2023年4月前半に観た映画

2023年4月前半に観た映画

2023年、4月も半分終了。この期間は、割と映画を観る時間がありました。
この期間に観た映画の中で特に印象的だったのは「イニシェリン島の精霊」と「ミナリ」。
今期始まったTVアニメからは、とりあえず「天国大魔境」「地獄楽」「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の3本、TVドラマでは「風間公親 -教場 0-」「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」の2本を観始めました。

☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年4月前半に観た映画

1日『ビッグ・ガン』(Amazon)☆☆☆☆

『ビッグ・ガン』
『ビッグ・ガン』

アラン・ドロンが殺し屋役で主演。ところどころ憶えているシーンがあったのは、たぶんTV放送時に観たから。しかし、ラストまでちゃんと観ていなかったようで、印象的なラストシーンの記憶がない。当然TVでは吹き替えの日本語で話していた役者達が、イタリア語で話している事に軽く驚く。アラン・ドロン大好き。映画は面白かった。いや、面白いと言うよりも、一度でもヤバイ世界に身を置くとまともに生きていく事は不可能とか、復讐の虚しさとか、虚無感強め。だがそこが良い。


2日『テロ、ライブ』(Amazon)☆☆☆☆

『テロ、ライブ』
『テロ、ライブ』

韓国映画。生放送中にテロ犯から電話が入り、アナウンサー(キャスター)が独断で交渉、中継を進めてしまう。結果、大惨事、みたいな展開。キャスターの手柄独り占め的ひとり相撲感がなんとなく韓国っぽいな、と。犯罪の動機や結果にあまりリアリティーは感じないけど、面白かった。


3日『mid90s ミッドナインティーズ』(Amazon)☆☆☆☆

『mid90s ミッドナインティーズ』
『mid90s ミッドナインティーズ』

孤独な少年が、年上のスケボーグループに憧れ、接近。タバコや酒を覚え、乱痴気騒ぎにも加わり道を踏み外してゆく。どうにも、私、集団とかグループ行動というものが苦手なので、そういう面で心を寄せる事は出来ないのだけれど、10代の心の揺れみたいなものはよく表現出来ていて、分からなくもない。


4日『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(Amazon)☆☆☆☆

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

ワイルド・スピードのシリーズは3作ほどしか観ていないのだけど、まあ問題ないだろうと思って鑑賞。オープニングで流れる「タイム・イン・ア・ボトル」美しい音色と旋律に乗せて戦闘シーン。なんか、いつもの感じと違う。走りのシーンも少なめ。話の展開的にはスーパーヒーローvs悪の秘密結社みたいな話。主要なメンバーも、ステイサムとドウェイン・ジョンソンだけ。すごく面白かったけど、これはワイルド・スピードのスピン・オフだと観終わってから知る。改めてシリーズ通してしっかり観た方がいいな、と。


5日『仕立て屋の妻』(Amazon)☆☆☆☆

『仕立て屋の妻』
『仕立て屋の妻』

2014年イタリア映画。仕立て屋の主人が急死。店を守ろうとする妻と娘、再開発のため追い出そうとする市長とその一味。権力を楯に金儲けのために庶民の暮らしを奪おうとする構図に、今の日本を見るような気持ちになる。この手の映画は大体最後にスッキリとするもの、と思って観ていたが、色々と複雑過ぎて、スッキリとは程遠い結末。だがそれが良い。娘も妻も魅力的。この手のイタリア映画、もっと観たい。


7日『イニシェリン島の精霊』(Disney+)☆☆☆☆☆

『イニシェリン島の精霊』
『イニシェリン島の精霊』

美しい(けれど荒涼とした)景色が広がる島。これぞ(イメージの中の)アイルランドという風景と音楽。それだけでも、この映画を観る価値があると思えるほど素晴らしい。しかし、そこにある不穏な人間関係、不吉な予兆。小さく狭いコミュニティーでの人付き合い、教養も知性も品性ない人たちとの交流の難しさ。そういった負の側面の大きさ、そしてそこで生きていくという事。深く考えさせられる。


8日『BLUE GIANT』(映画館)☆☆☆☆☆

『BLUE GIANT』
『BLUE GIANT』

原作コミックを全部読んでいるだけに、アニメ化には若干の不安も感じていたけれど、見事に不安を払拭。原作を知っているので展開も分かってしまい、途中から胸が苦しくなっていました。とはいえ、原作とは違う展開になり、ちょっと納得できない部分もあるけど、まあ、これはこれで良し。「音楽」を信じられる映画。映画館で観る事が出来て良かった。


8日『ラストナイト・イン・ソーホー』(Amazon)☆☆☆☆☆

『ラストナイト・イン・ソーホー』
『ラストナイト・イン・ソーホー』

服飾学校に通うためにロンドンに出てきた田舎娘。一人暮らしをはじめたアパートでの怪異現象。過去の出来事、事件を追体験させられるような展開。こういう心理的ホラーは大好き。自分ひとりだけが知っていて誰にも信じてもらえない状況にも何故かシンパシーを感じる。映像も美しく、過去のロンドンの描写も良かった。好きな映画。


9日『東京リベンジャーズ』(Amazon)☆☆☆☆

『東京リベンジャーズ』

原作を知らず、前知識もほとんどないままなんとなく観た。まあ、面白かったけど、やっぱり集団が苦手。トップクラスの人たちはそれなりに嫌いじゃないんだけど、下っ端連中はいったいどういう心もちであの集団の中にいるのか全く理解出来ないので、なんかモヤっとするし、イラっとする。話的にはよくあるタイプのタイムリープもの。もう一捻りあってもよいかと。


11日『ミナリ』(Amazon)☆☆☆☆

『ミナリ』
『ミナリ』

予備知識なしで観たけど、まず驚いたのは主演が、「ウォーキング・デッド」のグエン(スティーヴン・ユァン)だった事、そしてエンドロールにexecutive producer としてBrad Pittがクレジットされていた事。なるほど。話は、アメリカ、アーカンソーの田舎に農場経営で成功する事を夢見てやってきた韓国人一家の話。夢見ているのは夫だけなんだけど。もう不幸せな未来しか見えてこない話の展開で、ラスト近くに「うわーやっぱり!」ってなるけど、最終的な後味は悪くない。いやとても見事。良い映画でした。


13日『スペインは呼んでいる』(Amazon)☆☆

『スペインは呼んでいる』
『スペインは呼んでいる』

『イタリアは呼んでいる』の続編らしい。正直前作の方が映画として楽しめた。脚本家、役者のイギリス人2人が、グルメレポなどのためスペインを旅する。冗談交じりの軽妙なやりとり、マーロン・ブランドやミック・ジャガーなどの物まねを交えつつ延々とバカ話をするのだけど、ボウイの死のエピソードと物まねが出てきた時にはちょっと驚いた。はじめのうちはこのやりとりを楽しめたのだけど、後半、いい加減うんざりしてきて、少しは黙ってろ、って気分になってしまった。とにかくしつこくてうるさい。節度がない。映画の肝が伝わらないような気がした。

15日『ロッキー』(Amazon)☆☆☆☆

『ロッキー』
『ロッキー』

実はこのシリーズちゃんと観るの初めて。なのに、ほとんどの場面や展開が分かるのがすごいなと思った。これが大ヒット大人気映画の力か。脇役たちの存在感も素晴らしかった。思った以上に、しっかりと楽しめた。一応シリーズ全部観るつもり。


Dorutan


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