2023年9月後半に観た映画

2023年9月後半に観た映画

今日から10月。「今年もあと2か月ですね。」と算数の出来ない子みたいな事を言ってみるテスト。という事で半月に一度の「観た映画」、2023年9月後半です。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年9月後半に観た映画
2023年9月後半に観た映画

16日『ゴーストバスターズ/アフターライフ 』(Amazon)☆☆☆☆

『ゴーストバスターズ/アフターライフ 』
『ゴーストバスターズ/アフターライフ 』

80年代に大ヒットした『ゴーストバスターズ』の1作目や2作目に特別な思い入れがあるわけではないけれど、そんな私が観てもこれは胸が熱くなる映画。やはりオリジナルの物語や登場人物たちにしっかりと愛やリスペクトを持った人たちが作った映画だという事は、私のような門外漢にもしっかりと伝わるのでした。そして今作の主人公的女の子を演じたマッケナ・グレイスが素晴らしかった。これまで色々な映画で彼女を観てきたけれど、そのどれとも違う雰囲気のオタク女子を見事に演じきっていて、彼女の活躍を見るためだけにでもまた観たくなる。


17日『ラ・ヨローナ ~泣く女~』(Amazon)☆☆☆☆

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』
『ラ・ヨローナ ~泣く女~』

『死霊館』ユニバースの作品という事で観てみましたが独立性が高く、『死霊館』や『アナベル』のシリーズを観ていなくても充分楽しめる作品。が、登場人物やチラっと出てくるエピソードなど観ていればさらに楽しめるのは言うまでもない。1673年メキシコ、2人の子供を川に沈め殺してしまった母親が後悔して自殺。その女の霊(ラ・ヨローナ)が、殺した子供の身代わりの子供をさらいにくる、という話。霊に子供を連れ去られそうになる母親が子供を匿おうとしているのだが信じてもらえず虐待を疑われ・・・と、なかなかに悲しく怖い展開。因縁話としてよく練られていて面白かった。


18日『日本暴行暗黒史 異常者の血』(Amazon)☆☆☆

『日本暴行暗黒史 異常者の血』
『日本暴行暗黒史 異常者の血』

明治、大正、昭和にわたって、親子3代強姦殺人者を出した田舎の地主の家系。現代(1960年代)の東京で起きた強姦事件を追う刑事と犯人ともにその村の出身。そこにある因縁、血脈。題材としてすごく興味深いし、3代にわたる時代感覚をよく描き出している。基本的にモノクロなのだけど、ところどころカラーになる、そこには何か意味があるのか、一度観ただけではピンとこなかった。だからと言ってまた観て確認する気にもならない。観るのがしんどいから。呪われた血を断ち切るためのラストだと思うのだけど、手遅れじゃない?断ち切れてないんじゃないの?と思わせるのは狙いなのだろうな。


21日『ワイルド・スピード 』(Amazon)☆☆☆☆

『ワイルド・スピード 』
『ワイルド・スピード 』

『ワイルド・スピード 』のシリーズ、最近の何作かは観ているのだけど、肝心の1作目をはじめて観た。最近のものは世界を股にかけたすごくスケールが大きい映画なのだけど、1作目は、街のゴロツキ、走り屋たちと犯罪組織、そして潜入捜査官の話だったのね。話はそれなりに面白いし、カーアクションはすごいんだけど、群れていきりたつ人々は本当に嫌い。


22日『サムライ』(Amazon)☆☆☆☆

『サムライ』
『サムライ』

1967年、アラン・ドロンの主演作品。アラン・ドロンはかっこいいし、ナタリー・ドロンは美しい、60年代のフランスの車たちのスタイリッシュな美しさたるや・・・映画も面白かったのだけど、映画の内容云々よりも、目を奪われる物が多すぎる。当時としてはふつうの街の景色なんだけど。アラン・ドロンは殺し屋の役。殺しを目撃してしまったバーの女性ピアノ弾き、殺しの依頼者、ドロンをかばう女、警察、などなど、それぞれの思惑がうまくエピソードとして機能していて、最後まで面白い。しかし、ドロンの服装や態度は、いかにも「私、殺し屋です。」と言っているような気がするのだけど、まあ、それが良いのだ。


23日『双葉荘の友人』(Amazon)☆☆☆☆

『双葉荘の友人』
『双葉荘の友人』

とても素直に感動できる幽霊話。双葉荘という二軒長屋(テラスハウス)に越して来た夫婦。感じの悪い大家と感じの良い隣りの奥様、そしてそこで出会う幽霊(?)とのお話。なんとなく途中で色々と気づくのだけど、話の展開がうまく、エピソードのまとめ方が無理なく納得できるし、感心する。脚本の力。ラストもとても良くて、少し涙出た。こういう話は好き。


24日『夜の帳につつまれて』(TOKYO MX TV)☆☆☆

『夜の帳につつまれて』
『夜の帳につつまれて』

TVをつけたらたまたまこの映画が始まったところ、冒頭のシーンがたまたま見知った場所(所沢)だった事もあり、なんとなく観てしまった。不幸な生い立ちの青年ゆうじが育児放棄された小学生かいとと出会い、かいとを連れ出し車で旅(というか放浪)に出る。なんとなくひっかかる所が色々ありつつも最後まで観てしまうぐらいには、面白かった。ひっかかった所は、旅先でのエピソードが雑で都合よすぎ。海のシーンで季節はいつなの?ってなった。全体的に演技が下手なんだけど、中でもゆうじの母の演技が下手すぎ(セリフも揉みあいのシーンも)。たばこを吸うシーンが多く、そしてそれを路上に捨てるシーンも複数あり、ウゲっとなった。などなど、良いと思ったのは、ゆうじとかいとの関係性。観終わってから、この映画、商業映画ではなく、監督の初映画作品、しかも脚本、撮影、編集もひとりでこなしているらしいと知り、その点は素直にすごいと思った。


26日『カムイ外伝』(Amazon)☆☆☆

『カムイ外伝』
『カムイ外伝』

なるべく原作マンガと比べないような気持ちで観たのだけど、やっぱり描き切れていないな、と考えてしまうのは、原作と比べているからですね。忍びになる必然性、抜け忍にならざるをえない理由、そういう所をほぼ描いていないので、カムイという人間にあまり心を寄せる事が出来ないのでした。まあ、面白いと思う部分も多々あったのだけれど、ちょっと気持ちがのらなかった。唐突にPANTAが出てきてびっくり。そういえば出るという話は聞いていました。忘れてた。


27日『フェアウェル』(Amazon)☆☆☆☆

『フェアウェル』
『フェアウェル』

なんとなく観たら『シャン・チー』の女友達(オークワフィナ)が主役だった。幼い頃、家族でアメリカに渡りアメリカで育った中国人女性の役。中国で暮らす祖母が余命わずかと知り、祖母のもとに集まる家族たち。祖母に病気の事を告げるべきか、中国的考え方とアメリカ的考え方の違いで心が揺れる。そんな家族の話。それぞれの立場、それぞれの考え方、生き方、ぶつかり、わかりあい、時に相手の事を考え妥協する。そんな家族の中だけにある感情のぶつかりあいがよく描けていて楽しめたし、後味も良かった。


28日『最後の決闘裁判』(Amazon)☆☆☆☆

『最後の決闘裁判』
『最後の決闘裁判』

決闘に至るまでの流れを、当事者2人と、決闘の直接的きっかけになった片方の妻、3人それぞれの視点から、3つの物語として描かれる。3つの物語を観た後にラストの決闘へと至る構造。当たり前ではあるけれど、同じものを見ていても3者それぞれの見方、とらえ方があり、他の2者とは関わりなく、その人だけに起きる出来事がある。そしてそれぞれの思いや葛藤を抱え決闘へと、というドラマの面白さ。音楽や風景、衣装なども含めて、総合的にとても好き。


29日『レプリコーン』(Amazon)☆☆☆☆

『レプリコーン』
『レプリコーン』

アイルランドの森に住むレプリコーンという邪悪な小人的妖精が大事にしている金貨を盗られ、金貨を追いアメリカへ。金貨を取り戻すためにあれこれ。平気で人を殺したりなんだり、というダークファンタジーというかホラー的な映画。なんという事はない映画だし、わりとこの手の映画は観た後に「だから何?」となりがちな私なのですが、意外に楽しめた。「だから何?」となる映画とならない映画の差はどこにあるのだろうか?と自分に問いかける。いつか考察してみたい。


30日『チョコレート』(Amazon)☆☆☆☆

『チョコレート』
『チョコレート』

原題は『Monster’s Ball』、邦題の『チョコレート』ってどうなの?まあ、印象的な場面でチョコレートやチョコレート味のアイスは出てくるから、それでもいいのか。確かに『Monster’s Ball』だと、ホラーや怪物系の映画を想像しちゃうし、日本人的には『チョコレート』の方がまし?ちなみにMonster’s Ballとは死刑の執行前に看守達が行う宴会の事らしい。その看守を職業とする親子3代。初代はすでに引退、黒人差別主義者。2代目は現役バリバリ、3代目は新米看守。そんな家族と、死刑を執行された死刑囚の家族の物語。今も残る黒人差別の根深さなど、考えると胸が痛い。残された死刑囚の妻役がX-MENのストーム(ハル・ベリー)で、とても良かった。大好きな役者。



Dorutan


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