映画『THE GUILTY/ギルティ』

映画『THE GUILTY/ギルティ』

昨夜、寝る前にAmazon Prime Videoで鑑賞。
タイトルと☆4つの評価、そして時間(1時間28分)をさっと見て、
「法廷物かな?評価も高いし、時間も短くて寝る前に観るには調度よさそう、途中で寝ちゃってもいいし。」
そんなほんわりとした動機で、なんとなく見始めました。

ちなみに私、映画を観ながら寝落ちしてしまうことは、日常茶飯事で、これは映画の面白さとはあまり相関関係はなく、そんな時は大体翌朝目覚めて、コーヒーを淹れてからつづきを観る、という生活をしています。

はじまってすぐに、あまり聴いた事のない言語に軽く驚く。英語圏の映画じゃなかったのね。
若干フランス語っぽい発音箇所もあるけど、あきらかに違う。
北欧系かな?と目星をつけたところ、会話の中で「デンマーク国内」(だったかな?)というワードが出てきたので、たぶん正解。
(2019年公開のデンマーク映画でした)

はじめのシーンは、地方警察署内の緊急通報センター的なところ。
そんなに大きなところではなく、部屋にいるのは数人。
この時点では、私はまだ「法廷物かな?」と思っているので、ここから事件が展開していくのかとぼんやり考えていたのですが、大外れ。
なんと、最初から最後まで、この部屋(少しの間隣の部屋に移動するので、この部署内と言った方が正しい)かつ、画面に映るのは、最後まで、ほぼほぼ、初めに電話を受けた男(警察官)ただ1人。
そして、これがこの映画の最大の特徴で、面白さだったのです。

ふだん「音楽がほとんどかからない日本の映画が苦手。」と言ったり、映画挿入歌の話を嬉々として話している私ですが、音楽はラスト近くまで一切なし。(だったと思う)
場面展開もなければ、登場人物も(ほぼ)1人だけ。

なのに全く眠くならずに、最後まで気を抜く事もなく、観続けました。
すごく面白かった。

暴力的な男に拉致されたであろう、女からの通報。
どうにか情報を得ようと必死に試みる。
パトカーに出動要請をしても、情報が少なすぎてどうにもならない。
女の家が判明、電話をすると子供だけ。
女を助けたくても直接動けない男(警官)は、電話だけを頼りに、なんとか救出しようと試みるのだが。

というお話なのですが、少しずつ明らかになっていく犯罪の真相や人間模様に、「あっ」とか「おお」とか「そういうこと!?」とか、小さな嘆息や独り言が何度も心の中にもれ出ました。

脚本の素晴らしさ、演技の素晴らしさ。
そして電話の向こうの声だけの演技の方々もまた素晴らしく、イライラさせてくれたり、緊張させてくれたり、ゾっとさせてくれたり。

見事に映画の世界に引き込まれました。

最後に余談を。
これを書くにあたって「この映画どこの国の映画かしら」と検索したら、全く同じタイトルで違う映画がヒットしました。
この映画を、アメリカを舞台に、ジェイク・ギレンホール主演でリメイクしたものだそうです。


Dorutan


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