2023年5月後半に観た映画

2023年5月後半に観た映画

2023年、今日で5月が終わる。今期は、20日に久しぶりのどるしゃあワンマン公演があった事もあり、すっかり音楽脳になってしまい、ゆっくり映画を観るモードになれなくて、観た本数的にはかなり少なく7本。それでも後半は、ペースが戻って主にAmazon Prime Videoの「見放題が終了間近の映画」を中心に観ていました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年5月後半に観た映画
2023年5月後半に観た映画

20日『アンテベラム』(Amazon)☆☆☆☆

『アンテベラム』
『アンテベラム』

現代アメリカの知的黒人女性。南北戦争時の奴隷として扱われていた黒人。時代を越えて交じり合う何か的な話しと思って観ていたらなんと!という展開。とても面白かった。世界のあちこちを征服し植民地化して、現地の人間を下等な者のように扱ってきたヨーロッパ人の歴史、行いに関して子供の頃から関心があるのだけど、この映画を観た後、久しぶりにその手の本を数冊読んでしまった。


21日『サンセット』(Amazon)☆☆☆☆

『サンセット』
『サンセット』

ハンガリー映画。第1次大戦前の繁栄していた時代のブダペスト、王室御用達の高級帽子店。そこへ元経営者の娘が現れる。はじめのうちは、華麗なる一族の光と闇的な人間ドラマかと思って観ていたら、実は、かなりミステリー。娘には生き別れ存在さえ知らなかった兄がいた、しかも殺人を犯しているという。その兄の行方を追ううちに貴族階級に反発する者たちの闘争に巻き込まれ・・・という流れなのだけど、よく分からない謎場面、謎展開が多い。ただ、最後にはそれも悪くない、と思うのだった。ラストシーンも「なんでそうなった?」なんだけど、嫌いじゃない。


27日『善き人のためのソナタ』(Amazon)☆☆☆☆☆

『善き人のためのソナタ』
『善き人のためのソナタ』

東西統一数年前の東ドイツ、監視、密告により多くの芸術家、知識層が投獄され拷問を受ける、そんな時代の話。ある劇作家が24時間完全監視対象となるも、本人はそれに気づいていない。監視者と劇作家の話。非常に重くつらい話ではあるけれどラストに涙した。善きでした。個人的にはベルリンの壁崩壊後1年も経たない頃に西ベルリンから東ベルリン(そこから東側の寝台車でイタリア)へ電車で移動した経験があるのだが、東に入ると、風景、駅、人々の服装などから色彩が消えていく感覚をはっきりと思い出した。


28日『オールド』(Amazon)☆☆☆☆

『オールド』
『オールド』

リゾートホテルのプライベートビーチへ案内された数組の家族、そこでは、時間の流れが異常に速いのか、誰もが急激に歳をとっていく、そこから逃げ出そうとしても逃げ出すことが出来ない、という悪夢のようなお話。その原因、理由、そこへ案内したホテルの目的、などが終盤見えてくる。ホラー的要素も、SF的要素もあり、陰謀論的な面白さもあって楽しめた。


29日『ヴィジット』(Amazon)☆☆☆☆

『ヴィジット』
『ヴィジット』

はじめてあう祖父母の家で1週間過ごすことになった姉と弟。そこで起きる不思議で不気味な出来事。実は・・・というお話。こういう心理的な怖さは大好物で、思い起こしてもじんわりと怖い。恐れおののくような恐怖感があるわけではないのだけど、心理的な怖さが残る。


30日『ウォーターワールド』(Amazon)☆☆☆

『ウォーターワールド』
『ウォーターワールド』

気候変動のせいか水に覆われてしまった未来の地球。陸地はほとんどない。生き残ったわずかな人間。そこではならず者集団が我が物顔に生きている。海上版「マッドマックス」的な世界。まあふつうに楽しめたのだけど、心に響くところは特になし。娯楽映画、ヒーロー物ファンタジー系などは、こういう気持ちになる事が多いのでMCUに嵌るまでは苦手な分野でした。今でもMCU以外で本気で楽しめる物は少ない気がする。


31日『カリートの道』(Amazon)☆☆☆☆

『カリートの道』
『カリートの道』

約30年ぶり、2度目の鑑賞。印象的なシーンが多くかなり記憶にやきついていた。アル・パチーノ大好きなんだけど、これは若干『スカーフェイス』と同系統のあまり知性、品性のない役。私としてはマイケル・コルレオーネ系の知性ある役が好きなので、ちょっと残念。しかし、知性のあるなしに関わらずこの人いつも哀しく悲しい。この映画もつらく悲しい。いくらもがいても抜け出せない悪の世界から抜け出すためにもがく姿が本当につらい。本人は義理と人情を大事にするも周りには裏切られっぱなしでラストもつらい。



Dorutan

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*

CAPTCHA