。そしてケルトな風景と音楽が素敵。


17日『デモンズ』(Amazon)☆☆

『デモンズ』
『デモンズ』

地下鉄駅で謎の仮面男から、映画館の招待状を受け取った少女。友達と映画館へ赴くが、そこに集まった者たちが次々と(ゾンビ的な)デモンズに・・・まあ、ふつうに楽しめたけど、特にこれといった特別な物は感じなかった。Amazon Prime Videoでの評価が高めなのが不思議。そしてイタリア映画なのに、Amazonには英語版しかなくて残念。イタリア語で観たかった。


18日『トエユモイ』(Amazon)☆☆

『トエユモイ』
『トエユモイ』

第32回東京学生映画祭 コンペティション部門審査員特別賞受賞作品との事で、どんなものか観てみた。感想を一言で言ってしまえば「苦手」。意味ありげで意味不明な台詞や、不自然な言葉のやりとり、全体的な空気感が苦手です。


19日『コレクティブ 国家の嘘』(Amazon)☆☆☆☆

『コレクティブ 国家の嘘』
『コレクティブ 国家の嘘』

2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。というAmazonのキャッチとタイトルから、一瞬暗殺されたのか?と思ったけど、医療の不備、汚職、それを隠そうとする国ぐるみの隠蔽工作と、それはそれで陰湿でひどい話。丁寧に取材し、訴え続け、政治を変えようと努力する記者たち。しかし選挙の結果は、若年層の投票率の恐ろしいほどの低さで体制変わらず。政治の腐敗は国民を殺す。よその国の話ではない。


19日『アイアンマン』(TOKYO MX)☆☆☆☆

『アイアンマン』
『アイアンマン』

何度も観ているけど、TVでやっていたのでつい観てしまう。吹き替えで観たのは初めて。ドラマとして面白いし、軍事産業に対する問題提起にもなっていて、好き。もちろん役者達も好き。みんな若い。TV版はエンドロール手前で終わっていたので、Disney+でポストクレジットシーンを改めて観る。全てはここから始まったのだ。(劇中時系列的には『キャプテン・アメリカ』や『キャプテン・マーベル』の方が古いけど)


20日『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(Disney+)☆☆☆☆☆

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

公開日に劇場で観て以来の鑑賞。色々言われているけど、私は好き。ただほとんど量子世界の中でのお話なので、この作品の中ではあまり広がりが見えてこないかも。


21日『キャプテン・マーベル』(Disney+)☆☆☆☆☆

『キャプテン・マーベル』
『キャプテン・マーベル』

この日からDisney+で配信が始まる『シークレット・インベージョン』の予習、復習のために3度目の鑑賞。実は、はじめ映画館で観たときには若干退屈で少しばかり寝てしまったのだけど、観るごとに理解が深まり面白くなってきた。ここに出てくる子供時代のモニカ・ランボー、そして『ワンダ・ヴィジョン』以後の大人になったモニカ・ランボー、すごく雰囲気が似ていて、絶妙の人選だと思った。


22日『プリズン13』(Amazon)☆☆☆

『プリズン13』
『プリズン13』

人気V tuberが1週間100万円の報酬で集めた12人を看守と囚人に分けて、7日間の監獄実験を配信する。立場を楯に威張りちらし支配しようとする看守。無力を悟り徐々に従順になっていく囚人。現実社会でも行われている事だな、と。そしてほんの一瞬手にした虚構の権力で横暴な態度を取るものは、この時間が永遠に続かない事、この空間が無限ではない事に思いが至らないのだろうか?この時が終わったら?この場ではなかったら?想像力の無い人間はある意味恐ろしい。


23日『シネマの天使』(Amazon)☆☆☆

『シネマの天使』
『シネマの天使』

広島県福山市に実在した100年以上続いた映画館、大黒座の閉館前に、その大黒座を舞台に撮られたファンタジー風味の映画。まあ面白かったけど、映画の内容以前に、この映画館に思いを寄せてしまう。100年以上に渡って色々な人の思いが染み込んだ映画館が実際に壊されていく映像に胸が締め付けられるような思いがした。天使がミッキー(カーチス)さんで軽く驚いた。


24日『レジェンド&バタフライ』(Amazon)☆☆

『レジェンド&バタフライ』
『レジェンド&バタフライ』

歴史的出来事を駆け足で追いつつ、独自の視点や解釈を無理矢理押し込んででっち上げた信長と濃姫の物語。これ、あらかじめ信長に関する歴史、物語を知っていなければいったいなんの事か全く分からないのでは?好きな監督の作品なので期待していたけど、これに関しては評価するところが見当たりません。


25日『インクレディブル・ハルク』(Disney+)☆☆☆

『インクレディブル・ハルク』
『インクレディブル・ハルク』

『アイアンマン』を久しぶりに観た流れで、観ました。観るのは3回目ぐらいのはず。この時のキャラクター(アボミネーションとか)が、時を経て復活してきているのもすごい話だけど、さらにエリザベス・ロス(リヴ・タイラー)も復活するらしいので、とても楽しみだし、このタイミングで見直しておいて良かった。


26日『ザリガニの鳴くところ』(Amazon)☆☆☆☆☆

『ザリガニの鳴くところ』
『ザリガニの鳴くところ』

タイトル以外何も知らずに観た。ホラー系?ミステリー系?そんな基礎知識すらなく。どちらでもないのだけど、つらく悲しい話?胸糞悪い話?そんな気持ちも抱きつつ観つづけていたのだけど、最終的にとても素敵な映画でした。何を語ってもネタバレになりそうだけど、孤独な人間ドラマとしても、殺人事件としても、法廷物しても、自然の中に生きる少女の話としても、どの側面からも面白く大好きな映画です。


27日『プレッシャー』(Amazon)☆☆☆☆

『プレッシャー』
『プレッシャー』

現実世界でタイタン号の事故があった後だけに、なかなか真に迫る海底事故映画。タイタン号ほどの深海ではないけれど、それでも恐ろしい。嵐の中、海底パイプラインの修理のために作業艇に乗り込んだ4人の潜水士。作業中に母船が沈没、海底に取り残された4人の人間ドラマ。それぞれに抱えるもの、信念、生き方が交錯する。面白かった。


28日『レディ・バード』(Amazon)☆☆☆☆

『レディ・バード』
『レディ・バード』

自分の住んでいる街、母親、学校、全てに不満を感じながら、その生活から抜け出したいと願う女子高生。彼女は自分自身を「レディ・バード」と名づけ、母親にまで「私の名前はレディ・バード」「レディ・バードと呼んで」と言う。なかなかにめんどくさい。ボーイフレンドや友達との関係もめんどくさいけれど、嫌な気持ちにはならずに楽しめた。色々な経験をしての精神的成長がよく描けている。中2病自己治癒的な。素敵な映画。


30日『ANIARA アニアーラ』(Amazon)☆☆☆☆

『ANIARA アニアーラ』
『ANIARA アニアーラ』

人類が住めなくなった地球から、火星への移住のため8,000人を乗せた大型宇宙船が事故により軌道をはずれ宇宙をさまよう。人々は不安から逃れるために、人間の記憶に直接アクセスして地球の幻想を見せる機械MIMAに殺到。話は全然違うし、あれほど観念的な映画ではないのだけど、なんとなく空気感に『惑星ソラリス』味を感じた。映像が美しく、話も面白い、とても楽しめました。



Dorutan


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