2024年5月後半に観た映画
今日で5月が終了。この期間は、ちょっとホラー系をいっぱい見てしまった。ホラーの合間に息抜き的に観た『ミュジコフィリア』がなかなか良くて、ホッとしました。『シンドラーのリスト』は初めて観たのだけど、複雑なあれこれを考えさせられた。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
16日『地球最後の日』(Amazon)☆☆☆
1951年アメリカ映画。2つの惑星が地球に接近し地球が滅亡する、地球脱出をはかり宇宙船建造を急ぐ科学者たち、その宇宙船に乗る権利は?というノアの箱舟的な話。タイタニックの沈没時同様、人間性があぶり出される。この後作られた地球滅亡系SF映画の数々を観ているので、今観ると色々と物足りない。
17日『ゴジラ対メカゴジラ』(Amazon)☆☆☆
1974年の劇場公開時に観て以来50年ぶりに鑑賞。すでに感想的な事をブログに書いたので、そちらを参照してください。(『キングシーサーの歌』)
20日『女神の継承』(Amazon)☆☆☆☆
内容を知らずに観たので、初めのうちはドキュメンタリーを観ているのかと思った。タイの山中に古くから続く民間信仰。代々巫女になる事が定められている一族。巫女になるはずだった姉はそれを拒否し妹に押し付ける。その姉の娘に起きた異変。これは凄まじい話。いつかもう一度しっかり観てみたい。
21日『メカゴジラの逆襲』(Amazon)☆☆☆
前作『ゴジラ対メカゴジラ』と違って、音楽は伊福部昭。これだけでも、映画全体の印象が全然違う。まあでも、特にどうという事もないゴジラ映画ではある。チタノザウルスがけっこうフィーチャーされている割には存在感が薄いのは造形の問題か。
22日『チャイルド・プレイ』(Amazon)☆☆☆☆
有名なチャッキーの映画ですが初見。チャッキーの怖ろしさよりも、チャッキーが自分の意志で動く事を誰に話しても信じてもらえない絶望感の方が怖ろしい。その辺の心理が良く描けていて、映画の世界に没入できた。
23日『RUN/ラン』(Amazon)☆☆☆
キャッチコピーのとおり「溺愛する車椅子の娘に、毒母の狂気が暴走する」映画。もはやホラーに近い恐怖感。母の正体、やってきた事が明かされるたびにゾッとする。母役サラ・ポールソンの演技に戦慄が走る。
25日『ミュジコフィリア』(Amazon)☆☆☆☆☆
京都を舞台にした音楽映画。大作曲家の息子2人(弟は父の浮気で出来た子)の愛憎物語。その2人と周りの人物たちの織り成す話が良き。松本穂香好き。大塚まさじさんときたやまおさむさんが良い感じで花を添えていました。
27日『シンドラーのリスト』(Amazon)☆☆☆☆☆
超有名な映画ですが初見です。長めの感想をブログに書いたので、そちらを参照して下さい。
(今更『シンドラーのリスト』を観て考えた事)
28日『模倣霊』(Amazon)☆☆☆☆
韓国のホラー映画。夫の母を介護しながら山間の家で暮らすようになった夫婦と娘。夫婦には行方不明の長男がいた。妻が、ある日山の中で見つけた泥だらけの少女を家に連れ帰るのだが・・・そこから始まる怪異現象。面白かったけど、若干関係性が分かりづらい気がした。
29日『サイエン 復讐の森』(Amazon)☆☆☆☆
30日『サイエン 死の砂漠』(Amazon)☆☆☆☆
31日『サイエン 最後の戦い』(Amazon)☆☆☆☆
Amazonオリジナルの配信向け映画作品。三部作で各90分程度。
チリ先住民マプチェ族の若い女性で、幼い頃から戦士としての訓練をつんだサイエンが主人公。
マプチェ族が代々守ってきた森に埋蔵されているコバルト発掘を狙った企業(のバカ息子)に祖母を殺されたサイエンが復讐を誓う。政治家と結びついて、先住民や現地に暮らす人々から森を奪い、水を奪い、資源を奪う大企業への復讐。
一作目は森が舞台、二作目は北部の砂漠地帯が舞台、三作目は大都会が舞台、とそれぞれに全く違う画面トーンで描かれていて、それぞれに美しい。
先住民の問題、環境の問題、どちらも関心のあるテーマなので興味深く観る事が出来た。
先住民云々の話だけではなく、神宮の森や日比谷公園の樹木伐採みたいな身近な話、企業と政治家が結びついて自分の利益のために環境や他社の権利を踏みにじる問題に置き換えて考えてみる。日本にはサイエンのような戦士はいないのか?と。
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