月: 2024年11月

アコースティック音楽嗜好 ‐95‐

民謡、伝承曲からの影響

「Mike OldfieldとLes Penning, またはOmmadawnの時代」

Mike Oldfieldの初期三部作(Tubular Bells、Hargest Ridge、Ommadawn)の中で、「どれが一番好きか?」と問われた時に、私は『Hargest Ridge』と答える事が多いのだけど、それは、一番初めに買って聴き込んだアルバムだから、その音と共に浮かびあがる「あの頃」の空気感が加味された若干思い出補正が入った評価かも知れない。
純粋に楽曲の好き度を考えてみると、もしかしたら『Ommadawn』が一番好きかも。

その「一番好きかも」と思わせる決定的な要素があって、それはリコーダーのメロディーとその音色。
牧歌的かつ中世音楽の響きのような美しさに、とても心惹かれるのだ。

きっとMike Oldfieldも同じ思いを抱いていたようで、『Ommadawn』リリース後にリコーダーアンサンブル的な曲を数曲、シングルでリリースしている。
どれも、民謡、伝承曲のような曲調で、リコーダーがメインでギターとの合奏、曲によっては、それに打楽器、鍵盤楽器が加わった程度で演奏されたシンプルでかわいらしい愛すべき楽曲たち。

Mike Oldfield – Portsmouth

Mike Oldfield Argiers (Tradd Arr.)

『Ommadwan』はじめ、その時代のシングル曲でリコーダーを演奏していたのは、Les Penningというリコーダー奏者。
Mike Oldfieldの一時代の音に大きな貢献をした人物と言えるでしょう。

このLes Penningという人、これ以後、あまり名前を聞く事もなかったのですが、最近、なぜか目にする(耳にする)機会が増えています。

SpotifyにもLes Penning名義で、2枚のシングル(計4曲)があります。
Spotifyでは(2021)となっているけど、2枚とも1983年に発売されたもの。
この4曲、どれもがMike Oldfieldとの共演時を思わせるような曲ばかりで、Mike Oldfieldのファンが聴けば、「この演奏はもしやあの人!?」と感じる事間違いなし。

こういうものを聴くとMike OldfieldとLes Penningがお互いに良い影響を与え合っていたように感じ取れて嬉しくなります。


それとは別に最近YouTubeなどで目にするものは、Rob Reedとの共演で、Mike Oldfieldの曲をカヴァーしたものたち。
正直Rob Reedという人の事は良く知らないのですが、Mike Oldfieldフォロワーのような音楽活動をされている方かと(認識不足だったらごめんなさい)
Mike Oldfieldの曲を演奏したくて、そこに、ご本家で演奏していたリコーダー奏者Les Penningを引っ張り出したという図式かと思われます。

Argiers : Les Penning with Rob Reed

Cuckoo Song Les Penning Rob Reed

まさか2000年代も随分経ってから、こんな形でLes Penningの演奏を聴けるとは、そして演奏する姿を見る事が出来るとは、思いませんでした。

Les Penning and Rob Reed : In Dulci Jubilo

何年か前に、これを発見した時に、驚きと感動が押し寄せてきた事を今でも鮮明に思い出せます。
Rob Reedに感謝。



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2024年10月後半に観た映画

10月も終わってしまいました。10月後半からしばらくの間、ちょっと環境が変わる事になり、あまりゆっくりと配信の映画も観られなくなりましたが、ぼちぼちと合間を見て映画も楽しめたらと思っています。そんなわけで今回観た映画は5本とかなり少なめ。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


17日『空の青さを知る人よ』(Amazon)☆☆☆☆

『空の青さを知る人よ』
『空の青さを知る人よ』

なんとなく観た事があるような気がしていたけど、観始めてスグに秩父(が舞台)の映画だと気づく。『あの花』『ここさけ』と同じ長井龍雪監督の作品。3作の中だと、これが一番好きかも。


20日『新劇場版「頭文字D」Legend1 覚醒』(Amazon)☆☆☆

『新劇場版「頭文字D」Legend1 覚醒』
『新劇場版「頭文字D」Legend1 覚醒』

TVアニメの『MFゴースト』に嵌ってしまったので、その前日談『頭文字D』を今更観ている。TV版の1話~5話が無料で観られたので、とりあえずそれを観て、その後、この新劇場版1を観たところ、丁度TV版で観たところまでのリメイクだった。『MF』は、クローズドの公道をサーキット化したレースだけど『D』は峠の走り屋の話なので、今一つ・・・つづきも観たいようなそうでもないような。


22日『プライズ 秘密と嘘がくれたもの』(Amazon)☆☆☆☆☆

『プライズ 秘密と嘘がくれたもの』
『プライズ 秘密と嘘がくれたもの』

海辺の小屋にやってきて隠れるように暮らし始めた母と7歳の娘。娘は地元の小学校に通い始めるが、両親の仕事など母から教え込まれた嘘をつきとおす。事情も分からぬまま、嘘をつき隠し事をつづける7歳の娘。何があったのか具体的な事は最後まで分からないが、軍事政権下において父や親戚の身に何か良からぬことが起きた事だけは分かる。それを隠し通さなければ母娘の身も危ないのだが・・・小さな体に抱えきれないほどの葛藤を抱えた少女の苦しみ悲しみがたまらなく切なく心に刺さる。娯楽性など皆無の映画だけど、引き込まれるように観続けた。


24日『勇者たちの戦場』(Amazon)☆☆☆

『勇者たちの戦場』
『勇者たちの戦場』

イラク戦争で戦地から帰った米兵。体と心に大きな傷を抱えた者たちを描き、そしてそれは戦争に対するNOをたたきつけてもいるわけだけど、イラクの人たちはどうなの?もっと大きな傷を抱えてないの?そしてそれが次の戦争を生み出すんじゃないの?みたいな事も同時に考えてしまうのです。映画はドラマとしてよく出来ているとは思うのだけど。


27日『べネシアフレニア』(Amazon)☆☆☆☆☆

『べネシアフレニア』
『べネシアフレニア』

ヴェネツィアにやってきて浮かれた振舞いをするツーリストたちを惨殺する話。スペインからやってきた浮かれたグループも何人か殺される。オーバーツーリズムの問題も描いていて、これ日本でもやったらいいのに。奈良の鹿に暴力を振るったり、景勝地の樹木を折ったり、神社で悪ふざけするような外国人を殺しまくる話。なんて不謹慎な事を考えながら楽しみました。しかし観光収入で成り立っているような街ヴェネツィアがこんな映画の撮影に協力しているって事は心底腹に据えかねているのでは?



これまでの「観た映画リスト」です