2024年4月後半に観た映画

2024年4月後半に観た映画

今日から5月。2024年も3分の1が終わりました。
前節は☆5つが5作品と大豊作でしたが、今回は1作だけ。しかし、その1作はとても素敵な作品でした。
そしてほとんど良い事しか書かない大甘感想が多いこの「観た映画」ですが、今回は若干辛目あり。作品が悪いというよりも、私とは合わなかった、という感じ。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2024年4月後半に観た映画
2024年4月後半に観た映画

17日『ジョン・レノン、ニューヨーク』(Amazon)☆☆☆☆

『ジョン・レノン、ニューヨーク』
『ジョン・レノン、ニューヨーク』

音楽系のドキュメントは、好きな分野だけに、自分なりの好みが大きく反映され、結果、当り外れが大きい気がするが、これは当り。ジョンのあれこれは知識として大体知っているのだけれど、興味深いシーンがけっこうあったし、音楽も割としっかり聴かせてくれる。楽しめました。


22日『アガサとイシュタルの呪い』(Amazon)☆☆☆☆

『アガサとイシュタルの呪い』
『アガサとイシュタルの呪い』

これは名探偵ポアロが主人公ではなくて、その作者、アガサ・クリスティが旅先で出会った事件を推理し解決する話。まず趣向が面白いし、ニヤリとするエピソードも多い。そして主演のリンゼイ・マーシャルが、写真で知るアガサ・クリスティの雰囲気とよくあっている。面白かった。


23日『ゴジラ vs コング』(Amazon)☆☆☆☆

『ゴジラ vs コング』
『ゴジラ vs コング』

2度目の鑑賞。1度目はなんとなく手ばなしで楽しめたような気がするのだけど、今回はなんだか突っ込みたくなるようなポイントに色々と目がいってしまった。コングのあのサイズでビルに手をかけてジャンプしたり、よじ登ったりって無理じゃないっすか?みたいな。小栗旬の扱いも雑。『キング・オブ・モンスターズ』で印象的だった少女マディソンが大きくなって若干印象が変わった。コングの友達少女がすごく良い雰囲気で好き。


24日『ロスト・フライト』(Amazon)☆☆☆☆

『ロスト・フライト』
『ロスト・フライト』

悪天候、落雷による電源喪失で、島に不時着した旅客機。その島は、反政府武装勢力が支配する島。という航空パニック+サバイバルゲリラ戦決死の脱出的な、盛りだくさん生き残り映画。それぞれの立場、持っている能力、などうまく描かれていて、物語の中に生きている。この手の話は大好物。


26日『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(Amazon)☆☆☆

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』

最新のバットマン物。DC映画(特にバットマン系)は苦手で、その苦手意識を再認識。途中何度も観るのをやめようかと思ったのだけど、数日かかって完走。まあとにかく暗い。画面が暗い。話方が暗い。青空や緑の木々なんて一瞬たりとも出てこない。この画面を支配するトーンだけでうんざり感。そして決定的に苦手なのは、「嫉妬」「憎悪」「復讐」みたいな念に囚われた人間が多すぎ。そういう感情本当に苦手。そこが根本的に好きになれないポイントなのだろう。


28日『貞子DX』(Amazon)☆☆☆

『貞子DX』
『貞子DX』

小芝風花主演で、他にも割と好きな役者さんが出ていたので観たけど、話的にはなんとかでっち上げたストーリーって感じ。「リング」のシリーズは、映画の世界では、貞子が可視化されて一人歩きしてしまったけど、やはり小説の、自分の思考の中だけに存在する形の方がより怖かった。


29日『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(Amazon)☆☆☆

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

話的には面白かったけど、こういう話を通して反戦や因習と権力が支配する世界を表現したいのであれば鬼太郎を絡めず、オリジナルで「犬神家」的テイスト+妖怪伝説+「ガンニバル」的実写物ならきっと好きになった事でしょう。「鬼太郎」の知名度、人気に頼りたかったのだろうか。鬼太郎の誕生には水木しげるの描いた世界があり、世界観がある。私には、この映画は違和感だらけ。


30日『ラスト・リペア・ショップ』(Disney+)☆☆☆☆☆

『ラスト・リペア・ショップ』
『ラスト・リペア・ショップ』

LAにある、学校の楽器を無償で修理する工房のドキュメンタリー。ここで働く者たちが語る言葉。それぞれのバックボーン、生き方、思い、にたびたび涙する。そしてラスト、エンドクレジットの間中、感動して泣き続けた。こんな気持ちにさせてもらえる映画は、なかなかない。
転じて、昨今、文化、芸術をないがしろにしがちな我が国では、こういう所は真っ先に経費削減でとりつぶされてしまうのだろう、という悲しい思いも鑑賞後に芽ばえるのです。



Dorutan